陸前高田・戸羽市長「大臣に避難所で1泊してもらえば現状分かる」
http://www.j-cast.com/tv/2011/03/23091055.html?p=all
2011/3/23 13:18　J-CAST

この日（2011年3月23日）の朝の段階で、東日本大震災の死者は9199人、不明1万3786人となっている。これだけでも明治三陸津波の死者・不明2万1959人を超えた。だが、ここでいう不明とは、親族などから届け出があった数だ。届け出のない安否不明者はまだまだいる。

「死者・不明・避難所」でもない1万人余どこへ

岩手県で最大の被害を出した陸前高田市では、きのうも遺体安置所を大勢の人が訪れたが、確認できたのはざっと半数だという。遺体の損傷が激しいうえ、被災していたときに何を着ていたかも定かでないからだ。家族を捜している被災者は「（地震と津波のとき）一緒にいなかったからねぇ」と言う。

陸前高田市の死者は804人、不明1700人。避難所にいるのは1万1516人、合計1万4020人だが、人口は2万4246人である。1万0226人はどこへいったのか…。市は手書きで生存者名簿を作成、住民基本台帳と照合して安否不明者を割り出そうとしている。家族全員が被災した、あるいは1人暮らしの場合は、どれにもひっかからないからだ。人口の実数は2万3000人台 ともいわれるが、町の人口の半分近くの安否も行方も分からない。

町役場が崩壊した南三陸町でも、人口1万7382人に対して、死者・不明1178人、避難者は9584人だ。差し引き6000人 以上が安否不明である。現地に入った金沢大大学院の宮島昌克教授は、「津波被災の特徴は、沖に流されてしまう数が多いことで、全貌の把握は非常に難しい」という。

司会のみのもんた「連絡がつかないわけだ。亡くなったわけでも、避難所にいるのでもない」

死亡届受理が再開後の初仕事

陸前高田には奥平邦彦レポーターがいた。晴れてはいたが、今朝は氷点下だったという。戸羽太市長（45）がカメラの前に立った。自身も3階建て市庁舎の屋上まで逃げて命拾いした。2人の息子は無事だったが、妻は不明のままだ。屋上まで水に浸かった市庁舎は使えず、目下プレハブの仮庁舎。職員の3分の1が死亡・不明のなかで、市長は市の機能再構築と災害対策とに取り組まないといけない。死亡届の受理が最初の仕事になった。

「国への要望」を聞いたところ、市長は「大臣に来ていただいて、避難所に1泊してもらうのがいちばん」と話した。「奥さんのことは……」と聞かれると、こう話した。

「市職員にも消防団にも家族を捜している人はたくさんいる。いまそれを後回しにしてみながんばっています」
　

コメント
01. 2011年3月23日 16:50:08: dKAkttZ1xQ ★安全帯》特にTVスタジオ》「ヌクヌクとした指定席」から被災現場へ・・ さぁ！行った・行った・・「下手な同情猿芝居はやめろ！」 ・・と、言っとく。
02. 2011年3月23日 22:19:49: 4kWQ79SgoI 高田に行って親戚の安全を確認してきた。 高田は、テレビカメラに映った中心街は瓦礫の山だが、気仙町や長部など周辺の部落は完全に更地になっている。 引き波でみんな海にもっていかれてしまった。 あまりにも静かで見晴らしがよく、青空のもと海の青、山の青があまりに美しく、被災している実感が湧かなかった。 何百人、何千人が死んだり行方不明になった事実が信じられないほど静かだった。 避難した実家の者たちにもやっと物資がいきわたり、一息つくことができていた。 しかし、家も街も会社もすべて流されてしまった。 政府は依然として復興の対策を考えていない。 土建屋や職人さんたちが自主的に重機や大工道具をつかって復興を始めている。 誰が彼らに報酬をしはらうのか？　燃料も資材も無料ではない。 必ずどこかで誰かが負担しているのに・・・。 政府は被災者の善意と行動力にすべて任せるつもりなのか？　被災で失われた20兆円を自分たちだけで創出しろと？ はっきり言って俺は戸羽市長を支持していない。 共産党員で自民党から後押しされてなった市長だ。スタートがあまりにも出鱈目すぎた。 体制側の不具合を糾弾するには市議としては適任だったが、リーダーシップを取るにはあまりにも経験が少なすぎる。 それに、市庁舎が津波をかぶってしまい、市長を支える市職員が少なくなってしまった。高田市役所はほとんど機能停止だ。 もちろん生き残った市職員は市長とともに最善を尽くしている。これは認める。彼らは立派だ。 しかし、このままでは高田は大船渡と合併するほかあるまい。もともと気仙はひとつだ。 そうでなければ一時的に県直轄にしなければならないかもしれない。すでに県はたかだに応援の職員を送り込んでいる。 ＞陸前高田市の死者は804人、不明1700人。避難所にいるのは1万1516人、合計1万4020人だが、人口は2万4246人である。1万0226人はどこへいったのか…。 ほとんどが家にいる。 津波を被ったのは平野部だけ。高田の半分は山です。
03. 2011年3月24日 14:02:58: nlhabBSOBI 02さんご報告有難うございました。やはり地元の方の意見には説得力がありますね。いろいろな背景がある事が分かりました。私は、この惨状を見る度に「日本で一番岩手のことを知っている国会議員」小沢さんのことを思ってしまいます。今でも小沢さんをはじめ地元選出の議員の方々は、復興のために仕事をされているとはおもいますが、「決定権」がなければ大きな仕事はできません。その「決定権」を持っているのが、あの「無能総理」菅さんなのです。菅さんが、なにも出来ないのは国民が知っています。一刻も早く小沢さんに「仕事のしやすい環境を与えてやって下さい」お願いします！
04. 2011年3月24日 14:52:26: KJLNLwNhjo 02さんへ。 　戸羽さんの出自に関しての書き方間違っていますよ。 　共産党員は、前市長の中里さんで、戸羽さんは少なくとも共産党員ではないですね。 　そういうことは、今書いて、糾弾すべきことですか？ 　合併に関しても今触れることではないはずです。
05. 2011年3月24日 16:02:39: m6bvhJvRQM 三陸沖はいつでも津波が来ます。 しかし逃げなかった人が多い。 想定外と言われているがそういう人は、いつでもこれからもどんな災害も被害が大きければ想定外と言うだろう。 地震と津波が来た当日、テレビを見ながら注文していた本が来た。 昭和35年に三陸沖に来た津波は24メートル。 ほんの20年前には写生に行った小学生が津波に飲まれて小学校教諭が親に監督責任のなさで訴えられている。 岩手では災害が来た集落には安全な所に引っ越してもらっている。 今回も同じなのだろうが戸数が多すぎる。
06. 2012年2月23日 12:28:31 : uuPcUIEejw 自然の脅威をあらためて思い知らされましたね。人は何度過ちを繰り返すのか。 所詮他人事ではすまされない現実が、誰にでも確実に迫りつつあるようです。東北だからということではなく、親族が被災した　と考えた時　今の支援のありかたで本当に良いのか？　少しでも多くの人がそう感じあえる国でありたいです。私も言葉ではなく行動します。血の繋がりはない親族のために。
07. 2014年3月24日 02:41:10 : nc9wFUATDs 高田に行ってきましたが、土地は低く建屋の四階まで津波に飲まれていました。 川を遡り竹駒という地域は、海から五キロ離れていましたが被害が大きかった。 地震当時、上司は陸前高田におり数分遅れていたら危なかったそうです。 地元を知っていたから、信号が消えた渋滞した45号の小道をくぐり抜けました。 　今復興に取り組んでおられる市長を批判的に 話すより、被害を減らす方法やまちづくりを考えて欲しいです。 　 　これは、何れ海沿いに都市を持つ関東などで起きたら、桁が違います。 逃げなかった人には理由があります。 近所に声を掛けた人など。 　ですから、批判より学んで起きたらどこへ逃げるかを海沿いに住んで居る方は学んで下さい。 　関東平野は来ないとか、東京湾は高くならないとかは迷信だとお分かりになると思います。

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