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本予算が通過した 小沢一郎は国難に際し「救国政権」に向けて立ち上がるのか?否か?
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2011年03月30日 | 日記 :世相を斬る あいば達也
昨日、拙コラム『小沢一郎に復興だけ任せる?そんなの駄目だろう、菅直人が首相である限り』で述べたように、現政権を担う菅や岡田・仙谷を除く与野党全員参加の「時限的救国政権」の樹立以外、選択肢はないのだと思う。
マスメディアの多くが阪神淡路大震災や関東大震災と比して、どうだこうだとしたり顔で論評しているが、規模だけ比較してもはじまらない。大前提として、その災害支援・復興、原発処理の舵取りをするリーダーの顔を思い浮かべることである。この甚大災害の寸前まで、野党丸のみ、抱きつき予算などで、青息吐息だった男である。挙句に、直前には、外国人献金問題で問責決議を出され、総辞職か解散を余儀なくされそうになっていた菅直人であることだ。これが最大の人災なのだ。
これは理論的な駄目論ではないが、菅の政権誕生以来の政治シーンを時系列的事実を並べてみれば、子供でも判るほど明白で、菅直人に能力以上の事を求めるわけで、無茶である。あの男は姑息な政権延命のアイディアは浮かぶのだが、天と地をひっくり返す程の知恵もない、知能もない、勇気もない、人望もない…まだ続く(笑)。
江戸時代の経世論者・林子平(号:六無斎)は蟄居時に「親も無し 妻無し子無し版木無し 金も無けれど死にたくも無し」と嘆いているが、彼は蟄居の身、小沢一郎の如しだ。*「版木」は当時本を刷るのに必要だった木版のこと。 しかし、生身の世界で生きる活発なる政治家、それも一国のリーダーともなれば、ナイ無い尽くしで許されるはずもない。時の総理が「無限の六無斎」で蟄居の一兵卒の小沢一郎が「知恵あり、知能あり、勇気あり、人望あり…」真っこと奇怪な政治の世界だ。
まぁそれはさておき、曲がりなりに2011年度予算が成立した。この時点で、先ずは与党民主党としての最低限の役目は無事終了と言って良いだろう。菅も運のイイ男だ、自分の手で予算を成立させた、ご苦労さん!
さて此処からが肝心な話だ。何とも前置きが長くてイカン、筆者の悪癖である。(笑)岡田の馬鹿は、「これで4月から同予算の予備費約1兆1000億円を被災者支援などに活用できるめどが立った」と胸を張ったらしいが、この男も頭がおかしい。内閣府はストック(資産)面の被害額だけでも16〜25兆円程度と発表したが、現実は25兆円を越えるだろうし、福島原発の処理費は一切試算していない。つまり、多少物事が判る国民は30兆から50兆近い財源が必要になるだろうな〜、と想像出来るものである。
そんな時に、1次補正の額だからといって2兆円程度の予算を国民に示すと、何が起きると思うか考えもつかないのだろうか?あろうことか、この2兆円を捻出する為に、高校の授業料無償化と農家の個別補償など受給者を切り捨てるつもりなのだから呆れ果てる。
この国難を乗り切るリーダーが「ナイ無いづくし男」が総理であり、補正予算が2兆なんて話を聞いたら、日本人以上に世界の指導者やエコノミストが腰を抜かすに違いない。今あるのは積極財政論・緊縮財政論の議論ではないのだ。こう云う状況で、財政論の議論をするのはナンセンスだ。いまさら財政のファンダメンタルがどれ程健全させるかどうか瑣末なはなしだ。経済の消費マインドが落ちる言動を慎むのが、復興時に最も重要な事である。
「当面、20兆円は年内の復旧に緊急に用意しなければならない!」くらいの発信力がないのなら、即刻政治家を辞めるべきである。 まして、今回の天災と人災は日本を転覆させるほどの重大事象である。敗戦とマインドは異なるものの、時のリーダーの顔をみたら、敗戦後以上に厄介な状況だと思った方が正しい。
まして、福島原発の人災は現在進行形である。財務省ら役人は理屈抜きに、税収が増えることを好む生き物だ。税収が減る事で、バラ撒き先を絞る作業が面倒なのだ。既得権益の温存は役人にも有益であり、老後の保険だ。しかし、仮に国債増加で財政事情が悪化して、金利高騰のリスクを持っているといっても、日銀が札を欧米各国のように刷りまくれば済むことである。逆に、この金利高騰を回避する作業は、結構複雑で面倒だからやりたくないだけである。やれば出来る財政のトリックだ。
また、今回の地震と津波の災害に見舞われた瞬間、世界中の為替ファンドマネージャーは、日本が米国債を売却、2〜30兆円のドルを円に換えるのではないかと推測して、急激な70円台の円高が現れたのだ。つまり、世界の常識はイザと云う時の為の米国債であり、瀕死の重傷で日本政府が売らない筈はない、と思った結果なのだ。馬鹿菅政権は売りそこなった。だから、その替わりにG8で円売りドルユーロ買いの協調介入がなされたのだ。
200兆越えの米国債、1割くらい売っておくチャンスだった。残念! 米国債売却の機会を逃した以上、日本はこの災害支援復興の為に数年にわたり50兆円近い財源を確保する必要に迫られる。同じような収入(歳入)の家計でやり繰りしようとしても、辻褄合わせは不可能な数字だ。現在支給中の予算を不急不要などの姑息な倹約理屈をつけ削減しても、焼け石に水だ。
ここに至るも菅民主党、谷垣自民党は共に、財務省の財政健全の呪いから抜け出せないで居る。財政を理論値のファンダメンタルで見るか、マインドで見るかの違いだが、これらはあくまで平時の考え方である。 単純に話してしまうと、消費税を含め財源の確保を増税で賄おうと云う事だ。菅と谷垣の頭は財務省そっくりだ。
筆者は平時でも、この日本の財政の不健全論調に懐疑的だが、国難に際しても、この理論を押し切ろうと云う人々の心根が良く判らない。日本の財政は資産と負債のバランスシートで分析すれば、さして不健全な財政事情ではない。世界一の金貸し国家の財政が破綻していると云う論調の方が、異様なのだ。
いずれにせよ、現在の日本の政治の頂点に居る菅直人は与謝野と云うゾンビを手先に、税制改革を強行しようと画策、大増税路線を未だ突っ走っている。一方の民主党政権打倒を叫ぶトップ野党谷垣総裁も増税路線大賛成男である。デフレ脱却・不況からの脱出に有効な手立てを打てない、政治家・財務省・日銀はデフレ脱却、需給のバランス調整等々を増税を武器に税収アップを狙い、目先を誤魔化そうと画策しているだけだ。明らかに大不況が襲ってくる。大災害に見舞われた東北関東の地域を越えて、全日本が大不況に呑みこまれるのは必至の政策を実行しようとしている。
たかが財務省の役人の為にである。 国難と思われる大震災と長期戦覚悟の福島原発事故、この危急存亡の時に増税論を語ること自体国賊的なのだが、半数以上の国民までが、政府と財務省の長年にわたる洗脳の結果、増税やヤムナシ等と錯覚している。もう駄目だろう、このまま現状の与野党に国家の舵取りを任せていたら、悪い方悪い方に舵を切り、トンデモナイ渦に呑みこまれ、奈落の底に沈み込むのは確実な情勢になってきた。
平時でも充分に国難だった日本と云う国に、大災害と大人災が押し寄せたのだ。理屈を乗り越えた精神がないと乗り切れない、謂わば阿修羅の如き燃えたぎる情熱で、この難局を乗り切る熱血漢政治が求められているのだ。少々独裁的ニオイのする政権になるやもしれないが、一時の便法である。
その皮切りとなるのが、小沢一郎と鳩山由紀夫の「救国新党」の立ち上げだ。理論や政治的テクニックはこのような状況では屁のようなもの、最後は国家国民を思う情熱、マインドの問題だ。この小沢が決意し立ち上げる「救国新党」が国難に際し、悪戯に混乱を与えると云う論調がマスメディアを軸になされるであろうが、座して死を待つ菅政権に、筆者などは生命財産を委ねる気持には到底なれない。
小沢一郎の「救国新党」立ち上げ、これに自民党の一部、みんなの党、社民党、国民新党、共産党などが小異を捨て大道につけば、国民のマインドは持ち直す。そして、財務省を分割解体、四の五の言わせぬ組織にするべきである。緊急事態宣言を行い、大風呂敷並の壮大なビジョンを国民に示し、5年後、10年後はこうなる!と高らかに宣言する事だ。
少々ハイテンションなコラムになったが、この位の勢いで、今回の国難には対応せざるを得ないと云う事を心から思うのである。尚、この大政局は根回しを充分に行えば、数日の政治空白で済むはずだ。数日の空白など、必要悪だろう。菅に後2年以上の空白を作られては、自殺者10万人の国家が生まれ、放射能垂れ流しの三流国家が誕生必至だ。
やはり、大変だろうが小沢一郎が立ち上がるしかないかもしれない。党員資格停止は離党するので、関係がない。どうでも良い被告人も良いではないか。問題は小沢一郎に、その気力が残っているか?そして、小沢を中心に「時限的救国政権」の樹立に賛同する根回しが成り立つかどうかだ。おそらく、小沢にその気はあるが、根回しが成り立つか否かにかかっているのだろう。
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