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卒業式不起立者への処分発令に断固抗議する!
3月31日、東京・全水道会館(水道橋)で「卒業式処分発令抗議・該当者支援総決起集会」及び記者会見が開催され、決起集会には100名の支援者が集まった。(主催:「被処分者の会」など6者原告団で構成する卒業式・入学式対策本部)
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この3月の卒業式で、君が代不起立を理由に不当な処分を受けたのは6名(戒告2名、減給3名、停職6か月1名、ちなみに昨年の卒業式処分者は4名であった)。このうち、初の不起立者が2名含まれている。
今月10日に、1審判決を覆し167名全員の処分が無効であるとした東京高裁判決が出たばかりであるというのに、都教委は今年も厳しい処分で教員を統制するという手段を全く変えることはなかった。しかしこのような状況にもかかわらず昨年以上の不服従者が出たということは、現場教員は都教委の弾圧に決して屈してはいないということの証である。
総決起集会、記者会見では、処分された6名全員が自分の思いを語った。
「処分されたのはこの6人ですが、現場では多くの人が都教委のやり方に腹をたて、体を悪くしている人も多数出ています。都教委は、即10・23通達を撤回し、謝ってほしいという気持ちです」(都立高校教員、不起立1回目、戒告処分)
「不起立の第1の理由は、生徒たちと沖縄修学旅行の事前学習をし、その凄惨な事実を考えたときに、この国は根本的に戦争の反省をしていないわけですから国旗に向かって起立はできないと思ったからです」(都立高校教員、不起立1回目、戒告処分)
「私は今年で退職ですが、この処分が理由で非常勤教員も不合格になり、さらに4月の学校の沖縄修学旅行のボランティア参加まで取消になりました」(都立特別支援学校教員、不起立2回目、減給10分の1・1か月)
「今の卒業式の進行台本には、『起立しない生徒がいたときは、起立を促す』ということがはっきりと書かれてあります。このようなことは、本当に何とかしたいと思っています」(都立高校教員、不起立3回目、減給10分の1・6か月)
「今の都教委は、『再雇用と処分とどちらを選択するか』ということを教員にせまっているのです。私がそのような中でも不起立を決断したのは、これを許したら都教委のやりかたが全国に広がると思ったからです」(都立高校教員、不起立3回目、減給10分の1・6か月)
「ただ静かに座っていただけで、卒業式の秩序を乱したわけでもないのに停職6か月という重い処分に本当に怒りを感じます」(都立特別支援学校教員、不起立6回目、停職6か月)
今回の処分の結果、2003年都教委10・23「日の丸・君が代」強制通達以降の被処分者は、小・中・高・特別支援学校あわせてのべ436名となった。被処分者を支援し、3月10日判決を生かしていく取り組みが今後なお一層求められている。(湯本雅典)
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