http://www.asyura2.com/11/senkyo111/msg/603.html
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政府の復興構想会議が初会合 首相「創造的復興案を」(共同47ニュース 2011/04/14 17:15)
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011041401000607.html
東日本大震災復興策の青写真を検討する政府の「復興構想会議」(議長・五百旗頭真防衛大学校長)の初会合が14日午後開かれ、冒頭、菅直人首相が「ただ元に戻す復旧ではなく、創造的な復興案を示してほしい」と要請した。
6月をめどに、災害を克服する地域社会の未来像や産業再生ビジョン、必要な立法・予算措置などに関する提言をまとめる。政府の復興指針策定に反映される。首相は「地域の声をしっかりと受け止め、より良い社会を生み出す大きなきっかけになるような案をお願いしたい」と述べた。
会議には被災した岩手、宮城、福島3県の知事や防災、都市計画などの専門家が参加。五百旗頭氏は「多くの犠牲者の弔い合戦だ」と強調、「被災地主体の復興が基本。全国民的な支援と負担が不可欠だ」と呼び掛けた。
津波被害を受けた沿岸部や東京電力福島第1原発周辺の住民が安全な場所に移住し、環境に配慮した「エコタウン」を新たに築く首相の構想については、会議の中に設けた「検討部会」で具体化を進める。原発事故で深刻な影響を受けた福島県を中心とした地域の復旧・復興策に関しては、復興会議とは別の枠組みで検討する案も浮上している。
建築家の安藤忠雄氏と、関東大震災後の「帝都復興院」に関する研究で知られる御厨貴東大教授が議長代理を務める。
(引用おわり)
既出の問題発言、
↓
>「当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのか。そういう人を内陸部に住まわせるエコタウンのような都市を考えなければならない。」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110413-OYT1T00834.htm?from=main1
この言葉を、菅がいったのか、松本内閣官房参与が菅にいい菅がそれに同調の様子を見せたのか、真相はわかりません。
もっとも、松本参与が菅にいい、菅がその場でただちに反対の意向を示したということでなかったことだけは確かでしょう。
誰がいったかはどうあれ、この言葉が、「できるだけ早く帰れるようにする」という「政治家の役目」に反する(飯舘村菅野村長)、ことはたしかです。
ところで一方では、「20年住めないのは事実だからこの発言そのものはやむを得ない」という評もあり、それにも一理あります。
また他方、そのような事実の問題ではなく言いかたが問題なのだ、という指摘も当を得たもののように思われます。
↓
◇飯舘村で住民集会 「首相発言」に村長涙(TBS)「これが国を操る人の言葉ですか。ふざけないでください」
http://www.asyura2.com/11/senkyo111/msg/561.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 4 月 14 日
のコメント欄
◇我慢がならないと涙、「首相発言」に飯舘村長 {YOMIURI ONLINE(読売新聞)}
http://www.asyura2.com/11/senkyo111/msg/581.html
投稿者 七転八起 日時 2011 年 4 月 14 日
のコメント欄
◇菅隠蔽ウンザリ…3月末レベル7認識「20年住めない」発言も(zakzak)
http://www.asyura2.com/11/senkyo111/msg/585.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 4 月 14 日
のコメント欄
が、それぞれ有益でした。
ここには大小ふたつの問題があると思います。
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大きいほうの問題。
菅にはどうやら、行政のすべきことと、国民により選ばれた国会を中心としてされる政治(大きな国政)との区別がついていないようであること。
菅は現在、内閣総理大臣であることと政権党の党首であることとにより、行政と政治と、両方のトップリーダーの位置にあります。
大災害時に、まずその復旧(旧に復する)、被災者の方々の生活再建確保を目ざすのは、行政の長としての菅の役割です。
できるだけ早く、強力なリーダーシップを発揮して、専権的にやってもらいたい。
そのために補正予算を提案することや、補助費、自衛隊の運用も含め大きな権限が与えられるなど、期待がかけられています。
ただしその場合には決して、「20年住めないだろう。エコタウンのような都市を考えなければならない」、といってはならない。
エコタウン? そんなことはそもそも行政の長の当面の役割ではない。
つぎに、政権党の党首として、(大きな)政治のトップリーダーとしては、大災害から国と国民とが力強く復興する(復しさらに興る)ための先頭に立ってもらいたい。
まさにそれが期待されているのです。
もっともそのための器(うつわ)、資質というものがあります。
たとえば、「復興構想会議」もいいでしょう。
しかし、いくつかの問題があります。
まずそこには本来、強力な専門家(行政や経済、都市工学)たちと、しろうと代表としての被災地や国民全体の意見を代弁できる者が結集されねばならない。
(もっとも後者の、しろうと代表の役割は本来国会議員が果たすべきだが。)
そして政治のトップは、「最善最良の構想を出してくれ。そうすれば一切の責任は自分がもち、実行するから」、とだけ言えばよい、そう言うべきなのだ。
その場合には、あらかじめ「エコタウン」などという話は出てこないはずだし、出てきてはならない。
ところがこの点で、発表された構想会議メンバーはどうだろうか。
専門家や被災地の首長が中心をなすのはよい。当然だ。
しかしどうやら、専門家でもなければ国民の意見を代表できる立場でもないと思われるメンバーが複数いる。
この点、私(投稿者)には疑問です。この人たちは何のためにいる?
(これら一見いかにも怪しそうな人選は別としても)、高名な学者の方々でも、政治学者、歴史学者、民俗学者は、そもそも素人でしょう。その場合には、「国民の気持ちを代弁できる」ほどの立場でなければならないはずです。
防災・危機管理・情報工学?というのも、本来の復興と何の関係があるのでしょうか、疑問です。
(個人的な好みとしては哲学の老大家は入っていてよい。国民代表の偉大な素人として。)
↓
参照: http://www.kantei.go.jp/jp/singi/fukkou/pdf/kousei.pdf
もちろん、専門家や国民の代弁者らしきふりをする者の意見をきくポーズをとるだけ、というやりかたもある。
かつての小泉的手法とでもいおうか。
しかしその場合には専門家たちの意見をきくうわべのポーズの裏には、じつははじめから確固とした構想があり、強力なリーダーシップが予定されているものだ。
その場合にも、あらかじめ「エコタウン」などという話は、出て来ようがない(そうでなければ、諮問といううわべのポーズが成り立たない)。
菅の、「復興構想会議」と「エコタウン」には、専門家にまかせることもしなければ、(うわべは専門家や国民代表に諮問しつつ)自ら強力にリーダーシップをとることもできないという、その資質の欠如があらわれています。
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けっきょく、「20年住めない。エコタウンのような都市を考えなければならない」、というのは、災害復旧を役割とする行政府の長の言うべきことではないし、また、国の力強い復興をリードする政治リーダーとしてももともと言う必要のないことなのです。
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小さいほうの問題。
ささいなつまらない問題ですが、今回の「言った、言わない」の話が、松本参与の外部発言が発端となってはじまっていること。
ここにはふたつの問題があらわれています。
まず、菅が復興問題の話し相手に、その素人である松本氏を選んだこと。
(もともと、タダの評論家である松本健一氏を内閣官房参与にしたのはなぜだったのだろうか。茶飲み話の相手に丁度よかったのか、はともかく。)
床屋談義じゃあるまいし、素人相手に災害復興の問題を語り合っているヒマは到底ないだろうと思います。
つぎに、事があらわれると、「自分はそんなことは言っていない」などと(しかもこともあろうに当の松本氏を通して)、あわてて訂正していること。
器の小ささがわかります。いずれにせよ褒められた発言ではないのですから、自分が言わなかったとなれば松本氏の不適切発言となる道理ですが、菅はそれでもなお松本氏の口からその訂正をさせたのです。
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最後に、(冒頭の問題提起に戻りますが)、菅が行政と政治の区別がついていないこと、自分が行政の長でありかつ同時に政治のトップリーダーであることが(区別と自覚をもって)理解されていないことが、この「エコタウン」発言問題でわかるということを、あらためて次のように確認しておきます。
「20年住めない。エコタウンのような都市を考えなければならない」、と言ってもいいのです、今の、この機会でなければ。
本来これをいうべき機会はいつか。
まず災害復旧、被災地の生活再建を推し進めたあとでなら。あるいはそれを強力に推し進めつつそれとあわせ同時に、国民に将来の明るい目標としてかかげるにふさわしいものであるならば、エコタウンなどと言ってみてもいいでしょう。
つぎに、専門家と真の国民の代表者とからなる諮問会議にはかりそこから出てきた構想であるならば、エコタウンと言ってもいい。
さらに、専門家らの諮問会議などということははじめからいわず(あるいは諮問ははじめからポーズだけで)、自ら断固やり遂げるとして国民の前にかかげる目標であるならば、その場合にもエコタウンと言ってもよい。
もっとも、この場合には選挙が必要でしょうが。
けっきょく、(災害復旧でなく)復興としての大きな目標をかかげるには、たんに行政の長たるにとどまらない政治トップとしての資質と、国民に信頼され選ばれたという資格が必要なのですが、菅にはそれがない。
(資質はともかく)、少なくとも、菅代表による民主党はいまだ選挙を経ていない(その代わり補選・地方選では惨敗、不戦敗)。
それなのに、突然(こんな大災害の機会に)、「エコタウン、エコタウン」というから、不信を買い、パフォーマンスのにおいを嗅ぎ取られるのです。
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(参考)
なお、西岡武夫参院議長は、菅首相の震災対応に関して、>「いまだに法律も一本も出されていない。対応が遅すぎる」、「都市計画や農漁業再生に向けた首相の明確な方針が示されない」、と正しく指摘、批判しています。
↓
西岡参院議長:菅首相に退陣要求 震災対応めぐり
http://www.asyura2.com/11/senkyo111/msg/599.html
投稿者 怪傑 日時 2011 年 4 月 14 日
(元記事 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110415k0000m010025000c.html)
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