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http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110406/plc11040622550020-n1.htm
菅直人首相は6日、北沢俊美防衛相と首相官邸で会談し、民主、自民、公明3党による「大連立」構想に慎重に対処すべきだとの認識で一致した。首相は3月19日に自民党の谷垣禎一総裁に副総理兼震災復興担当相での入閣を打診し、断られており、首相続投を前提とした大連立は再び頓挫した格好だ。ただ、震災復旧・復興のための平成23年度第1次、第2補正予算案の編成をめぐる与野党協議を通じ、今後、大連立が再燃する可能性はある。
北沢氏が「政策協議もないままに自民党と組めば国民の理解も得られない」と伝えたのに対し、首相も同意する考えを示した。
首相が慎重姿勢に転じたのは、自民党執行部が「菅抜き」の大連立を前提としているためだ。同党の石原伸晃幹事長は6日、愛知県春日井市での演説で、首相が3月19日に谷垣氏に入閣を打診した際「私と責任分担をするのが嫌なのか」と迫ったと紹介。「ものには頼み方がある。この人に任せておくと東北の人は大変なことになってしまうと思った」と、首相続投を前提とする大連立を否定した。
さらに「東日本大震災の対応が一段落したら、一日も早く退場してもらわないといけない」と述べ、首相の早期退陣を求めた。
これに関連し、民主党の岡田克也幹事長は6日夕、石原氏と会談し、1次補正への自民党の協力を要請した。大連立を念頭に民主党が提案している閣僚を3人増員し、20人にするための内閣法改正をめぐっても意見交換。石原氏はこれまで「個人的には賛成だ」としてきたが、この日は慎重姿勢を示した。
たちあがれ日本の平沼赳夫代表も6日の記者会見で、閣僚の3人増員案について「閣僚ポストで野党を釣るのはおかしい。(大連立は)菅首相が代わるという条件でないといけない」と強調した。
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