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福島原発から65キロも離れた「現地」対策本部 (植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/11/senkyo110/msg/735.html
投稿者 祈り 日時 2011 年 3 月 29 日 19:45:25: HSKePa2Cm.aPs
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-d7fe.html
2011年3月29日 (火)
福島原発から65キロも離れた「現地」対策本部


福島原発が危機的状況に置かれるなかで、責任ある当事者のどれだけが福島原発の現場で陣頭指揮を執っているのか。
 
 政府は3月11日に現地対策本部を福島原発の南西5キロの地点である福島県双葉郡大熊町大字下野上字大野476-3所在の福島県原子力災害対策センター内に設置した。
 
 ところが、政府は3月15日に、新たな内閣府告示を出して現地対策本部を福島原発から北西65キロも離れた福島県庁内に移してしまった。福島原発が発する放射能から逃れるためである。
 
 テレビでは福島原発の状況が随時、記者会見で伝えられているが、東電からの記者会見は、福島原発から300キロも離れた東京電力本社で行われている。
 
 現地から東電社員および原子力安全・保安院職員が記者会見に応じているが、福島原発から発せられている情報ではないのではないか。
 
 福島原発から65キロも離れた福島県庁から発している情報ではないのか。
 
 政府も東電も福島原発から放射能が放出されたことから、原発から65キロの遠隔地に逃げてしまったのだ。自分たちは65キロ離れた遠隔地に逃げておきながら、近隣住民に対しては、いまも20キロの地点に張り付けたままだ。
 
 住民を20キロ地点に張り付けるなら、現地対策本部は、最低でも原発から20キロの地点に設置すべきだろう。
 
 菅直人氏は3月20日に現地視察を行うことを発表しておきながら、雨が降って被曝の恐れがあるために、急きょ視察を取りやめてしまった。自分の安全確保にだけは余念がない。
 
 いま、危機的な状況を取り除くために何が必要なのか。
@原子炉に水を注入して原子炉を冷却すること
A原子炉内にあふれている高濃度放射能溶液を除去すること
Bそのうえで、原子炉の冷却システムを復旧させること
が不可欠な作業として提示されている。
 
 これを誰がどのように行っているのか。
 
 これらはすべて福島原発の現場でしか行いようのない業務である。原発から65キロも離れた地点で指揮などできるわけがない。
 
 一部報道では、日当50万円で労働者が集められているとの情報が報じられている。

福島原発の現場こそ焦点なのである。
 
 この現場に東京電力幹部、原子力安全・保安院幹部の何人が常駐しているのか。
 
 この福島原発で作業にあたる労働者の宿舎および食事がどのように管理されているのか。生命や健康に著しい危険のある仕事を、札束でほおを叩くような手法で、労働者を募ることが正しい手法なのか。
 
 福島原発の現場で作業する労働者の業務環境を明らかにする。これがメディアの役割だろうが、マスメディアは政府・東電の発する情報をただ垂れ流しているだけだ。
 
 労働者の生命と安全を守るための労働法制も存在している。問題の本質を踏まえれば、東電幹部が率先して現地での作業を陣頭指揮するのが当然ではないのか。
 
 幹部が遠隔地の安全な場所から指揮をするだけで、危険な作業を下請けの労働者に押し付ける図式は、この国の体質を示すものでもある。
 
 菅直人氏はいまこそ、福島原発の現地視察を実行して、作業員がどのような居住環境で作業を行っているのかをしっかりと確認する必要がある。作業員の宿泊施設の放射能遮断対策が万全のものになっているのかどうか。作業員に防護服、防護靴、防毒マスクが完全に装備されているかどうか。現場で指揮する電力会社および原子力安全・保安院幹部が何名常駐しているのか。これらを明らかにしたうえで、適正な措置を取ることが求められている。
 
 福島原発の現場の情報が決定的に不足しており、このことが新しい被曝事故を発生させる要因になると考えられる。政府要人が現場に常駐して現場の実情を明らかにするとともに、適正な是正措置を講じるべきである。

 

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コメント
 
01. 2011年3月29日 20:13:30: sWFJg5azDU
少なくとも、いまだ30キロ圏内は屋内退避なのだから、その地区に対策本部を置いて東電幹部、政府関係者は詰めているべきでしょう。
記者会見もそこからやってほしい。
そうすれば国民も、もっと安心出来ます。

02. 2011年3月29日 21:00:21: gQRD0xJnho
東電が≪危険≫とみなすのなら≪人々を移住させる≫のが政治ではないでしょうか? 関西を、東北の皆さんは『遠い』と思われるでしょうけど、1〜6カ月間、国民宿舎に滞在する案はいかがでしょう。空きを調べ『高齢者を中心に滞在して頂く』ようにと、空きを調べて貰ってます。当然、費用は東電持ちにしましょ。

宮城県のデイサービス経営者ご夫妻が、も一度≪若者雇用と高齢者を守ろう≫と震災の中に施設を再建しようとし、『山のような書類を要求され』、茫然自失。意気込んでいたのに、施設長さんは「4,5カ月以上かかる、出来るかどうか…頑張ります」と涙ぐむのをNHKテレビで見た。役人は≪悪人、高齢者が体育館で暮らす非常時だと解らない、バカ!≫、被災地に厚労省の≪役人が飛んで行くのが当然≫です。

今の国家公務員は不要。地方の≪広域連合≫を活性化させ、国民が身近な政治に近付き、本物の≪民主主義≫を身につけ、国民の≪東北再建を始め≫ましょう。


03. 2011年3月29日 21:03:01: eprYXuiWgY
屋内退避の南相馬市の放射線量は1〜3μシーベルト
対策本部のある郡山や福島は3〜6μシーベルト
屋内退避の南相馬市のほうが安全だな。南相馬市を対策本部にしたら?
それとも屋内退避範囲になっていな飯舘村かぁ?
福島第一原発炉心から300mの免震特別棟は鉛シートがあり
尚且つ放射性物資を払う落とすエアシャワーとエアフィルターがある
建屋内の放射線量は3μシーベルト/時間だ
原発目前で記者会見しろ!
ただし、記者は東京でも良いよ
免震特別棟には政府とのホットラインが2重になっていてビデオ会談できる
30億〜40億かけた最新設備で、上下水道機能が麻痺しているらしいが
震度5強でも6〜8mmしか揺れない最新の原発事故を想定した建屋だから。

04. 2011年3月29日 21:15:14: xgQrEp1sYs
なんだ第二次大戦末期にソ連参戦を嗅ぎつけた関東軍幹部が雪崩を打って逃げ、一般市民は何の情報も与えられずにソ連軍に蹂躙され、シベリアおくりのか一家四散の悲しみ、と言う奴とまったくおなじではないか。
能無しカンから菅は官邸引きこもり、そりじゃあ不味いと「人気取り」「ポーズ」の現地視察で災害復興体制に負担をかける。
ムズムズ「こんにゃく問答」」を繰り返す原子力保安院のアンポンタン−東電広報担当者どもは少し放射能でもかぶってきて「頭脳明晰、判断力(優)」を願えばいいのさ。後方に陣取る無能指揮官の作戦指揮は常に前線の怒りを生み、軽蔑を生む。
マスゴミ-「大本営」が囃し立てる「木口小兵は死んでもラッパを放さず」式の美談よりも、冷静に被害を最小限にすることを念頭に作戦を推し進めていく指揮官が必要なのだ。
大丈夫という30キロ圏内のマヤカシよ、チェルノブイリ寸前の状態で、またチェルノブイリと違ってプルトニウムという被爆被害が甚大であってもその解析が済んでいないものが蠢動しているというのに。
そして、手配師然として「四十万、何十万」といってタコ部屋に突っ込む事が仕事ではなかろう。
作業服を着て閣議を開く事が震災対応ではなかろう。

05. 2011年3月29日 21:43:59: rWmc8odQao
金子勝氏
「経営責任追及なき東電への資本注入なんてあり?結局、財界中枢=東電・関電、経済産業省、原子力学会などを批判すれば、必ず干されますから若い人達は勇気をふるって言論が展開できないでしょう。京都大学の小出裕章のように立派な方もずっと助教のままですし…。インチキ言論を見分ける良い機会です。」
https://twitter.com/#!/masaru_kaneko/status/52566757906456576

国家ぐるみのインチキなシステム。主役は悪徳ペンタンゴンですね。
できるのは「札束でほおを叩くような手法で、労働者を募ること」だけ。お粗末な人間。


06. 2011年3月29日 22:46:06: GdJAMKBIOQ
なんか203高地を思い起こさせる話だね。
指揮官が前線から遠くにいて、適切な指示が出せないでいる。

07. 2011年3月30日 00:29:14: rWmc8odQao
東電だけじゃなさそうですな。

安冨歩氏
「静岡県知事の川勝平太は、経済史が専門の学者であるが、とんでもない馬鹿であることを露呈した。…浜岡原発が被災すれば、名古屋と東京とは、間違いなく大きな被害を受ける。この世界最悪の場所にある原発を、しばし止めるくらいのことが、なぜできないのだろうか。」
http://ameblo.jp/anmintei/entry-10840724626.html

川勝氏、そして中部電力。目を覚ませ!


08. 2011年3月30日 05:28:35: HalrJpixX2
アホ管に期待しても無理です。

09. 2011年4月25日 22:30:45: FGISqtk8bQ
1)EOP(Emergency Operating Procedur)による対応を超える事故であるが、十分  理解しておれば、緩和策、代替策準備ができたはず。
  このような事故はあり得ないとして、真剣に習得していなかったのではない   か?
2)炉心損傷が生じたら、SOP(Severe Accident Operating Procerdut)で対処する  ことになっているが、発電所幹部はどれだけ習得していたか疑問である。
  概略を知っているだけで理解しているつもりだったと思う。
  結果がどうなるか理解しておれば、海水注入、格納容器ベントを躊躇しなかっ  たはず。取り返しがつかないことを理解しておれば、財産保護、責任逃れの先  延ばしはしないはず。
3)既設設備の復旧で炉心冷却を考えていたのは、技術的センスを疑う。
  機器の確認、立ち入りができなくとも、復旧が可能かどうか判断はつく。
  もし、復旧できたとしても、最小限の現場操作が必要である。
  立ち入ることができなければ、ポンプは起動できない。
  運転手順を知らないから、スイッチを捻るだけで、起動できると思っているの  ではないか。
  実務レベルの知識がないと思う。
4)現場を知らない者では圧力容器への注水、戻りラインの確保はできない。
  実務者なら困難であっても解決できる。
  高圧注水系(HPCI)室なら、原子炉建屋外部にあるハッチから立ち入り   が可能。蒸気ライン、注水ラインを使い循環ラインを形成できる。 

10. 2011年4月26日 07:18:53: FGISqtk8bQ
適切な情報発表がなく、詳細は不明であるが、水素爆発を起こしたのが解せない。
格納容器ベントの手順を誤り、原子炉建屋に水素を含んだガスを放出したのではないか?
ベントしたガスがスタック(煙突)に直接放出されておれば、原子炉建屋での水素爆発は生じなかったはずである。

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