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大震災で国会は自然休会に “倒閣”を逃した自民の無念
http://bunshun.jp/shukanbunshun/thisweek_pol/110331.html
週刊文春2011年3月31日号「THIS WEEK 政治」
外国人献金問題で前原誠司前外相を辞任に追い込み、「次は本丸。統一地方選後に一気に解散か総辞職に追い込む」と鼻息の荒かった自民党も、東日本大震災で「倒閣」から「閣外協力」へ戦術転換を余儀なくされた。
三月十一日、震災直後の幹部会議は沈痛な空気に包まれた。想像を絶する被害の大きさに言葉を失ったからだけではない。みすみす“勝ちゲーム”を放棄せざるを得ない無念さを噛み締めていたのだ。
「大変な被害が予想される。国会対応等で野党としても全面的に協力するので、心おきなく災害対策に当たってほしいと官邸に申し入れたい」
谷垣禎一総裁がしめくくり、会議は終了。退席する幹部からは「本当に(総理は)悪運の強い奴だ」「逃げ切られたな」と嘆き節が漏れた。
あきらめきれないのは、首相問責決議案という「とどめの一撃」を放つ予定だった参院執行部。特に脇雅史参院国対委員長にはその気持ちが強かった。「震災対応のため国会の自然休会はやむなし」が党内の大勢だったが、脇氏は「自然休会は参院の審議権を制約する。衆院で正式に『国会休会』の議決をさせるべきだ」と主張した。その狙いを自民党国対関係者が解説する。
「予算案は衆院通過後、三十日以内に参院が議決しないときは衆院の議決を国会の議決とするという憲法の『自然成立』規定がある。ただし正式な休会手続きを取れば、その期間はカウントされない。そこで、予算の年度内成立を阻止して一太刀浴びせてやる、という“意地”だった」
脇氏は総裁、幹事長に直談判して了承を取り付け、早速、民主党の羽田雄一郎参院国対委員長に申し入れたが、「政府の足を引っ張っている印象を与えるのはまずい。世論の批判を招く」と自民側も被災地選出議員を中心に慎重論が強く、結局、自然休会を容認することに。
憤懣やる方ない脇氏は、首相から谷垣氏に副総理兼震災復興担当での入閣要請があった際も、「すべての案件について閣議で署名を求められる。政策合意なしに入閣はあり得ないし、あってはならない」と阻止に回った。
政治休戦は震災対応の特別立法と補正予算が成立するまで。早ければ六月の通常国会末にまた倒閣のチャンスが巡ってくる。そう手ぐすねを引く参院側に、衆院側は「解散に関係ない参院が政局に口出ししてほしくない」と主戦論が勢いづくムードではない。
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