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河村たかし名古屋市長、4日の記者会見で
「陸前高田市は市役所機能が大きく喪失している。
名古屋市の総合力をいかし、街を丸ごと復興できるように
全力を尽くして支援したい」
と、表明された。
東日本大震災で、岩手県陸前高田市の
多くの職員が死亡したり行方不明と
なっている。都市計画、医療、福祉など
担当の職員をたくさん派遣するらしい。
大変すばらしことだ。
もちろん、陸前高田市の復興にも
大きな力になるだろう。
しかし、職員をたくさん送ることに
対して、河村さんの最大のねらいは
名古屋市職員の「意識改革」
ではなかろうか。
道路、居住地、港などなど
がれきの山。
そして、その中から
まだ発見さえていない死体も
見つかるであろう。
また、両親を亡くした子供たち。
子供、孫と生き別れになったとしおり。
病気で苦しむ人々。
養介護が必要なお年寄り。
おのおの失意のどん底であり、
そこから、一緒になって街を
再構築していく。
どうだろうか、このような体験をすると、
どの世に職員の意識がかわるだろうか
元長野県知事田中康夫さんが、
知事時代、職員を県内の過疎地や、
養介護の現場などなど、
送り込んだ。
そうしたら、職員の
仕事に対する姿勢、
そして意識がだいぶ変わったと
言っておられた。
ただ日常業務をこなしていては、
何も見えない。
特に今回は、大変悲惨な情況だ。
この中から、何ができるのか、
そして本当に困っている人に対して、
行政として、どこまでできるのか
実施に体験してみると、
見えるモノがまったく違う。
「行政とはどうあるべきか」、
「無駄は本当にないのか」、
「今までのような仕事のやり方
でいいのだろうか」
いくら感性が鈍い人でも、
だいぶ思い直すところがあると思う。
そして、彼らにとって、
行政マンとして、大変有意義な体験に
なるであろう。
このような日本の国難に遭遇し、
行政も今まで通りにはいかない。
多くの国民が目覚めてしまった。
今後、さらに行政に対する監視が
強くなる。
そんな中で、求められる人というのは、
より多くの体験を積み、
そして実力のある人だ。
年配の人々で、
戦後の焼け野原から
立ち上がった体験を誇らしげに
語っている。
河村さんは、職員に
そのような体験をさせたいのでは
なかろうか。
職員自身の自信につながり、
意識改革にもつながる。
そして、名古屋市の防災に対する
対策も、その経験を生かせば
かなり進むと思う。
私は思う。
これぞ〜っと、思う市町村、
もしくは都道府県レベルでもいい、
河村さんのように
ある市や村を決めて、
大量に職員を送ったらどうかと思う。
そのことが必ず、
自らの職員の意識改革に
大きくつながると思う。
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