http://www.asyura2.com/11/senkyo110/msg/464.html
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著名な分子生物学の研究者、福岡伸一教授の名著『もう牛を食べても安心か』 (文春新書/新書¥756)をもじってタイトルをつけた。というのも、「東日本大震災」の被災地と周辺地域の農産物は、あの世界を震撼させたBSE(狂牛病)によく似た問題を社会に投げかけているからだ。問題のひとつは、情報の不確かさのために引き起こされた、食品にたいする消費者の大きな恐怖心である。
次にあげる参考ニュースは、その心理を表す例である。「2chまとめブログ」と書かれているので、あるいは阿修羅のみなさんが嫌悪されるサイトかも知れない。ところが一読してわかるのは、ユーザー間でやりとりされている会話が、阿修羅のものとあまり変わりないことである。
※参考:福島の牛乳・茨城のホウレンソウから規制値超える放射線を検出(ニート速報VIB)
(すこしだけ引用する)--------------------------------------
1 :影の軍団ρ ★:2011/03/19(土) 16:29:14.81 ID:???0
枝野官房長官は19日夕、記者会見し、福島第一原子力発電所の周辺自治体で収穫された、福島県内の一農家で採取された牛乳、茨城県内で採取されたホウレンソウ6検体から、食品衛生法上の暫定規制値を上回る放射線量が検出されたことを明らかにした。
枝野官房長官は、ただちに健康に影響が出るものではない、としている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110319-OYT1T00556.htm
13:名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 16:30:05.84 ID:BW79ky3p0
うわあああぁぁあぁあぁああ
2:名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 16:29:31.19 ID:ipnzkoHY0
ただちに
10:名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 16:29:51.66 ID:2Tp6/Q2P0
> 枝野官房長官は、ただちに健康に影響が出るものではない、としている。
ただちに詐欺にご注意ください
21:名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 16:30:16.03 ID:Ja2usL/Z0
オレが食える数少ない野菜のほうれん草が・・・・・・・・・・
・。・゚・(ノ Д`)・゚・。
92:名無しさん@十一周年:2011/03/19(土) 16:31:45.72 ID:g1I/20wy0
日本の農業終了ワロタ
(引用おわり)----------------------------------------------
まあ、こんな調子でつづいていく。阿修羅掲示板のやり取りに、ちょっと似ているところが変である。だが、十分な「想定」内で設計された原発が破壊されるのだから、変であるべきものが変でないほうが変なのである。
ここでは、軽いノリで会話をかわす主体たちの心理上に、食品にたいする恐怖心が、暗雲のように漂いだしていることを指摘したい。その理由は、被爆地の深刻さとともに、枝野氏から国民に露出される情報が、数値の裏づけもない不確実なものだからである。これもお読みになればわかる。「規制値を上回る放射線量が検出された」が、「ただちに健康に影響が出るものではない」だけの情報では、国民は疑心暗鬼に陥る。影響が出ないっていったろと、いくら強弁したところで、相手は枝野氏を教祖と仰ぐ宗教の信者ではない。国民を説得する証拠、人体と放射能や放射能物質の関係を示す正確なデータが必要なのだ。
被爆地の混乱は、もっと直接的である。
※参考:福島第1原発:4県にホウレンソウとカキナの出荷停止指示(毎日)
※参考:福島第1原発:野菜の出荷停止 首都圏で供給急減も(毎日)
※参考:出荷自粛で農家凍る 福島、原発へ怒り心頭(河北新報)
このような混乱を引き起こす原因について、上に挙げた参考ニュースは「原子力災害対策特別措置法」や「食品衛生法」にふれているが、どういった法律なのか。どうやら政府は、その2法を根拠にしているらしい。ところが、これらの法律に関して奇妙な報道がある。
※参考:汚染食品の流通規制=放射能で暫定基準−厚労省(時事)
※参考:<福島第1原発>農産物出荷停止 風評被害拡大抑える狙い(毎日)
これらの記事によると、従来、原発を持つ我が国には「放射性物質の規制値」がなく、「厚生労働省は17日、食品の放射能汚染について暫定的な規制値を」我が国の歴史上、はじめて設けたことがわかる。しかも、その規制値は「暫定的」であると。たしかに江戸時代には原発はなかったし、これまで様々に起こしてきた原発事故の影響は、政商と自民(=公明)長期政権のもとでウヤムヤにされてきたのだ。設定された「規制値」が、我が国の歴史上、はじめてのものであっても何も不思議はない。いや、核行政と政商との関係に、いい加減だった旧政権の失態が暴かれ、この大事故に至って政府は、かろうじて国民の立場に立たざるを得なくなった、かのようにも見える。
そこで次に、だれでも、新しく規制値が設定された「食品衛生法」に当たってみようとするだろう。ところがだ、以下のニュースを参考にしていただきたい。
なんと、「1週間程度で、一定の結論が出せるのではないかと期待しているところでございます」(末松善規内閣府副大臣)なのだ(3月22日時点)。もともと「食品衛生法」は、食品の添加物や製造・輸送方法について考慮された法律で、放射能なんて関係ないのだ。また菅と枝野はウソを吐いている。いま現在は、放射能に関係した規制値など何もない、ゼロだ。
これはどうした事態だろう。何らかの規制が必要になったので急ぎたい、とする政府の考えもわかる。だが、それは良心の発露だろうか。いま実際に農産物の規制を行うのは、法律違反である。何もない法律をデッチあげ、取締りを行うのは違法なのである。出荷もできなくなった農家の人々は、政府のデッチあげによって、明日もわからない闇のなかに放り投げられたのだ。
この時点で政府にできるのは、検出された放射能の結果を公表し、スーパーなどの店頭で、その結果と産地を明記して消費者に知らせることくらいだろう。その行動範囲を、農産物の出荷停止にまで恣意的に拡大している。政府は理不尽な強権をふるっている、と判断するのが妥当なのだ。
この菅内閣には問題がある。おかしい。この内閣は、許されもしない権力を国民に躊躇なくふるっている。そんなことは、非常事態だからといって許されない。これはファッショ的な行為である。
なので国民は、根拠がない不安、政府が作り出した恣意的な不安のなかで疑心暗鬼になっているのだ。一日も早く、この菅内閣だけは打ち倒さなければ、日本は政治的にも滅亡する。そのことだけを指摘して、このつたない記事を終わります。
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