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統一地方選惨敗、岡田幹事長退任でゴールデンウィーク前に憲政史上初「大連立」誕生の可能性
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2414
2011年04月09日(土) 歳川 隆雄「ニュースの深層」:現代ビジネス
谷垣総裁の総理経験者巡りは目眩まし
ここに来て、自民党内の「大連立」期待感が急速に萎んだかに見える。3月末から新年度を迎えた当初、同党内ベテラン国会議員を中心に盛り上がった「大連立」待望論は、本当に終息に向かったのか。それとも、5月の大型連休前後に再燃するのか。
党内にも賛否両論があった谷垣禎一総裁の首相経験者歴訪は、以下の通り。3月30日に森喜朗、安倍晋三両元首相、同31日には福田康夫、麻生太郎両元首相、4月4日が中曽根康弘元首相、同5日は小泉純一郎、海部俊樹両元首相と会談、「大連立」の是非について各人から意見を聴取した。
そして谷垣総裁が下した決断は「政策の刷り合わせもないところでの連立はあり得ない。野党として震災対応の協力をする」(5日の記者会見)というものだった。
■中曽根大勲位も容認する「期限付きの大連立論」
首相経験者の中でも「大連立」に対する賛否には温度差がある。復旧・復興に全面協力すべきだとする森氏は積極派、そして期限を切って協力すべきだと言う安倍氏が条件付賛成派。健全な野党であるべきだと主張する小泉氏は反対派、そして菅直人首相に疑念を持つ海部氏も消極的。注目すべきは、大勲位・中曽根氏である。
中曽根氏は、谷垣氏との会談をオープンにしたうえで、首相経験者の意見を取りまとめる形で次のように語っている。「災害立法が終われば(大連立は)終わったと考えていい」---。これは、いったい何を意味するのか。
一言でいえば、「期限付きの大連立」論である。
安倍氏も「一定期間後の衆院解散・総選挙を条件とすべきだ」と言っているように、東日本太平洋沿岸の被災地の復旧に一応のメドが付くと見られる来年5〜6月に衆院選を実施する、即ち「話し合い解散」の約束が得られるならば容認するというものだ。中曽根氏の言う「災害立法が終われば終わったと考えていい」とは、被災地復旧のメドが付くまでの「期限付き大連立」を受け入れるということに他ならない。
では、なぜ谷垣総裁は連立交渉を打ち切ったのか。
答えは一つ、民主党の岡田克也幹事長の存在である。原理原則主義者で知られる同氏は、「止め男」の異名を取る。菅首相から野党との交渉を一任された岡田氏は、特に自民党内で評判が宜しくないない。
カウンターパートである石原伸晃幹事長との意思疎通もスムーズでなく、石原氏をして「民主党には人がいない。話ができるのは仙ちゃん(仙谷由人代表代行・官房副長官)だけだ」と言わせるほどである
要は、「大連立」交渉という大(難)事業について岡田氏相手だと腹を割って話し合いができないというのだ。この種の交渉事には、駆け引き・腹芸も必要だし、そして胆力が求められる。そうしたものが、岡田幹事長にはないというのである。
■浮上するポスト岡田幹事長の「名前」
そこで浮上したのが、岡田氏の後継幹事長との間で握りなおすというアイデアである。
4月10日の統一地方選第1弾では14の都道県知事選が実施される。民主党地方選惨敗が確実の中でも知事選は、事実上の不戦敗である東京都知事選と岡田氏の地元・三重県知事選を含め全敗に終わる可能性が高い。
当然、民主党内から幹事長の責任を追及する声が起こる。加えて、これまでの「大連立」をめぐる与野党交渉の不調についても、マスコミ・識者から批判が出るのは必至だ。今回の自民党の大連立交渉打ち切りは、「岡田外し」を狙った"目晦まし"ということではないか。
従って、統一地方選第2弾(4月24日)後、大型連休までに岡田氏は退陣を余儀なくされ、新幹事長---後継有力候補は樽床伸二元政調会長---と自民党執行部の信任厚い仙谷氏が連携して再び大連立交渉の席に就くことになるだろう。
その条件としては、先に触れた「来年6月頃の話し合い解散」と「閣僚5人増員(内1人を公明、残る4人が自民党)」が焦点になるはずだ。
ただ、問題が一つある。
それは、菅首相と仙谷官房副長官の「不仲」説だ。「菅さんは腹を割って話してくれない」と仙谷氏がこぼしていると聞く。岡田氏と違い菅氏に「腹」に秘めたるものがあれば、2ヵ月以内に我が国政治史上初めての「大連立」が実現することになるのではないか。
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