http://www.asyura2.com/11/senkyo110/msg/738.html
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ぼくは、ここで世川行介さんが、言われていることに必ずしも賛同しているわけではない。しかし、ただ小沢一郎を待ち続けていた自分の喉元に刃を突きつけられるような衝撃を受けたことも確かだ。時代の現実はそこまできてしまったのか? もう中枢は存在しないのか? これまで、さまざまないきさつはあったが、かつての「小沢一郎へ想恋歌」http://blog.goo.ne.jp/segawakousuke/e/0bfeaad753f9372ce973a784a398d800のときと同じ感性がここにはあるのかもしれない。
あのときぼくの心を揺さぶったものはなんだったのだろうか?
ぼくたちは、いま、どこへ行こうとしているのだろうか?
転載責任 井ノ子俊一@長崎県島原半島
http://www.facebook.com/reqs.php?fcode=8dcf11c91&f=100002134507259#!/profile.php?id=100001974516356
以下転載
小沢一郎さん。今こそ、東北に帰るべきではないのか
2011年03月29日 14時49分05秒 | 01 小沢一郎篇
http://blog.goo.ne.jp/segawakousuke/e/377fa370d1e3e753f181e8447d11bef9
先日、
三上治さんと、
新宿の喫茶店で、語り合った。
「三上さん。
僕、
11日の午後、激しい地震の揺れを感じて、
その後のニュースで、東北の大地震と福島原発を知った時、
ああ、今この瞬間、
<時代>が小沢一郎の前を無慈悲に素通りして行ったなあ。
思わず、そんな直感を得て、
どうも、それから気分がいけないんです」
「世川さん。」
「はい」
「多分、あなたのその直感は当たっているよ。
私もそのとおりだと思う」
「じゃあ、三上さんも…、」
「ああ。私も同じ認識だ」
小沢一郎が風化していく。
日本を根底から揺るがしかねない大惨事を受けて、
あれほどに戦後的課題を満載していたはずの<小沢一郎事件>が、
社会の「些事」となってしまった。
認めたくないが、現実、そうなってしまった。
僕は、こんな突発事故を想定したことは、もちろん、ないが、
小沢一郎が実態不明の検察審査会によって強制起訴処分を下された時、
小沢一郎が手足をもぎとられ、身動きの出来ない座敷牢に幽閉させられてしまう、
との危機感をいだいて、
小沢一郎救済の運動に向かって行動を始めた。
いま、
僕が一番恐れた場所に、小沢一郎は閉じ込められている。
彼の指示できない政治地平で、震災処理はすすめられていて、
彼は、東北選出の政治家でありながら、
政治家として、その作業に、「表向き」は、一切関与できないでいる。
陣頭指揮をとっているのは、
地方が何であるかも知らない大都市出身の政治家たちばかりだ。
昨日、
二見伸明さんが、『ご報告』というタイトルの小文を配信して、
知人たちに意見を求めていた。
二見さんは、岩手県に入って、達増岩手県知事と会談したらしい。
それを受けて、菅内閣の無策ぶりを批判し、
小沢一郎を評価し、
それを無視するマスコミを、
「もっと俗っぽく言うと、小沢に日を当てたくないのでしょう。」
と難じていた。
僕は、二見伸明さんは大好きな人であり、
氏も、僕を、おそらく嫌いではなかったから、
この度も、あちこちから無数の鉄砲玉を浴びている僕を哀れんで、
「1万人集会実行委員会」の委員長の座に就いてくれた。
その二見さんの、
「皆様のご意見をお聞かせ下さい。」
という要望に、正直に答えると、
「もう、この角度からの小沢待望論は無効だな」
と思った。
その小沢待望論の中には、
11日の大震災と福島原発が国民に与えた、
恐怖、
失意、
絶望感、
悲哀、
その後の無力感、
といった感情が、混入されていない。
つまり、論理に屈折がない。一ヶ月前と、基本的には変わっていない。
もっと言うと、
<時代>が小沢一郎の前から遠ざかったその距離が計測されていない。
二見さん。
その論理角度では、もう駄目なんですよ、
と僕は言いたかった。
三上さんと語らい続けた。
「三上さん。
どうしたら、小沢一郎と<時代>が重なるんでしょうか。
もう一回、小沢一郎の手元に<時代>を呼び戻せるんでしょうかね」
「私は、二つあると思うんだよ。
一つは、東京大震災時の江藤新平のように、
大風呂敷でもいいから、具体的で壮大な日本再建構想を、
国会議員小沢一郎名で発表して、
その推進のために中央政界で、賛同する国会議員を募ること。
もう一つは、
水沢に帰ることだ。
東北に帰ることだ」
「三上さんもそう思いますか?
でも、短期間での具体的な再建策の提示は、時間的に無理でしょう」
「ああ。そっちは無理だろう。
もう一方の道だけだな。
いよいよになったら、国会議員なんて辞めてもいいんだ。
自分は東北復興のために全生命をかける、そう言って、東北に帰ったら、
小沢一郎は、西郷隆盛になれる」
「同感です。
ただ、それって、遅くなったら、駄目ですよ。
一ヶ月、二ヶ月の間にやらなくちゃ意味がない」
「そうだ。すぐにだ」
今から十数年前、
江藤淳という優れた文学者が、
産経新聞の『月に一度』という巻頭コラムコーナーに、
『帰りなん、いざ、水沢に 小沢一郎君に与う』
という小文を掲載して、
新進党内で袋叩きの目にあっている小沢一郎に、
議員辞職しての水沢帰郷を勧めた。
当時、
別れた細君のリビングのソファに寝かせてもらっていた僕は、
そこで、その小文を眼にし、
江藤淳の小沢一郎に対する深い愛情と信頼を、確認した。
二見伸明さんは、政治現場と国会周辺を生きてきた人で、
僕や三上さんは、政治思想や文学の周辺を生きてきた人間だから、
おのずと、その見解には、差異がある。
それは、言葉を換えて言うと、
二見さんを代表格とする小沢支持者たちは、
初めに小沢一郎ありき、だ。だから、熱い。
しかし、僕や三上さんは、
江藤淳や吉本隆明の文学や思想の延長上で小沢一郎と遭遇し、
小沢一郎を通じて<時代>の検証作業を始めた人間だ。
小沢一郎を見つめる視線のどこかに、醒めたものがある。
この差は大きい。
<アジア型政治家>、あるいは、郷士型政治家、本拠地型政治家、
といった定義を提出したのは、思想家の吉本隆明だった。
<アジア型政治家>とは、要は、地元と一体化した政治家のことだ。
吉本隆明は、
日本における<アジア型政治家>の典型として、
西郷隆盛、
日本における最後の<アジア型政治家>として、
田中角栄、
をあげた。
そして、
中国の政治家たちが、いまだに田中角栄を高く評価するのは、
社会主義国家である中国の政治家の多くが、実は<アジア型政治家>だからだ、
と書いた。
もちろん、僕も三上さんも、その説にうなずいた一人だった。
もし、
田中角栄が生きていて、こんな大震災に遭遇して、
故郷新潟が震災に見舞われていたら、
彼は、何も捨てて故郷に飛んで、
陣頭に立って、新潟復興のために全ての政治力を駆使しただろう。
「三上さん。
吉本隆明という人は、真実、偉大な人でしたねえ」
「ああ。偉大な人だったなあ。
何か時代の変わり目の事件が起きた時、
吉本さんのサジェスチョンで、かなり救われたからな」
「そうでしたよね。
でも、これからは、僕たちは、
自分自身で見極めて、自分で自分に指針を与えなければならないんですね」
「そうだな」
小沢一郎は、
いまこそ、人目なんかを気にせずに、
故郷岩手県水沢に帰って、
東北復興のためにその政治能力のすべてを投じるべきではないのか。
小沢一郎を愛する江藤淳が、
水沢に帰れと勧めたのは、10数年前だったけど、
あれから10数年経った今になって、
僕は、小沢一郎に同じことを言ってみたい衝動を、抑えきれない。
この国は、もう、事実上終わってしまったのではないのか?
この震災を目の当たりにして、僕が思ったのは、その一点だった。
原発報道で、嘘八百をシャアシャアと語り続ける東電と保安院幹部。
それを鵜呑みにした記者会見を繰り返す枝野官房長官。
姿の見えない官僚たちの誘導のままに動いて恥じることない政治家たち。
この震災を機に国家総動員体制へと国を導こうとする官僚群。
報道規制に諾々として、人情話だけを報道してお茶を濁すマスメディア。
阿呆な買い溜めに走る東京都民…。
もう、この国は、事実上終わってしまっているのではないのか?
この無力感に満ちた形ばかりの国家を再建するとしたら、
もはや、中央政府が国民の信頼を失って、機能停止している今、
再建の中核になるのは、個々の地方でなくてはならないはずで、
そうした地方を核にした日本再建を現実のものにするためにも、
小沢一郎が、
国会議員を辞めようが辞めまいが、そんなことはどうでもいいから、
まず、岩手県水沢に戻り、
今まで誰もなし得なかった、
「地方からの国家復興」のために残りの人生を投げ出すべきではないのか?
それが出来れば、
70歳になろうが、75歳になろうが、80歳になろうが、
国民は、必ず、小沢一郎を求めるようになる。
そして、その時、
素通りしたはずの<時代>が、
再び小沢一郎の前に戻ってくる。
そんな気がしてならない今日この頃だ。
僕のこんな声が、大政治家小沢一郎の耳に届くとは思ってもいないけど、
ちょっと、書いてみたかった。
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