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日刊ゲンダイ
2011年(平成23年)4月1日(31日発行)
■ 東電清水社長は意地も誇りもないのか
こんな社長を選んだ勝俣会長も同罪
(写真)清水正孝社長と勝俣恒久会長
東電の清水正孝社長(66)が入院した。公の前に姿を現したのは、13日の会見時だけ。その後はすっかり姿を消し、会見にも出なくなった。暴走する原発をコントロールしようと一心不乱に取り組んでいるのか怪しむ声も聞かれ、一時は自殺説≠燉ャれたほどだ。
経済アナリストの森永卓郎氏が言う。
「今回、これほど事態を悪化させたのは清水社長に問題があったからです。事故後すぐ廃炉の決定を下し、それ前提にした米軍の冷却プランを受け入れていたら、ここまで被害は拡大しなかった。官邸への報告も遅れたし、重大な判断ミスを繰り返した責任は重大です」
いまさら高血圧でダウンなんて冗談じゃない。
事故で避難を余儀なくされた人たちは夜も眠れない生活を強いられている。元の暮らしを取り戻せるのかも分からない。
農家の中には絶望し、自殺した人まで出ているのだ。
被災者の心労や過労、疲労を考えれば、最低でも収束のメドがつくまで奮闘し、ミスを取り返そうとするものである。それが責任ある経営者ではないのか。経団連副会長の肩書まで持っているのだから、なおさらだ。
戯作者の松崎菊也氏も「社長が倒れている場合じゃないでしょう。本当に病気かもしれないが、にわかには信じがたい。現場で陣頭指揮を執るくらいでないと、企業の信用も取り戻せません」と怒りをにじませる。
代わりに陣頭指揮することになった勝俣恒久会長(71)も頼りにならない。会見では、謝罪こそ口にしたものの、事故対応について「まずさは感じなかった」「電気や通信がないなかで意図しない遅れが出た」とシレッとして答えていた。事故当時は、マスコミOBを引き連れた中国旅行の最中だったというから、どこまで事態を把握できているのかも怪しいものだ。
「そもそもこれほどの混乱を招いた元凶は勝俣さんにある」と言うのは、東電をよく知る関係者。
「東電の社長は東大の法学部出身者がほぼ10年ごとに交代してきました。
30歳ぐらいで総務部の社内報担当者をやるのが通例で、そこから帝王学を学ばせていったのです。
だから、力のある有名な経営者を輩出できた。ところが、02年に発覚した原発トラブル隠しで、当時の南直哉社長と荒木浩会長らが辞任。同じ東大でも経済学部卒の勝俣さんが急きょ社長となり、6年後に私学出身の清水社長をあえて選んだ。当時から院政を敷くためだろう≠ニウワサされていたほど。
清水さんに実力がないのは分かっていたし、危機対応ができないのも当然です」
やっぱりこの会社は潰すしかないか。
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■ こっちも出てこい!原子力安全・保安院のトップも姿見せず
一番の責任者がまるで他人事
「心から深くおわび申し上げます」
またまたダウンの清水正孝社長に代わって指揮を執ることになった東電の勝俣恒久会長は30日、会見で謝罪した。
東電は一応、トップが頭を下げたが、フザケているのが経済産業省原子力安全・保安院の連中だ。
毎日会見を開いて、まるで他人事のように状況を説明しているのは西山英彦審議官。企業でいえば部長クラスだ。トップの院長の寺坂信昭氏(57=写真)はというと、12日に会見に出たあとはろくに姿を見せていない。
この会見で寺坂氏は「情報を確認中」とか「対策を検討中」と曖昧な答弁を繰り返し、会見の担当者が西山氏に代わったのはそのせいとみられている。
保安院は「(寺坂氏は)首相官邸を行き来しています。会見は他の職員で支障がないと判断しました」と説明するが、そんな言い訳が通じるか。
寺坂氏は東大経済学部を卒業して76年に通産省に入省。資源エネルギー庁や中小企業庁を経て、09年7月に保安院院長に就任した。事務系のエリートだが、無責任ぶりも超一流だ。
昨年5月、衆議院経済産業委員会で日本共産党の吉井英勝議員が寺坂氏に地震・津故による事故の可能性について質問した。寺坂氏は外部電源を全部喪失すると炉心溶融につながることを「論理的に考え得る」と認めたのに、その後は何もしなかった。欧米だったら、大問題になって辞任である。
吉井議員は自身のブログで「しかし、それに対応する対策を政府と東京電力は打ってこなかったのです。その結果、地震・大津牧で今回、福島第1原発で想定どおりの事故が発生しました」と責任を追及している。
中部大学教授の武田邦彦氏もカンカンだ。原子力委員会の委員だが、一貫して批判的な学者である。
「保安院は東電に原発の許可を与えた一番の責任者なのです。しかしマスコミの矛先が東電に向いているのをいいことに、国民に謝罪する気配もない。自分たちは悪くない、惑いのはすべて東電≠ニ強弁するつもりなのでしょう。寺坂院長などは部下に任せて『逃げることができた』と安心しているのではないか。
東電側も保安院に責任の一端があることを知りながら、それを口にすると今後の認可で妨害されるので口をつぐんでいるのです」
こんな無責任役人はとっとと辞めて欲しい。
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