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日刊ゲンダイ
2011年(平成23年)4月4日(2日発行)
あえて言う!節電はもう意味がない
大規模停電の危機は遠のく
震災から3週間。列島は「節電」ムード一色だ。地下鉄のエスカレーターはずっと止まっているし、昼間の電車内は蛍光灯が消えている。経産省はHPで「温水洗浄便座のふたを閉めるべし」と啓発し、石原慎太郎都知事は花見に「待った」をかけた。
石を向いても左を向いても節電、節電なのだが、ハッキリ言って、電力消費がピークに達する朝の9時前後と、夕方の7時前後以外の節電は、あまり意味がない。需要が供給量を上回ることによる突然の大規模停電は考えにくいし、この時間帯に節電しても電気はためることができないので、ピーク時の足しになるわけではないのである。
元原子力エンジニアで経営コンサルタントの大前研一氏が、ブログでこう指摘している。
(ピーク時の電力を抑えることができれば良いのに、『節電』と勘違いした『行き過ぎた自粛』が散見されます)(それによって莫大な経済的な損失が生まれています。
『これは東電が作り出した人災』だと私は声を大にして言いたい〉、〈朝早くから計画停電を実施しても意味はないですし、今のところ週末も節電の必要性は薄いはずです〉
東大工学系研究科の谷口治人・特任教授によると、「大容量の電力を長時間ためるのは難しく、コストもかかる。そのため、電力会社は過去のデータなどから需要量を予測し、その瞬間、必要な電力を発電・供給している」という。冬場などは急激に気温が低下した日があると、電力需要がバネ上がる可能性があった。だから昼間も「節電」 「節電」となったのだが、ここ数日は暖かくなり、電力使用量も供給
の65〜85%程度と安定している。もちろん計画停電も実施されていない。
東電に聞くと、震災後の供給髄力3700万`hに対し、需要はピーク時でも使用量3200万〜3400万`hだ。夜中なんて2500万`hちょっとだ。
つまり、十分余裕がある。これ以上の節電は意味がないどころか、経済への悪影響の方が深刻なのだ。
「節電がチャリティーや被災地支援につながると思っている人は多いが、大きなカン違いです。東電は、大規模停電が起きると大変だから、万一に備えて節電を呼びかけているに過ぎない。東電本社のロビーが真っ暗なのも、節電を呼びかけているのに明かりをつけていると体裁が惑いからです。それより、節電のための営業時間短縮で、百貨店の三越、伊勢丹がそれぞれ2割超も売り上げが減るなど、企業の経済活動にダメージを与えていることの方が心配です」(経済ジャーナリスト)
東電だって行き過ぎた節電は経営を直撃する。
「フツーの対応」をきちんと呼びかけるべきである。
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