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脱原発が真剣に論議されない不思議の国ニッポン(植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/11/senkyo111/msg/472.html
投稿者 祈り 日時 2011 年 4 月 12 日 09:21:19: HSKePa2Cm.aPs
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-2e71.html
2011年4月12日 (火)
脱原発が真剣に論議されない不思議の国ニッポン


 福島原発の放射能放出事故は、国際原子力事象評価尺度における区分で米国のスリーマイル島原発事故のレベル5を上回り、チェルノブイリと同じ最悪レベルであるレベル7のに位置付けられることになるだろう。
 
 1号炉においては、すでにごく小規模の再臨界が発生していると見られ、今後の事態の推移によっては、格納容器が爆発し、原子炉炉心の核物質が広範に外部放出されることも考えうる。この場合には、チェルノブイリ事故同様に、原発から半径数百キロのエリアでの人間の居住が不可能になる。
 
 1号炉に窒素を注入する作業が行われたが、1号炉での水素爆発を回避するための作業であり、1号炉が予断を許さぬ状況にあることを示している。
 
 さらに深刻であるのは、1号炉が爆発すればすべての原子炉での爆発が誘発される可能性が高くなり、3号炉の放射性物質の大量放出が予想されることだ。3号炉はプルトニウム燃料を使用しており、体内蓄積により重篤な被害がもたらされるプルトニウムが大量に日本各地に放出される可能性が高まる。
 
 原子力発電所の事故は、これほどまでに深刻である。仮に1号炉の原子炉格納容器の爆発の事態が発生すれば、もはや発電所における人的な対応策をとることは不可能になる。6基の原子炉が隣接しているわけで、すべての原子炉が重大事態に移行する可能性が高く、高濃度放射性物質の大気への放出により、日本列島全体が深刻なレベルで放射能汚染されることになる。日本滅亡の危機が架空の話ではなくなる。
 
 これほどまでに深刻な事態が進行しているが、メディアで報じられる意識は、現実からかけ離れている。
 
 今回の事故は地震に連動する津波によって発生した。日本は地震国であり津波国である。大津波は歴史的にも周期的に発生しており、最近では1896年の明治三陸地震津波が記録されている。
 
 明治三陸地震津波では38メートルの津波が記録に残されており、この115年前の津波規模の津波に対応する原子力発電所設計を行うべきことは当然のことであった。
 
 福島原発が深刻な大事故を起こしたのは、当然備えておかなければならない自然災害への対応がおろそかにされていたためである。この意味で、今回の事故は100%人災であり、政府と東京電力は原子力事故について100%の損害賠償責任を負うことになる。
 
 日本は沿岸部に54基の原子炉を持っており、その多くがいまも稼働している。しかし、巨大津波が周期的に日本の沿岸部を襲うにもかかわらず、想定される最大規模の津波に対する万全の備えを行っていないのが現状である。
 
 今回、想定される最大規模の範疇にはいる津波が発生したが、この規模の津波に対する備えを欠いていたために深刻な事態が発生している。半歩誤れば、日本全体が深刻な放射能汚染地帯になるという、ぎりぎりの事態が発生しているのである。
 
 このことを踏まえれば、全国の原子力発電所の運転をいったん停止して、想定される自然災害等への対応が十分であるかどうかのチェックを一斉に行うことは当然である。

 問題は日本の存亡、ひいては世界の存亡にかかわるものなのだ。
 
 電力会社と政府が「絶対安全」を強調してきた日本の原子力発電所だが、その現実は深刻な事故の歴史でもある。JOC東海村臨界事故、東電柏崎原発事故、関電美浜原発事故など、重大な事故を相次いで経験してきている。
 
「絶対」だと思っていても、この世に「絶対」はない。まして、115年前に発生した津波程度の津波への備えもしていないような人々「絶対」の言葉を信用するわけにはいかない。
 
 責任ある当事者だけに被害が及ぶのであるなら話は別だが、何の罪もない日本の民衆全体が放射能の地獄に突き落とされるような話に、国民が無関心でよいわけがない。
 
 結局、脱原発の方向に、舵を大きく切り直す必要があるのだ。
 
 金儲けのために原子力をフル利用しようとしていた電力会社は反対するだろう。
 
 原子力ビジネスで大金儲けを目論んでいた電気機械メーカー、ゼネコンは反対するだろう。
 
 原子力関連産業への天下り先を大量に抱える経産省や文科省は大反対するだろう。
 
 電力会社のメインバンクである日本政策投資銀行を天下り先とする財務省も大反対するだろう。
 
 原子力発電積極推進の旗を振ることで、金儲けを狙っていいた大学の御用学者たちも大反対するだろう。
 
 原子力推進企業と政府から膨大な広告料を得ているマスメディア=電波=マスゴミも大反対するだろう。
 
 原子力推進企業や政府からカネで操られてきた御用コメンテーターも大反対するだろう。
 
 原子力関連産業から巨大な企業献金を受け取ってきた利権政治屋も大反対するだろう。
 
 しかし、この国の未来を決める権利を持つ唯一の存在は、主権者国民である。一般庶民にとって、原子力が本当に必要不可欠なものであるのかどうかを考えなくてはならない。
 
 この世に絶対はない。大事故が絶対に起こらないとは誰も言いきれない。賢者は最悪を想定して遠くても安全な道を進む。なぜなら、それが、子や孫の世代に対する人間としての当然の責務だからである。
 
 今回の放射能放出事故を契機に、脱原発に大きく舵を切ることを、じっくりと検討しなければならない。その前に、まずは、リスクのある原子炉の運転をいったん停止するべきである。

 

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コメント
 
01. 2011年4月12日 09:43:01: AdKaaFvNBE

【 タヌキ腹組 工作員見習“ぽんぽこ”の お節介な怪説・笑説 】

 原発マネーに目が眩んでいる“御用国民”も反対するだろう。

 “神風”でなく“放射能の風”が吹き、“名水”でなく“放射能汚染水”がしみ出る日本にした国民の責任は転嫁できない。


02. 河内のおっさん 2011年4月12日 11:56:17: Yyy5HM2hjbLWg : heL3nbXQMi

 不思議でもないでしょう。
 この国は長い間自民党や似非マスコミや学者
 その他大勢で洗脳し続けたたまものである。
 タカリ体質が染み付いた住民たち
 子孫の健康被害も考えず
 今そこにある”現ナマ”に飛びついた

 慎ましい暮らしが田舎の風景だったが
 原発長者や原発で都会並みの生活が・・・
 今さら騙されたと言っても
 あとの祭りである。
 
 レベル7の恐怖が忍びよる!!
 それでも原発は必要だと
 日本海側の原発住民は叫んでいる。
 
 悲劇はすべて他人の地域で
 自分地の原発は大丈夫と 
 思いこもうとしていて
 安全より金を選んだ住民に
 同情いらない。

   明日の福島がこないように祈るのみ。
 


03. 2011年4月12日 13:41:33: tIRC7BIs0o
遠く離れたドイツでは、脱原発派の緑の党が勝利し、
州レベルで政権を取った。
総選挙を実施すれば、緑の党は国政で政権を獲得できる位置にまで来た。
そして、原発推進派のドイツ自民党は滅亡寸前の状況に追い込まれた。

ところが、日本は、ドイツとは真逆に、原発増設推進派の自民党や石原が圧勝とは・・・
どんだけ、日本の民度は低いんだよorz

■歴代自民党政権こそが原発事故の加害者
▼谷垣総裁よ、いい気になるな!
●日本全国にボコボコ原発を造った大罪
「民主惨敗なら首相自ら退陣を決意すべきだ」――。
統一地方選前半戦の民主大惨敗を受け、自民幹部が勢いづいている。
震災後は「政治休戦」に応じてきたが、今後は「菅政権で国民は救えない」と政権批判を強める方針だ。
しかし、未曽有の原発災害を招いた元凶は、自民党による長年の原子力推進政策にある。
半世紀以上にわたって山積した負の遺産を民主党政権に押し付けるのは、責任逃れもはなはだしい。
自民党の原発推進のルーツは1954年にさかのぼる。
中曽根康弘元首相が唐突に日本初の原子炉製造予算2億3500万円を議員立法で提出。
たった3日間の審議で成立させて以後、官僚、財界、学会、メディアを巻き込み、
「原発こそ、石炭や石油に代わる夢の新エネルギー」と国民に喧伝し続けてきた。
「60年代の日本に自前の原子炉を造る技術力はなく、原発先進国の米国の技術に委ねたのですが、
当時の米国には地震や津波への備えはなかった。
自民党が地震大国としてのリスクを軽視する形で原発導入を進めたズサンさが、
老朽化した福島第1原発で最悪の形で露呈したのです」(政治評論家・森田実氏)
自民党政権は70年代のオイルショックも原発推進のチャンスにした。
石油依存の低減を掲げ、74年には「電源開発促進税法」「電源開発促進対策特別会計法」「発電用施設周辺地域整備法」と、
いわゆる「電源三法」を制定。電力会社から吸い上げた税金を特別会計にプールし、そのカネを自治体にバラまく仕組みを完成させた。
原子力予算に投下される税金は年間4500億円以上。
交付金やハコモノ補助などの利権も多く、そこに政治家と後援企業がブラ下がる構図だ。
自民党の利益誘導で地方にムダな道路や空港がウジャウジャと造られたのと同じ原理で、
全国津々浦々に54基もの原発が立ち並んだ。
米国は「日本の領土はカリフォルニアと同じなのに54基も原発があるのか」と驚いている。
「自民党の政治資金団体は電力会社9社から組織的な献金も受け取ってきました。
本来、電力会社は企業献金を自粛していたのに、役員たちが自民党に個人献金をしていたのです。
会長と社長が30万円、副社長が24万円、常務12万円と、役職に応じて献金額に差があり、明らかに組織的。
自民党との約束があったのは確実です。その総額は06〜08年の3年間だけでも1億円を超えます」(経済ジャーナリスト)
こうした献金の見返りに、自民党は原発事故やデータ改ざんの不正を見逃してきたのではないのか。
原発のない沖縄電力だけが献金していないのだから露骨だ。
菅民主党の無能ぶりは論外として、自民党こそが原発事故の“加害者”なのである。
http://gendai.net/articles/view/syakai/129883


04. 2011年4月12日 16:44:40: DX5Ntj9RFs
>>03
民度が低いことは間違いないですが、都知事選では今回は入れたい人が本当にいなかったですよ。私は消去法で残ったDr.中松に入れました・・・。

05. 2011年4月12日 20:13:14: 5TBA41DqU6
本当に、民度が低い。
石原=霊*会  渡邊美樹=そうかがっかり(と噂) 中松=怪しい宗教系?
共産党もパスだし。そのまんま=たけしには任せられない。

マニフェストで、「1円もムダにしない」「当選したら給料はいらない」と
言った居酒屋社長に1票。苦渋の決断。

年寄りが、自民党好きな人が多いような気がする。失われた16年突入!!
あと20代くらいの若い世代で、自民党の悪事を理解できてない人も
民主党がへなちょこだから自民党かなーといった感じで入れたのか?
二階堂(J-CIA)に自民と石原の癒着とか、石原プロにお金がない・・ような
タイトルが出てたけど、これに関しては、本当なんだろうなと思った。
過去には、聖子ちゃんまで嫁に行ったからね。(何でもアリ)
液状化してると噂の豊洲に移転はさせないぞ!!
だいたい、東京都で乳児にお水を配布だって、石原がやったのではない(当然)
間に大物2名が動いたからだ。結局、石原の手柄になった。日テレが”石原が
お水を配布した”なんて!天罰(カルト用語?)なんて言う男がやるわけない。
繊細でお金の掛かる事に無関心だよ。

阪大の荒田先生の「常温固体核融合技術」は、どうなのでしょうか?
マスゴミが、無視し続ける技術なんだそうで。
これで代用できないのでしょうか?!阪大、頑張って!!


06. 2011年4月12日 21:13:05: 5TBA41DqU6

「反戦な家づくり」ってサイトにいってみてください。

レベル7越えるとどうなるの(涙目)東電よ。ぼーっと東京から見学してないで

早く他も点検して危険なら止めろ!!!!!

関電工ともども、丸投げしないで、おまえらが逝ってこい!!!!!

どうせ、幹部クラスは、退陣決定なんだからー。

テレビ出てこなくていいよ。コメント信じてないから。

言い訳より行動してから消えてください。


07. 2011年4月12日 21:29:18: z5uQPVPWWg
☆お粗末な川柳で庶民的な原発論議を試みる

原発の是非に触れない選挙カー
停電で手術できずに逝く命
春雨に濡れて被曝の日本かな
信号も停電となり事故多発


08. 2011年4月12日 21:38:06: z5uQPVPWWg
原発を思考停止で停止せず

@ACのパロデイ・・・枝野です・・・
の諧謔精神に感じ入った者です。


     


09. 2011年4月13日 01:06:04: fIVU3HOwxs
>賢者は最悪を想定して遠くても安全な道を進む。

植草先生、先生は学歴も実績も申し分ないのですから、海外で活躍されるのがよいかと思います。

先生は長い間、ブログでわれわれに貴重な情報を提供してくださり、覚醒した国民も多いかと思いますが、あとは国民一人ひとりの問題だと思います。

賢者はほっといてもちゃんと生き延びる術を考え、行動しています。

愚者は先生が何を言おうが、なにも行動を起こしません。

海外には「マスゴミ」はいません。無駄なエネルギーを使うことなく、先生の頭脳を如何なく発揮できる環境があります。

原発問題で日本国はいまや、核犯罪国家扱いです。先生の海外での活躍をもって、日本人の優秀さや、日本人の国際評価を上げるというよりも、これ以上下げないような行動をすることを期待しています。


10. 2011年4月13日 09:23:28: CAV9FZQWZc
テレビ、新聞の堕落の結果でしょう
御用聞きのジャーナリストばかりではどうしょうもありません
盛んに予想外の津波のせいにしていますが、タービンは地震ですでに動かなかったのではないでしょうか、いいかげんなメンテナンスとか・・・
津波が来るまでの間動いていたという報道は皆無で、津波は言い逃れとしか思えません。今となっては地震と津波が同時に来たような錯覚を持たされています
浜岡は危ないです

11. 2011年4月13日 10:04:28: JWAlSvhyhM
問題を解くキーワードは、日本が民主主義国のような顔をしているが、実態は「フアシズムとナチズムのエキス」のような日本のシステム「検察とメデイア」が支配している国だということです。ウオルフレンさんの「誰が小澤一郎を殺すのか?)角川書店刊。を読んで良くわかりました。福島原発も悪党たち「官僚。大手メデイア11社。既得権益勢力、など」とその手先のゴキブリ脳のウスノロ学者。幇間専門からが引き起こした人災です。彼らは甘い汁を吸い過ぎて呆け、福島原発の超危険性を廣瀬隆さんや吉井英勝さんな年も前から指摘され、廃炉を勧告されていたのを完全無視。事故を想定し国民の安全対策をとることなど全く考慮したことはなかつたのです。片端から逮捕してほしいです。

12. 2011年4月14日 09:07:49: kncEMgJbNM
日本の教育がなっとらんからこういうことになるのでしょう。
悪徳政治家、悪徳財界、悪徳マスゴミに結びついた悪徳官僚主導の日本の教育で、国民はやりたい放題にやられて、このザマです。

現場の先生方、もっと日本の存亡を考えて、しっかりやってください。
悪徳政治家、悪徳財界、悪徳マスゴミ、悪徳官僚に屈しない教育を目指してください。でないとこの国は滅んでしまうことでしょう。
現場の先生方、原発問題を子ども達に本当に理解させるために努力されていますか。御用学者が言っているようなことを短絡的に押し付けるのではなく、しっかりした教材をつくって取り組んでいただきたいものです。これは、国の存亡に関わることですから。

京大の小出先生の貴重なレポートなども沢山あります。それらを教材化すべきです。
しっかりしてくださいよ現場の先生方!悪徳政治家、悪徳財界、悪徳マスゴミに結びついた悪徳官僚主導で仕掛けてくる一握りの似非エリート育成のための教育なんかに注力し、「学力テスト、学力テスト」なんてほざいていたら、この国は滅んでしまいますよ!もっと視野を広めて根本のことを押さえてくださいよ。我々国民はそういう意味で我々の血税をあなた方に注いでいるのですから。

全国の公立の小中高の先生方、早速、京大の小出先生が発信されておられることを、教材化してください!!!この国を守るためにも!


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