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菅が潔く辞任しないだろうか?するわけがないと知りつつ書いてみる虚しさ
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2011年04月06日 | 日記 :世相を斬る あいば達也
菅内閣は、いとも容易く、東電の汚染水の海洋垂れ流しを認めた。この放射能汚染水の太平洋と云う公海への、人為的放出は理由のいかんを問わず、世界に衝撃を与えたに違いない。
やむに止まれぬ究極の選択にしては、東電のご都合主義の追認に過ぎなかったのではないのだろうかと云う時系列的疑念が残されている。まぁ、「俺は原発を良く知っている」割には、事故終息のアイディアさえ出なくなったようである。正直、昔の昔勉強した物理学程度の知識で原発に詳しい等と言うものではない。徳の無さを曝け出したに等しい。
仮に東電の言いなりであろうとなかろうと、国際社会に対して緊急の苦渋の選択であり、理解して欲しい旨のメッセージを発信すべきだし、国民に向けても謝罪と、その影響について自らの言葉で語るべきだ。
これで、福島や茨城の農産物に加えて、近海漁業をも窮地に追い込んだ。こう云う問題は、科学的根拠(これ自体も怪しいのだが)の枠外、生活者の心情によって左右される問題であり、一概に「風評被害だ」と言ってもはじまらない要素の方が大きい。
筆者にしても、好んで福島・茨城の野菜は買わないだろう。また、近海モノ魚介類も、瀬戸内海とか玄界灘産などに手が伸びるであろうことは自然である。科学的根拠云々も、ここまで原発・放射能等々関係者の垂直統合システムに組み込まれた人々、及びマスメディアのコメンテータ等の実しやかな情報を信ずること自体ナンセンスになっているし、仮に真実だとしても、何も好んでそれを食する必要があるとは思えない。
この連鎖が、実は非常に怖いのだが、この人間の気持を表して「風評被害」と云うのは、社会科学的にみるなら、心理学上、当然の帰結に過ぎないのだ。 つまり風評被害の流れは止まらない。世界的には筆者どころの話ではない。大袈裟と、出鱈目と、愉快が混じり合って、今や日本人が危ないなんて話にまでなっている部分もあるのだろう。
勿論、どこかの時点で、このような風評被害の類が、国内外から消える時は来るだろう。好んででも食べてやろう、と云う気分になる場合もあるような気がする。 そのような気分を早急に転換させるのが、一国のリーダーの重大なレゾンデートルだ、と筆者などは思う。
このリーダーは誠実だな、信じても良さそうだ、ここが非常に重要なのである。その状況如何で「風評被害」や日本離れは、被害甚大にならずに終息する。またまた被災地視察だと、3度目の視察をすると叫んでいるようだが、馬鹿ではなかろうか?やるべき事はやらず、しなくても良い事をしたがる。
自民・公明も、菅直人の抱きつき詐欺手法に気づいたのか、烏合大連立構想から距離を置き始めたようだ。烏合に思われて損をするのは野党なのはたしかだし、菅が降りるつもりもない以上、烏合であっても、正真正銘な烏合と一緒になる危険を感じたに違いない。多分正しい選択だ。
菅直人を助ける事は、国民を窮地に追い込む事であり。将来に歴史的禍根を残すのは明白だ。つまり、菅直人の延命に手を貸すものは、すべて歴史の断罪に晒される覚悟が必要と云う事になる。 結局、仙谷由人の寝技が決まりかけたが、頓挫した可能性が高いようだ。理由は簡単だ、仙谷は菅の首を出す条件を添付したが、その添付ファイルが嘘ウィルスに充たされていた事が判ったからだろう。
谷垣もチョロチョロした顔の割にはシッカリしている。(笑)仙谷も野中経由で大島辺りまでは辿りついたが、本丸に接近は出来なかったようだ。 しかし、この事態は政局含みだが政局にならないと云う、至って不幸な現実が現出する。
霞が関とも乖離、党内では半身不随、野党もお手並み拝見状態、官邸一人ぼっち菅政権が延命するのである。なんとも酷い状況になったものである。打つ手打つ手が悪手になるだろう。せめて良くても後手後手になるのは自明だ。最大不幸社会の到来だろう。
平時でも十二分に自明な結果に駄目を押されてしまった。 おそらく統一地方選を前に、自民党の震災増税論は封印されるだろうが、二次、三次の震災復旧補正予算では、財源論が大きな課題になる。緊急増税論が息を吹き返す可能性は高い。選挙が当面ないとなったら、まず間違いなく増税論が主流になる。
民主党の目玉政策にも異議が唱えられるだろう。菅と岡田なら、最終的に捨てる処まで行き着くかもしれない。小沢・鳩山はその時には動く事になるだろう。政権を取った民主党が民主党でなくなる瞬間だ。
菅・仙谷・岡田ラインも、実はこの部分だけは、両巨頭の顔色を見ながら死守している傾向が未だある。 此処さえ守れば、小沢・鳩山が激しく動かないと読んでいる節がある。場合によると、そこに手を突っ込むのなら倒閣すると云う阿吽の呼吸があるのかもしれない。だから、小沢・鳩山の動きが不明瞭だと云う考えは成り立つ。
どちらにしても、4月一杯は政局は休戦模様にならざるを得ないようだ。「地域政党」の奮戦を愉しみにするのが関の山では、ドラスティックとは言い難いが、致し方あるまい。
5月の菅訪米後に一つの山が来るかもしれないし、国会閉会で、議員連中は休みたくて仕方ないのかもしれない。筆者などは、どう考えてもこの国難期に、国会議員が休むなど信じられないが、彼等は信じられない人種だけに、あっさり閉会で延長国会もなく、菅政権に国難の責任を押し付け、逃げるかもしれない。
国難の上に国難が乗るような菅政権、どうしたものだろう?誰か良い考えはないのだろうか?筆者などは喉元まで出ている万が一の期待もあるのだが、必死の理性で押しとどめることにしている。あぁ日本人に僥倖あれ!突然、理由なく原子炉が低温安定期に入らないものだろうか。半分以上神頼みだ!
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