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(日刊ゲンダイ)2011/4/6
救国をお題目に「大連立」政権など作らせたら この国は永遠に没落する。
--仙谷の右翼的政治的策謀で小沢一郎追放を掲げた民主党の変身以来、この国は災厄に向かって坂道を転げ落ちた
◆自分の野望以外の何もない仙谷は 民衆の敵
東北の被災者たちが絶望的な避難所生活を強いられているというのに、永田町ではどす黒い野望に満ちた謀略が進行中だ。震災復興、救国をお題目にした大連立構想が日に日に強まっているのだ。オールジャパンで再生などと、きれいごとを並べ立てる政治家連中の言い分を信用してはならない。一連の動きの中心にいるのが、希代の権力亡者・仙谷官房副長官。今こそこの男を断罪しないと、日本はこの国は永遠に没落することになる。
菅首相は極めて異常な政治家である。バカが「自分は有能」と思い込み、国民の暮らしや安全、財産を守るために与えられた権力も、ひたすら延命に使う。これほどの暗愚宰相は歴史上、記憶にない。阪神淡路大震災当時の村山首相も無能ぶりをさらけ出したが、本人は非力を自覚していたし、ポストに恋々とすることもなかった。
国民にとって最大の悲劇は、菅は違うことだ。政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「菅首相には、何としても国民の命を救うんだという執念や熱意は感じられません。でも、政権維持の意欲だけはマンマンです。今月2日に被災地の陸前高田市(岩手県)を視察したのも、苦戦が予想される統一地方選向けのパフォーマンスでしょう。大震災を利用して民主党の惨敗を食い止め、政権の延命を図る計算。被災者は菅首相の選挙対策に使われたのです」
岩手入りには小沢元代表への対抗心もあったという。どこまでも勝手な男である。
そんなバカと醜い主導権争いをしているのが仙谷官房副長官だ。問責決議案の可決で官邸を追い出されたときから「菅はダメだ」と公言し、カムバックした途端に古川元久や松井孝治ら若手を集めてゴニョゴニョやっている。
◆小沢を追い出すための大連立
政治的人災が起きれば、被災者支援はサッパリだ。今も現地では物資が不足し、死亡する老人が後を絶たない。「乱暴長官になる」「カネと法律は後からついてくる」と威勢はよかったが、結果は菅と同じ。各省の副大臣をトップとする会議をボコボコつくり、混乱を招いているだけである。
「仙谷の頭の中は大連立でいっぱいなのです。狙いは、実力者の小沢を追い出して権力を完全に掌握すること。自公と組めば、小沢グループなしでも過半数を維持できますからね。本人は首相になる気はなく、『次は野田財務相でいい』とか言っていますが、枯れるつもりもありません。コントロールしやすい政治家を据え、数年先まで影響力を行使するつもりです」(政界関係者)
仙谷のパートナーは自民党のロートル、大島副総裁だ。バックで糸を引いているのは森元首相ら、やはり長老グループ。彼らも「救国」がお題目の大連立で甘い汁をすすろうという魂胆だ。総裁の谷垣だけが揺れている。
「自民党が大連立に積極的なのは、100兆円ともいわれる復興資金に関わりたいから。大震災や原発事故の被害拡大を食い止めるためではありません。仙谷氏は、その片棒を担いでいるのです」(政治評論家・山口朝雄氏)
こんな男が官邸を動かしているのだから、被災者は救われない。赤か黒か知れないが、民衆からすれば疫病神。仙谷がでかい顔しているうちは、政治が機能するわけがない。
◆仙谷の「小沢追放」が 不幸の始まり
この先、日本はどうなるのか、東北は復興するのか――。
巨大地震から1カ月近くも経つというのに、いまだに具体策を打ち出せない菅政権の右往左往ぶりを見て、国民は絶望的な気分に陥っている。民主党政権は衆参400人超という巨大与党なのに、いったい何をしているのか。
それもこれも菅内閣の黒幕・仙谷由人が、小沢一郎を追放したからだ。危機に強い小沢元代表が実権を握っていたら、被災地対策も原発への対応も、ここまで後手後手にはならなかった。
「菅・仙谷コンビの致命傷は、危機対応能力が決定的に欠けていることです。やっぱり経験不足が大きい。非常事態に直面した時、大事なのは、トップの強い“決断力”と“実行力”です。非常時には、修羅場をくぐってきた経験と豊富な人脈がモノをいう。カリスマ性も必要でしょう。しかし、野党暮らしが長かった2人には、経験も人脈もカリスマ性もない。平時ならまだしも、危機の時、これではモノは動かない。しかも、菅首相と仙谷副長官には『震災を政治利用してやろう』という個人的な野望と打算が見えるから、なおさら、周囲は本気で協力しない。こういう危機の時は、やはり小沢一郎という男が一番頼りになる。なのに、仙谷副長官に追い出され、身動きが取れないのだから最悪の展開です」(政治評論家・本澤二郎氏)
そもそも、小沢一郎は戦後初の政権交代を成し遂げ、民主党政権を誕生させた最大の功労者だ。仙谷副長官は、その小沢を自分の野望のために追い出したのだからヒドイ話だ。
◆まんまと小沢疑惑を利用して実権握る
小沢一郎という柱を失ったら、政権運営に不慣れな民主党が迷走し、統治能力を失うことは、最初から分かっていたことだ。実際、小沢が実権を失ってから民主党政権は、何も決められず、混乱続きだ。
その意味でも「これからは殺小沢だ」と宣告し、小沢抹殺に血道を上げた仙谷由人の罪は大きい。
もともと、小沢一郎が「党員資格停止」に追い込まれる原因となった一連の疑惑は、世界的なベストセラー「日本権力構造の謎」の著者であるウォルフレン氏が、新著「誰が小沢一郎を殺すのか?」で詳細に分析したように、検察とマスコミによる「異分子」の抹殺だったのは明らかだ。壮大なフィクションだったのである。
ところが、フィクションだろうがなんだろうが、権力欲の強い仙谷は、「小沢事件」を利用して、一気に「殺小沢」に動き、まんまと実権を握った形だ。しかし、権力を握ったはいいが、震災対策も原発対策も何もできないのだから、救いようがない。まさに絶望だ。
小沢一郎は、地震が起きる前から「菅や仙谷で本当に国政を担えるのか」と心配していたという。周囲にも「首相は僕のことなんてどうでもいいんで、国民のために何をやるかが大事だ」と漏らしていた。巨大地震が起き、小沢一郎の予想が最悪の形で的中してしまった形だ。
◆自民との大連立で突き進む 翼賛体制
思い出してほしい。ほぼ1カ月前、前原の外相辞任劇に続き、菅自身にも在日韓国人からの献金が発覚。ただでさえ追い詰められていた菅政権はKO寸前だった。そして3月11日――。
「この日、参院決算委員会で菅の献金問題が追及されていました。その直後に、M9の巨大地震が起こり、東北沿岸部を大津波が襲ったのです。さらに福島第1原発の事故が重なり、菅退陣ムードは完全に吹き飛んでしまった。菅は大震災で命拾いしたのです」(政治ジャーナリスト)
それなのに、この男は大震災を政権維持に利用するという破廉恥な行動に出た。発生直後の現地入りパフォーマンス、「原発の専門家」発言……。
周囲や東電幹部を怒鳴り散らすばかりで、被災者対策も原発事故対応も後手後手。結局は被害を拡大させ、被災者と国民を恐怖と絶望のドン底に突き落としただけである。それだけではない。放射性物質は海外まで拡散。いまや日本も世界も奈落の底に落ちてしまった。
すべて菅政権の迷走と私利私欲のせいである。
◆菅政権退陣が日本を救う唯一の道
この男の暴走をこれ以上許してはならない。大連立などもってのほかである。
「非常時だからという理由で、政権基盤強化のための大連立をなし崩し的に狙う菅さんの動きは極めて危険です。これを許したら、戦時中と同じ翼賛体制になる恐れがある。政治的人災ですよ」(法大教授・五十嵐仁氏)
民主党と自民党の大連立なんてことになったら、衆院は480議席中420議席を占めることになる。完全に翼賛体制の誕生だ。復興を口実にした大増税をはじめ、為政者のやりたい放題になってしまう。民主党が掲げてきたマニフェスト(子ども手当、高速道路無料化、農家への戸別補償など)は「震災復興という優先順位ナンバーワンが来たから、ちょっと後ろに下がるのは当然」(江田法相)という論理で、どんどん排除されていくのだ。
その結果、気がついたら政権交代前の、旧体制が牛耳っていた古臭い政官財癒着の利権政治に逆戻り。しかも翼賛体制という危険なシステムに強化されているのである。
どさくさ紛れにこんな暴挙を許してはならない。民主党は冷静になれ。もう一度、政権交代の原点に立ち返るべきだ。
九大名誉教授の斎藤文男氏(憲法)が力説する。
「震災復興となれば兆単位のお金が動きます。今の大連立の動きは、挙国一致、救国を建前にした数合わせ、利権漁りにしか見えません。今こそ民主党は“国民生活第一”の出発点に戻るべきです。震災復興、日本再生で国民のために何をすべきかをきちんと見極め、ビジョンと手順を示していく。震災対応で迷走した菅さんには、補正予算のメドが立った時点で、辞めていただくしかないですね」
本来なら、菅政権は即刻、自主退陣すべきだ。そのうえで民主党は政権を一からつくり直し、今度こそ国民本位の政治を実現していくしかない。それがこの国を救う唯一の道だ。
菅を続投させ、大連立の暴挙を許したら、この国は確実に沈む。そして二度と這い上がることができなくなってしまう。
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