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http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110414-OYT1T00308.htm?from=top
「我慢がならない」。首相が漏らしたとされる発言に、福島県飯舘村の菅野典雄村長は思わず涙をこぼした。
福島第一原発の放射能漏れ事故を受け、役所機能を移し、住民とともに避難を続ける周辺自治体。疲労の色を濃くする首長たちは敏感に反応し、表情には憤りと戸惑いが交錯した。
「もう10年も20年も住めないなんて心ない話をするとは。国を治める人の発言だとは思えない。我慢がならない」
13日夜。飯舘村の長泥コミュニティーセンター。菅野村長は180人の村民を前に、泣いた。国から指示された計画的避難について説明しながら、「できるだけ早く帰れるようにすると言うのが政治家の役目のはず。抗議をしたい」と声を震わせた。
避難指示を受け、約100キロ離れた会津美里町に役場機能を移した楢葉町。草野孝町長は「みんな混乱する。一日も早く戻れるよう救済措置をしっかりやってほしい」と憤る。
広野町の山田基星町長は「首相という立場の人が、いとも簡単に発するべき言葉ではない。事前に自治体に説明もないし、そもそもこういう話が報道で出てくること自体、よく理解できない」と表情を曇らせた。
川俣町の古川道郎町長は「国がしっかり見通しを示さないと、余計な不安が広がる」、大熊町の渡辺利綱町長は「1、2年住めないのでも大変なのに、10年、20年とは。そんなことを本当に言ったとすれば、とんでもない話」と怒りをあらわにした。
(2011年4月14日10時28分 読売新聞)
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