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朝日新聞の星浩編集委員が4月9日付け朝刊「7面」の「政治考」欄で「谷垣氏 熟慮中」−「復興へ健全野党の道もある」と題して、自民党の谷垣禎一総裁の「大将」として政権に向き合う姿を解説、併せてその対極にある菅直人首相が「指導者」として何が欠落しているかを指摘している。
結論的に言えば、人間性に欠陥があり、指導者失格にもかかわらず、権力を振り回しているが故に人がついてこない、官僚が動かないということを主張したいようである。菅直人首相の今後の命運を予測するのに役立ちそうであり、朝日新聞としてようやく本気で菅直人首相を批判し始めた感があり、面白いコラムである。そのサワリ部分を以下 引用しておこう。
「震災から8日後、谷垣氏に菅氏から電話が入った。副総理としての入閣要請だ。谷垣氏が『あまりにも唐突なので・・』と拒否すると、菅氏が強い調子で切り返した。『あなたには責任を共有する気がないんですか!』その時、谷垣氏は2人の大先輩を思い浮かべた。『自民党の竹下登氏や宮沢喜一氏が首相だったら、野党の党首にあんな言い方はしない。〈今回は残念でした。今後とも協力をお願いしたい〉と丁寧に語りかけたはずです』菅氏をはじめ、民主党には権力を振り回そうという姿勢を感じる。権力の座にあっても常に低姿勢だった自民党の先輩たちとは違う−と谷垣氏は受け止めている」
菅直人首相は、国家最高指導者としてあるべき姿について、カン違いしているのだ。「全責任を担当する勇気」が、将帥の具備すべき資性の1つであるのに、野党党首に向かって「あなたには責任を共有する気がないんですか」と切り替えしている。「全責任」は、共有すべきものではない。そもそも共有などできようはずはない。そんなことをすれば、最終的な責任の所在が不明になってしまう。菅直人首相は、いつも責任から逃れようとする習性がある。それどころか、責任を転嫁するクセがある。
さらに悪いのは、本来ならば「三顧の礼」をもって迎えなくてはならない相手に対して、馬の鼻面にニンジンをぶら下げるかのように「閣僚ポスト」、場合によっては「カネ」をちらつかせる。相手のプライドやメンツなどは、まったく無視している。「武士は食わねど高楊枝」、さすがは自民党の総裁である。
菅直人首相は、最高権力者である総理大臣の立場をカン違いしているのである。おまけにデリカシィを欠いている。「品性」を欠き、根性卑しい成りあがり者である。権力の座に就いて思い上がっている閣僚といえば、海江田万里経済産業相は、さらにひどい。スポニチSponichiAnnexが3月23日午前6 時、「私の発言なら申し訳ない『消防士処分』で経産相」という見出しをつけて、こう報じていたのを思い出していただきたい。
「海江田万里経済産業相は22日の閣議後会見で、福島第1原発の放水に関し、東京消防庁の隊員に長時間の放水を『実施しなければ処分する』と発言したとされる問題について『私の発言で消防関係者が本当に不快な思いをされたのであれば、申し訳なく思っている』と陳謝した。『不快ととられるような発言をしたのか』との質問には「直接現場と話したわけではない。(第三者である)連絡員が入っている』と説明。その上で『言った、言わないということを言うべきではないと思う』と事実関係の確認は避けた。東京都の石原慎太郎知事は21日、菅直人首相と会談し、政府側から『処分』発言がなされたと抗議。石原氏は発言した人物について『知らない』と述べるにとどめたが都政関係者が海江田氏だったと説明していた」
海江田万里経済産業相は、落選して長きに渡り浪人生活していたので、返り咲いてから、あっと言う間に「大臣」の栄誉あるポストを射止めたので、舞い上がっていたのであろう。閣僚ではないが、松崎哲久衆院議員も浪人生活を経て、返り咲いたのがよほど嬉しかったのか、横柄な態度を取り顰蹙を浴び、マスメディアからも叩かれた。産経ニュースが2010年11月18日、「民主・松崎、自衛隊を“恫喝”「俺を誰だと思ってる…」という見出しで、次のように配信していた。
「民主党の松崎哲久衆院議員(60)=埼玉10区=が今年7月、航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)で行われた納涼祭で秘書が運転する車を呼び寄せる際、空自側が当初、松崎氏を特別扱いせずに規則どおりの対応をしたことに不満を抱き、隊員に『おれをだれだと思っているのか』などと“恫喝”めいた発言をしていた疑惑が浮上した。防衛省幹部や自衛隊を後援する民間団体「航友会』関係者によると、松崎氏は7月27日の納涼祭に来賓として出席。帰る際に駐車場から約30メートル離れた場所に自分の車を呼び寄せるよう、車両誘導担当の隊員に要求した。
だが、歩行者の安全確保策として片側通行にしていた道路を逆走させることになるため、隊員は松崎氏に駐車場まで歩くよう求めた。ところが、松崎氏は歩行者はいないとして車を寄せるよう指示。隊員が拒否したところ、『おれをだれだと思っているのか』『お前では話にならない』などと“恫喝”したという。別の隊員が松崎氏の秘書が運転する車を逆走させる形で寄せると、『やればできるじゃないか』という趣旨の発言も。
誘導担当の隊員が『2度と来るな』とつぶやくと、松崎氏は『もう1度、言ってみろ』と迫ったとされる。こうした過程で、松崎氏が誘導担当の胸をわしづかみにする場面もあったという。民主党では、長妻昭前厚労相が在任中、厚労役人に『政務三役におごりを感じる』と看破された。松崎氏のような当選2回の議員にまで『議員は特別扱いされて当然』という意識があるのか。松崎氏は産経新聞の取材に一連の発言を否定し『(隊員の)体には触れていない』と述べた。ただ、『(受付を通り越し)駐車場でしか車を降りられないなど誘導システムが不適切だと指摘はした』と説明。『隊員に2度と来るなと言われたことも事実。(自分は)何も言っていない』と話している」
サルは木から落ちてもサルだが、政治家は木から落ちたらタダの人、と言われるけれど、再び木に登ってくると、横柄に威張り散らす。だが、国民有権者の目は、厳しい。次期総選挙では、民主党は大敗すると言われている。木から落ちて「タダの人」になってしまう民主党議員が、大量に出てくるに違いない。
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