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労害はさっさと隠居せよ
wasting time? ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふブログ 2011.4.11
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「東電国有化」懸命に火消し 経団連会長が支援宣言
深刻な状況が続く福島第1原子力発電所の事故に関連し、日本経団連の米倉弘昌会長が東京電力国有化論の火消しに懸命だ。
事故を起こした福島第1原発が国の基準に基づいて建設されたとして、「東電が甘かったのではない。国(の設定する安全基準)が甘かった」と東電を擁護した。
福島県の佐藤雄平知事が謝罪に訪れた清水東電社長との面会を拒否したことについて「苦境にある者にああいう対応をするのはリーダーとしての資質を疑う」と佐藤知事への苦言を呈し、東電擁護に努めた(産経新聞より引用)
このような発言を聞いて多くの人はどう思ったのだろうか?まだまだ、原発が予断を許さない状況の下での経団連会長の発言である。チェルノブイリ級と言われているような原発事故である。
多くの被災者や国民の感情を無視したあきれ返った年寄りの強がりでしかないとしか僕には思えない。ま、原発を推進して甘い汁を吸ってきたんだから仕方ないだろう。年をとれば頑固にもなるから間違いを認めることなんてできないんだろうな・・・。少なくとも立場のある人間が安易にこういう発言を行うのはどうだろうか?
そうかと思えば、スポーツ界でもセリーグが(おそらく巨人がわがままを言ったのだろうが)開幕時期をほとんど遅らせずナイターもやると言ったりしていた。被災地の人々の感情のみならずファンの感情そして、電力不足という現下の経済情勢を考えないとんでもない決定のように思えた。結果として、覆されたものの、非常に稚拙で傲慢な決定だと多くの人が思ったに違いない。
もちろん、東京電力も似たようなものだ。こんな大事なのに社長が入院?仮に仮病じゃないとしてもあまりの軟弱さにあきれるばかりである。本来なら部下の制止を振り切ってでも福島原発の最前線で指揮を執るくらいの気概がほしいものである。どうせ爺さんなんだから容易にがんになったり白血病になったりしないだろう。
実際に敗戦や戦後の苦しい時期を乗り越えて企業を引っ張りどんどん成長させた世代が少なくなり(もしくは年老いて)残念ながら、日本の大企業の経営者の質はかなり低下したように思える。結局、サラリーマン経営者が増えているのが現実なのだろう。
「国有化はだめだ。民営でやる」といいながら、「国の安全基準のせいなのだから、東電はむしろ被害者だ」,
「賠償責任は東電ではなく国にある」というこの経団連会長の発言はまったく矛盾していて、いいとこどりで笑止千万である。(もちろん、擁護する気持ちはないが政府による介入がこの事態の一つの要因になったというのは認めるけれども(参考過去記事→原発事故の原因は政府主導のエネルギー政策にあることは間違いない )
近年の経団連が政府からいかに自分たちに有利な条件を引き出すかのみを考えている情けない団体に成り果ててきているかが非常によくわかる発言といえるだろう。
日銀総裁にぺんぺん草をはやすぞ!といわれても政府の言うことを頑として聞かなかった川崎製鉄社長の西山弥太郎氏、首相に「もう君には頼まない」と言い放った経団連会長の石坂泰三氏のような精神を持った経営者は今はほとんどいないのだろうか。
美化しすぎかもしれないが、リスクと責任は民間経営者たる我々が取るのだから、実際の経済を知らない政府の言うことなど聞けるかという経済人としての気概が彼らにはあったはずだ。
一方で今の経団連会長は都合の悪いことは国に押し付けて都合のいい話だけ自分の手柄にしようとする。もちろん、それは現実にはいろんなところで行われていることではある。しかし、それを恥ずかしげもなく公の場で口にするというのは経済人として本当に恥ずかしいことだと僕は思う。
自分たちの既得権益を守ることに汲々とし、自分の立場を維持することで精一杯。所詮、社内政治がうまかったものが社長になるのは大組織の常だから、仕方ないのかもしれない。
もちろん、それでも経団連がカルテルのようなものを作って不当な利益を得ているとまではいわない。市場機能が大企業によって大きくゆがめられているとも僕は思っていない。しかし、なんだか器が小さくなり、政府に頼ろうという姿勢が大企業の間に強まっているような気がしてならない。(参考→大企業は悪か ;らくいちさんブログ)
しかし、一方でなんだかなーという大企業経営者に代わって、多くの若くて新鮮な感覚を持った起業家の人達が生まれてきているのも事実のようにも見える。
強弁とたかりが得意な老人の皆さんには一度ご隠居願ったほうがいいだろう。経団連などという組織もそろそろ終わりにしてはどうか。若手起業家が中心になって新たな経営者の団体を立ち上げて積極的に政策提言をしてほしいものである。
リスクを取るのは俺たちだ。だから、オレたちは政府の言うことなんか聞かない。政府は余計なことをしないでくれ。という高い志を持った若い起業家・経営者達がもっと活躍できる場を作ってほしいものである。
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