http://www.asyura2.com/11/senkyo111/msg/108.html
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3月20日のエントリ「究極の責任転嫁政権」で、菅首相が谷垣総裁に入閣を要請したことを「究極の責任転嫁」だと書いた。そして、エントリの最後を「当面はやむを得ないとはいえ、今後の復興政策は菅政権では無理だ。なにより彼らは無能なだけではなく無責任すぎる。国民より自分たちの立場を優先する連中だからだ。もし連立政権を作るなら、菅首相の辞職が絶対条件だろう。第一、いま彼がいなくても誰も困らない」と締めくくった。
結局、自民党は党の決定としてこれを正式に断ったのだが、菅政権の動きがあまりに鈍いせいか、もともとその志向が強かったのか、谷垣総裁をはじめとする自民党幹部がまたまた「連立」を模索し始めたようだ。総裁は首相経験者など党内の有力者に意見を聞いて回ったようだが、麻生総理がやや否定的な意見を述べた以外は、それぞれが条件をつけながらも選択肢の一つとして容認したようだ。
大連立に前向き姿勢 自民・森、安倍両元首相
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110330/stt11033019100006-n1.htm
安倍元首相「大連立なら期限付きで」
http://www.asahi.com/politics/update/0330/TKY201103300377.html
麻生太郎元首相 「政策合意もないのに簡単に応じることはできない」
http://research.news.livedoor.com/r/60339
安倍総理は菅首相が退陣して谷垣総裁が首相になることも条件として連立を容認しており、麻生総理の発言も裏を返せば「政策合意があれば応じてもよい」とも取れる。つまり、自民党の大勢は連立容認に傾いているということだ。これは震災発生後の菅政権の動きがあまりに稚拙で、海外からも批判が出てくるようになったり風評被害が世界中に広がっている現状に危機感を募らせたためだろう。
ところが、菅首相をはじめとする政府首脳は、自分たちの対応が世界中からどう見られているかをまったく気にしていないように見える。彼らの原発事故対応のまずさに業を煮やしたサルコジ大統領が、尻を叩きに乗り込んできているというのに、なぜか満面の笑みを見せていた菅首相にその危機感は感じられない。つくづくあの「政権交代」が悔やまれる。
事ここに至っては、連立も視野に入れざるを得ないと思うが、いくらなんでも菅政権延命に手を貸すようなことはありえない。菅首相の辞任は第一の条件だ。ただ、安倍総理の「谷垣首相案」には反対である。増税には菅首相よりはるかにこだわりを持つ谷垣氏が首相になり、与謝野氏が現職や財務大臣として閣内に留まれば、復興どころか日本経済が更に沈み込んでしまいかねない。
たしかに谷垣氏なら、4Kと言われる民主党のバラマキ政策はやめるかもしれない。しかし、復興国債は発行しないか申し訳程度で、「足りない分は増税で」と、かならず言い出す。彼も与謝野氏と同じで増税による財政再建が出来ると思い込んでいるからだ。安倍総理は自民党は谷垣氏の元で結束するべきと考えているのだろうが、期限を切った連立政権なら別に首相を自民党から出すことにこだわらなくていいのではないか。
民主党から菅氏に代わる首相を出させ、自民党は出来るだけ多くの閣僚を送り込む。そして、期限を切って復興の道筋を立て、その後解散総選挙するのが妥当な筋書きだと考える。ただ、民主党に首相の人材がいないのがこの案の一番の問題だ。消去法でいけば岡田幹事長あたりだろうか。連立政権では岡田氏のような頑固なタイプより、本当なら谷垣総裁のような調整型のほうがいいのだが。
いづれにせよ、現在の菅政権よりいかに「より”まし”な」政権を作るかが重要である。あくまでも解散総選挙を求める考えもあると思うが、私は大連立という選択に期待する。ただし、菅首相の退陣、バラマキ4Kの撤廃、そして与謝野、谷垣両氏のような復興増税派と公明党の排除が条件だ。それでも、理想的な政権には程遠いが、政治には妥協も必要だ。自民党は、最悪の現政権を出来るだけ早く”まし”なものにするために、いまこそ真剣に議論して欲しい。
http://akiran1969.iza.ne.jp/blog/
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