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今回の東北地方太平洋沖地震について、被災地の方々には厳しい状況ながら被災後の3日以内には届くであろう救援の手をどうか無事で待っていて欲しいと祈り続けていました。しかし、4日過ぎ、5日が経ち、それから毎日いらいらしながら報道を見続け、8日目になってもまだ寒さの厳しい被災地にすべての物資が滞っている現実を見せ付けられました。これが先進国と言われている日本の救援体制なのでしょうか?とても信じ難い思いで非常に落胆しました。
救援物資はあるのに届かない状況は政府の無策から生じているのは明らかです。原発の処理と被災の救援というふたつの難儀に、司令塔がひとつしかないお粗末。未曾有の非常時に通常の体制を敷いたまま超法規対策を怠り、タンクローリーの許可が間に合わず、高速道路の通行規制に活動が阻まれ、民間のヘリを活用できない、被災地外に医師の派遣要請をしない等、万事に物事が思うように運ばない。強力なリーダーシップが求められる時にそれに応え得るリーダーの資質が欠如しているため、日本にさらなる不幸をもたらしました。
菅総理は東電に対して怒鳴り散らしたと聞いていますが、有事の際のリーダーは沈着冷静であらねばならないのが鉄則です。それだけでもリーダーとしての資質はないものと判断されても仕方がないでしょう。無策の政府に対し被災地の方々の素晴らしさは際立っています。被災された方々のへこたれない勇気、大災害の中に保たれる秩序の高潔さ、四人家族が三つのおにぎりで我慢しひとつのおにぎりをふたつに分け合って食べる。自分が一番苦しいときでも他を思いやる心と絆の強さに打たれました。
通常は上からのリーダーシップで動く体制が、今回は個々の避難所の中から生まれ、それが上に伝達される印象を受けました。避難所の設置さえなかった地区の住民が自分たちで避難所を設置し、家庭に残った材料を寄せ集めて炊き出しを行い、一番困っていたトイレの水を学校のプールから引く装置も自分たちで作り、ようやくトイレがきれいに使えるようになった例もありました。
10日目にしてようやく少しは救援物資が届き始めたようですが避難所の数の多さを考えると、まだまだ手元に届くまでは時間がかかるものと思われます。医療品の逼迫は相当厳しく二次被害でせっかく助かった命が毎日失われているようですが、今後さらに数が増え続けることが予想されます。細々続いていた食糧もすでに底をついているとの報道を聞くとこちらも焦燥感に駆られます。今後は大きい避難所には物資が届きやすいと思いますが、自宅の崩壊は免れた人たちへの救援も目こぼしのないように願っています。
テレビが早い段階で自宅に取り残された高齢者を取材していました。もちろんライフラインは停まり水も食糧も手に入らない状況で、さらなる不安は避難所へ行っても家にいる人は援助の対象ではないと断られ途方にくれていました。居場所は違っても不自由の状況はまったく同じです。むしろ家に取り残された人は孤立感が高まり、最低限の食糧も得られないとしたら、今どうしているかがずっと気になっています。
オーストラリアの取材陣は取材の際にお菓子の袋とカイロをひとつずつ行列に配ったようですが、さすがだと思いました。最初の段階で現地に入れたのは取材のヘリです。その際に紙袋ひとつの救援物資でも一緒に運んでいたら、取材の際に高齢者に食糧を渡すことも可能でした。ぜひ日本のマスコミにも今後の教訓にしていただきたいと思います。
政府が信用できなくなったせいか、小さな自治体が力を貸し合い寄せ合いながら、無策の政府を尻目に出来ることを実践して助け合っています。それも限界のはずです。今日、原稿を書く段階で被災からすでに12日目。現場で従事するすべての人びとは不眠不休体制で、むしろ限界を越えた状態で頑張っているはずです。
その人たちの気持ちを逆なでするような菅総理のパフォーマンスは許しがたい罪です。未曾有のこの事態にさえ己の政権浮揚の場と考えた呆れた内容です。原発事故早々の視察は一刻の猶予も許されない大混乱の現場をさらに混乱させ、対策の足を引っ張る以外の何ものでもありませんでした。視察後に爆発を起こした責任の一端が菅総理にあるのは明らかです。
また首都の鉄道ダイヤの大混乱も、東電が計画停電の広報を一刻も早くとしている際にそれをストップさせ自分の国民に向けてのメッセージを優先させました(怒り以外に何の役にも立たない!)。そのために一刻を争う広報が数時間遅れ、混乱をさらに大きくさせる要因になりました。
そのような中で21日にまたもや被災地を視察するとの報道が流れましたが、当日は天候を理由にぎりぎりで中止になりました。政府与党内にもこの時期の視察は現場を混乱させるだけとの意見があった模様で、天候のせいにして対面を保ち取りやめたのでしょうが、現場ではすでに準備に入っていてその分災害対策がおろそかになったとのことですから、取りやめても迷惑をかけていたわけです。ネットではそんな余裕があるのならそのヘリで救援物資を運べとの声も上がり、国民の怒りは頂点に達しているようです。
放射線から逃れるために関東から関西方面へ避難する人でホテル等が満室状況と聞きました。東京から京都の親戚へ避難した人もいるようですが、それが本当ならとても残念な出来事です。日本の政府が信用できないIAEAは厳しい態度で日本に乗り込み、20日には都内を巡回しメンバーが測定した機器の数値を画面に映していましたが「平常値」でした。
この際、スパイ映画のような日本政府とIAEAが結託しているなどのうがった見方はやめましょう。これだけ世界が注目している中で隠蔽行為に加担する義理も恩義もIAEAにはないはずです。
関係のない人の避難行動は基準値をはるかに超えた場所で国民のために頑張ってくれている現場の多くの方たちに非常に申し訳なく思います。災害地ではない人の混乱は別の二次被害をもたらします。私はホウレンソウは苦手なので普段ほとんど買いませんから、せめてもの気持ちで昨日は茨城県産のチンゲンサイを買いました。よく洗って常食しなければ問題ないと考えています。
自分だけはという意味では、東京ドームで野球試合を強行しようとする球団にも言えます。「野球はみんなを勇気づける」「募金が集まる」は言い訳に過ぎません。募金活動なら選手が街頭でやれば可能です。勇気づけなら今は「高校野球」で充分。むしろ彼らにはぜひ頑張って被災地の人を勇気づけて欲しいと願っています。
ナイトゲームは縮小するとしていますが、デイゲームでも照明を使いエアコンを稼動させ、常に電気を使ってテントを膨らませる電力消費量はナイターとほとんど変わらないと関係者は語っていますが、一試合につき5000世帯の電力量が消費されます。
私も今回の計画停電を日に複数回経験していますが、個人レベルでは医療用等の特別な電力事情のない限り我慢できるものですが、スーパーや小売商店、企業等は非常に気の毒に思います。工場等の生産ラインの稼動には甚大な影響を及ぼし、日本の経済を失速させかねません。
みんなが節電に努力している最中の東京ドームの商業野球は中止すべきです。23区内は特別に計画停電を外されているために実施できるのでしょう。間引き運転の交通の足も混乱させます。停電のために多大な影響を受けている商店や工場の窮状を思うと非常に違和感を覚えます。それでも野球で勇気づけたいと思うなら関西等の計画停電実施エリア外を考えるべきです。プレーをする選手さえ異を唱えている計画停電地区の商業野球の出番は時期尚早だと思います。
http://www.olive-x.com/news_30/newsdisp.php?n=105789
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