http://www.asyura2.com/11/senkyo111/msg/632.html
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統一選の前半は民主党の惨敗に終わり、党内からも批判が巻き起こっている。しかし、それにしては菅首相には追い詰められたような感じがない。根っから鈍感なのか、我々の想像を超えた権力への執着があるのか、単に夫人の指示通りに振舞っているのか。まあ、その全部なのだろう。もう、この人のことを考えるのもいやになってきた。
菅首相はじめ首脳陣は周りが呆れるような詭弁、強弁を繰り返すばかりで、とても辞めそうにも無い。政局がらみの動きは色々有るが、菅首相の厚顔ぶりはそれを跳ね返す奇妙な力を持っているように思う。選挙に負けようが、党内外から批判されようが、海外から批判されようが、ちっとも気にしている様子がないのだから回りもそれ以上はどうしようもないのだろう。
そんな中、なんと菅首相はやめるべきでないと強く主張する社説が出てきた。今朝の毎日新聞である。
社説:菅首相への批判 ただ「辞めろ」は無責任だ
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20110414k0000m070149000c.html
「この非常時に退陣論が出ること自体、菅首相の責任だ」として、一応菅首相の批判はしているが、「ただし、だからといって今、首相退陣を求める意見にも到底、賛同はできない」として、菅首相の続投を主張しているのである。その理由の一つがこれだ。
***仮に今、首相が交代すれば、国民のみならず、国際社会も「いよいよ日本は政治の統治能力を失った」と不安を募らすのではなかろうか。内向な政局発想から今も抜け出せないことに驚くほどだ。***
いよいよも何も、菅政権はとうに統治能力を失っているのである。すでに外国からもそう指摘されている。それを「内向きな」政局発想などという、決まり文句を使って逆に批判する。「内向な政局発想」から抜け出せていないのは、この社説子の方である。そして、社説はこう結ばれている。
**被災地では多くの人々が余震におびえながら忍耐強く避難生活を続けている。首相も与野党議員も「党利党略」「個利個略」を捨て、総力体制を築くべきだと再度指摘したい。***
まるで被災地がそれを望んでいるかのように、菅首相を盛り立てて協力しろと言っている。「党利党略」「個利個略」を捨てろと言うが、一番「個利個略」に走っているのは菅首相自身である。また、社説子は退陣を求める自民党や与党内の勢力が、首相退陣後にどんな体制にするのかを具体的に言及していないことを無責任だと批判している。しかし、桁外れに無責任なのは「個利個略」で権力にしがみつく菅首相の方である。
政策提案ならともかく、いまの時期に野党が党内をまとめて具体的な政治体制を出来るはずなどない。そんなことより、菅首相という「一番の障害」を取り除けば協議も進み、少なくとも現状よりは絶対によくなるのではないか。それを社説子の「個利個略」か毎日新聞の「党利党略」か知らないが、結局野党批判に結び付けているのである。
記者会見で時事通信や産経の阿比留さんの「辞任の意思」についての質問を無視した菅首相。執務室には新聞雑誌の切抜きが積上げられているそうだが、このような社説は随分励みになるはずである。きっと自分に都合のよい記事を集めて自己正当化していることだろう。この非常時に一番やめなければいけない男に間違ったメッセージを与えたという点で、毎日新聞のこの社説の無責任さも許しがたい。もっとも、この新聞はこれが正常運転なのだろうが。
http://akiran1969.iza.ne.jp/blog/
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