http://kochi53.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/04/post_b749.html

新党市民は、原発を必要としない社会創りを目指す運動を『さくら革命』と命名し、10日投開票の統一地方選前半戦に高知と静岡で県議会議員選挙に公認候補を擁立した。

見事に敗北した。

24日投開票の後半戦では、高知市議会議員選挙に村岡美仁（むらおかよしひと）氏を公認候補として擁立する。ここで県議選の敗因分析が必要だろう・・・

静岡県議に急遽立候補した古谷茂氏は、新党市民の掲げる『脱原発社会を創る!!』という目標に共感し、『危険極まりない浜岡原発を止めるために私が立つ！捨て石になるのは覚悟の上だ。今回は出馬することに意義がある。』と男気を見せてくれたもの！その闘いは正に孤軍奮闘・・・あっぱれのひとこと。それ以外に語ることは何も無い。

問題は高知県議に立候補して惨敗した藤島利久（私）である。

（写真は約7800通出した選挙ハガキ）
http://kochi53.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/04/post_0e79.html

なんせ、新党市民の全国設立責任者として党活動に勢いを付けるはずが、最下位に甘んじる惨敗で、逆に勢いを萎ませてしまった。これはいただけない。。。選挙敗者の弁は『全て私の不徳の致すところ。』と決まってはいるが、何が不徳（原因）であったのかを検証しなければ次が闘えない。

選挙が終わって、自分の顔が写ったポスターを黙々と剥ぎながら考えたことは・・・

『全国駆けずり回って演説しても、高知で票は獲れなかった。』という当り前のこと…、大きな誤算はネット選挙が解禁にならなかったことだが、それは国会の動きを見れば分かっていたこと、切り替え出来なかった自分が未熟なのだから言い訳にもならない。

また、全国を精力的に廻ったように、地元高知も廻れれば良かったのだが・・・物理的・時間的に無理だったから仕方が無い。これを言えば欲張りだ。

問題は、昨夏の参議院選挙で、今回の県議選と同じ高知市で獲得した約4000票が『ある程度残る。』と踏んだのが甘い考えだったということ。

次の読売新聞の記事のとおり、震災後には「高知県の議員選挙では南海地震対策が最優先課題に急浮上」したもので、他の候補者は論点をこれに絞っていた。。。新党市民が全国的課題として掲げた『脱原発!!』は喫緊の課題として認識されなかったのだ。

全国で活動し、直前1週間は静岡〜東京で動き回ったことが、逆に、高知の選挙事情に対する感覚を鈍らせてしまったようだ。

そりゃそうだろうな・・・

高知に住んでいて自分の身に危機を感じるのは、「浜岡原発」ではなく、「南海大地震と津波」なのだ。高知に原発は無い！！

この反省を、統一地方選後半戦の高知市議会議員選挙にどう生かすか・・・新党市民（さくら革命）の動きと整合性を取りながら・・・それが悩ましい。

＊＊＊＊＊＊

（2011年4月9日17時12分 読売新聞）
【統一選の前半戦、１０日に投開票…異例づくし】　１０日に投開票される第１７回統一地方選の前半戦は、東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、異例づくしの選挙戦となった。既存各党は震災対応を重視し、幹部の選挙運動を控える動きが見られた。民主党は菅首相はじめ閣僚の選挙応援を自粛。岡田幹事長は選挙戦最終日の９日も東北の被災地を視察した。選挙責任者の幹事長は平時なら各地の応援に入るところだが、「被災現場をこの目に焼き付けたい」と、被災対応に全力を傾ける姿勢をアピール。地元の三重県知事選でも同県選出国会議員による応援に限定し、野党幹部が応援に来ていることと対比し、「その構図を有権者がどう判断するかだ」と、政権党としての立場に理解を求めている。

　自民党は谷垣総裁が被災地の視察など震災対応に専念、石原幹事長らが選挙応援に駆け回る役割分担で臨んだ。３月２８日には統一選重要政策に「防災対策」を追加、「復興再生基本法」制定などを訴えている。

　共産党は防災対策に加えて、原発の新たな増設中止などを打ちだし、社民党は「脱原発社会」の構築を掲げた。既成政党批判で支持拡大を図る各地の地域政党も、防災対策などと絡めた訴えに戦術を転換した。

　個々の選挙を見ても、原発を抱える福井、島根、佐賀の各県知事選では原子力政策が焦点となり、高知県の議員選挙では南海地震対策が最優先課題に急浮上。神奈川県知事選の候補者はソーラーパネルの設置拡大を新たな看板政策とした。その分、首長と議会の対立で浮上した「二元代表制」のあり方や、議会改革の議論は深まらなかった。

【最近の記事】
電力会社幹部と安全保安院、与党政治家に損害賠償金を求償すれば、原発は止まるだろう　〜　脱原発への道�@（藤島利久）
http://kochi53.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/04/post_b749.html
　

コメント
01. 2011年4月15日 02:54:50: rFD4bFvk6w 不条理な社会が広範囲且つ、慢性的に横行し、乏しい自浄作用による硬直衆愚化した国家が蔓延り、みぞゆうの天災・人災に右往左往の渦中に於て、真っ当な主張など受け入れる素地は放射汚染除去期間より先の次元で見据えなければならない。その背景・前提の認知から今後の国家展望を論ずるステップとなるのである。
02. 空手バカ一代 2011年4月15日 04:25:12: yuvZZHuC/2UL2 : vsOlTCPEyI 藤島さん ご苦労さまでした。 陰ながら応援していましたが 今回は残念です。 あなたの実践と行動に敬服！ 心より賛同しています！ 稼ぎが悪いので僅かですが 郵便局での寄付をさせていただきます。 めげずにがんばって下さい。 お身体大切に！
03. 街カフェＴＶ 2011年4月15日 09:27:51: Hm7C6dkbN36Gg : w3vgWPB7bY 空手バカ一代さんへ　　藤島です。 ご支援ありがとうございます。今は理想と現実の差を埋めれずに苦しい状態です。産みの苦しみでしょう。。。新党市民・さくら革命継続します。
04. 2011年4月15日 10:45:33: dB8o69mlVg まったく、残念でなりません。 選挙の時だけ都合のよい演説をする者達に負けたのか。 兎に角、残念でならない。
05. flatheat 2011年4月15日 19:08:51: BeEFwHm8Uhdok : nAjLbaaIYk お互いにお疲れ！今回の選挙の総括には時間をかけたいと思っています。１つだけ総括の視点を示します。 【（今の選挙では）有権者は政策で候補者を選択するわけではない】 すでに、告示前に「現職有利」のシナリオができていて、新人候補の得票数もあらかた決まっていたところに、私が「想定外」の参入をした形だったようです。「原発の存亡を争点からはずす」という暗黙の了解が候補者間で決まっていたかのように感じました。 続きはまた・・古谷　茂
06. 街カフェTV 2011年4月15日 20:58:44: FhSY.VZyAvKpM : w3vgWPB7bY 古谷さんへ　　藤島です。 貴方の勇気ある行動に感謝しています。貴方は、蛮勇と知勇の双方を持つ、希に見る勇者です。 それに比べ、静岡県の民主党は上辺だけの「反原発」で意味のないグループです。55年体制の馴れ合い野党の生き残りが、与党の座に胡坐をかいている・・・まったくつまらない。
07. 2011年4月15日 21:23:16: Lgza3gUnEA 1237票の男 供託金没収回避おめでとう。 投票率が低くて良かったね！
08. フシギ空間 2011年4月16日 10:49:50: OmtZW.QhVGmO2 : zocEWJ0NGw ＞『全国駆けずり回って演説しても、高知で票は獲れなかった。』という ＞当り前のこと…、大きな誤算はネット選挙が解禁にならなかったことだが、 ＞それは国会の動きを見れば分かっていたこと、 ＞切り替え出来なかった自分が未熟なのだから言い訳にもならない。 ネット選挙が解禁されていたとしても結果は同じでしょうね。 今回の選挙もネットで情報を見た人がいて、その結果が藤島利久氏の投票となっている。 この構図は変わらない。 ネット選挙解禁がなかったことを敗北理由にするのは、敗北原因を全く理解されていないだけのこと。 古谷茂氏は、その点まだ理解しているようですが、 結局は反原発だけを主張するのでは支持は得られないことを未だ理解できておられない様子。 それを出来レースで食い込み余地がなかったと妄想するようでは、次回立候補してもまた落選されることでしょう。 「反原発・脱原発」以外にどんな具体的な政策を示せるか、これを理解できない限り、さくらは散り続けるだけのことでしょう。

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