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菅ワガママ視察で原発危機!もうウンザリ…閣僚・官僚は仙谷詣で
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110328/plt1103281619003-n1.htm
2011.03.28 :夕刊フジ
菅直人首相(64)が大震災翌日、東京電力福島第1原発への視察を強行したことが、事故対応を遅らせたとの見方が強まっている。周辺住民に退避を強い、東日本の人々を放射能の恐怖に陥れ、計画停電などで日本経済を疲弊させている責任の一端が首相自身にあるなら、万死に値する。その他の震災対策でも批判が噴出している菅首相は最近、官邸内で孤立を深めている。
東日本大震災当日の11日夜、経産省原子力安全・保安院は、第1原発の事故に関して、3時間以内の「炉心溶融」を予測した。翌12日未明には、溶融の前段である「炉心損傷」を示す、放射性ヨウ素や高いレベルの放射線を検出したため、政府専門家の間では「即時、原子炉の圧力を低下させる応急措置をとる」との方針が決まったという。
ところが、応急措置の実現までに、なんと半日も要した。
この原因は、「原子力に詳しい」と自画自賛する菅首相が12日早朝、原子力安全委員会の班目春樹委員長とともにヘリコプターで第1原発を視察したことだという。政府文書や複数の政府当局者らの話で判明した。
政府原子力災害対策本部の文書によると、保安院は11日午後10時に「福島第1(原発)2号機の今後のプラント状況の評価結果」を策定した。
これによると、炉内への注水機能停止で50分後に「炉心露出」が起き、12日午前0時50分には炉心溶融である「燃料溶融」に至るという“最悪のシナリオ”を提示。この対策として、午前3時20分には放射性物質を含んだ蒸気を排出する応急措置「ベント」を行う−としていた。この評価結果は11日午後10時半、菅首相にも説明されていた。
その後、2号機の原子炉圧力容器内の水位が安定したが、12日午前1時前には1号機の原子炉格納容器内の圧力が異常上昇。4時ごろには1号機の中央制御室で150マイクロシーベルトのガンマ線、5時ごろには原発正門付近でヨウ素も検出された。
「チェルノブイリ原発事故」「スリーマイル島事故」を想像させる事態悪化を受け、東電幹部と班目氏らがベントの必要性を確認したが、東電がベント実施を政府に通報したのは、菅首相の視察終了後の8時半で、作業着手は9時4分。空気圧縮ボンベの不調などで時間を費やし、実際に排出が行われたのは午後2時半だった。
与党関係者は「菅首相の視察でベント実施の手続きが遅れた」と説明。政府当局者は「ベントで現場の菅首相を被曝させられない」との判断が働き、現場作業にも影響が出たとの見方を示した。
政府に近い専門家は「時間的ロスが大きい」とし、ベントの遅れが海水注入の遅延も招いたと解説。1号機では排出開始から約1時間後、水素爆発で同機建屋の外壁が吹き飛んだ。
事実とすれば、菅首相の政治パフォーマンスである視察が現場を混乱させ、原発事故をより深刻にさせたといえる。しかも、その後も被災者支援の遅れや復興財源の不透明さ、計画停電の不公平さなどが菅首相を直撃している。
26日夜、菅首相は番記者を集めて急きょ、オフレコ懇談を開いた。「前日、震災発生から2週間の総理会見を開いたが、あまりにも評判が悪くて、世論対策やマスコミ対策を急いだようだ」(官邸筋)という。
たしかに、総理会見はひどかった。今回の震災では、阪神大震災などに比べて仮設住宅建設の遅れが指摘されているが、このスケジュールについて問われた菅首相は「大畠国交相を中心に、関係方面にその仮設住宅に使うプレハブの発注などを進めてきている。早いところでは月内にもそういう作業が始まるのではないかと思うが…」と他人事のような答え。
第1原発周辺の避難について、政府の対応が後手後手だという批判も強いが、菅首相は「原子力安全委員会が中心となってその専門家のみなさんの分析、判断をいただいたうえで、最終的に政府として退避の指示を出している。そういった専門家のみなさんの判断を尊重した対応で…」と、これまた他人任せの発言に終始した。
震災発生直前、菅首相は外国人献金問題で窮地にあった。この逆風を吹き飛ばすためにも、政治主導で震災対策に邁進してきたが、誰の目にも能力不足は明らか。菅首相は、仙谷氏を官房副長官に起用したが、これが孤立化に拍車をかけたという。官邸筋はいう。
「菅首相は、誰にでも怒鳴るため、心ある官僚や閣僚は面従腹背となり、距離を置き始めた。周囲は『総理の評判がいいです』などとゴマをするたいこ持ちばかり。仙谷氏が官邸に入り、すべてを仕切り始め、閣僚や官僚らは『仙谷詣で』を繰り返している。菅首相は1人の時間が増え、ヒマな政治家や、知り合いの学者に電話をしている。官邸スタッフは最近、『菅首相の表情が暗い』とヒソヒソ話をしている」
こうした中、菅首相は27日、内閣官房参与に、原子力工学を専攻する田坂広志多摩大大学院教授を起用する方針を固めた。大震災後、首相が内閣官房参与を起用するのは6人目だが、閣僚や官僚に相手にされない寂しさを埋めるつもりなのか。
永田町事情通は「与野党議員も官僚も現在は震災対策に必死だが、内心は『菅首相にはウンザリ』という気持ちが強い。国家的危機なのに、内閣支持率調査の中には30%以下の危険水域を脱し切れないものもある。このままでは、大震災や原発対策が一段落した時点で、『菅降ろし』が再浮上する可能性が高いのでは」と語っている。
自業自得ということか。
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