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2011⁄03⁄21(月) 13:26
世界では日本は広島・長崎に続いて3度目の被ばくを経験している、とも言われている?!
フランスの通信会社、AFP通信が日本は今、第三の惨事に脅かされているとして次のように書いている。
被災者の苦難深める原発危機への不安(AFPニュース)
≪地震と津波の二重の大天災を生き抜いた命を、被ばくという第三の大惨事が脅かしている。・・・心に大きな傷を負い、家を追われ、粉々にされた暮らしを立て直すという困難に直面している被災者たちのうち、原発事故の状況は制御できており、放射能漏れはわずかで健康被害を憂慮するほどではない、という公式見解に納得する人は少ない。≫
また、過去データ改ざんしてきた東京電力に対して不信感をもっているとして、原子力資料情報室(Citizens' Nuclear Information Center)のフィリップ・ホワイト(Philip White)氏の発言を紹介している。
≪「人びとはTEPCO(東京電力)を信用していないし、TEPCOが真実を語るとは期待していない」と厳しく語る。「みんな本当に怒っている。けれど今回のような危機下で、同じレベルの迅速でオープンな情報を期待することはできない。これは物事を隠ぺいするといった問題ではない。何が起こっているのか、彼らは本当に分からないのだ」≫
こうした東電の隠蔽体質の実績と、毎日行われている東電と、警察と泥棒が同居していると言われている原子力安全保安院の会見でも、どうも全てが明らかにされていないと思ってしまう。
そうしたことからも、極端な"うがった見方"でも、妙に「あり得る」と納得してしまうので恐ろしい。
その例としては計画停電とのカラミのものがあり、これには記者クラブメディアの報道が、原発問題から計画停電にシフトしていく過程で、かなり違和感を感じていたので、余計に「ありえる」ことだと思うものだ。
中止になった一万人デモの『世川行介放浪日記』に、菊地研一郎氏の意見として書かれていたので、その部分だけ抜粋させていただく。
●異常事態の光景2011年03月17日
≪昨日、ケンタッキーの2階で研一郎ちゃんと話していて、
「あの計画節電っては何だよ」
と言うと、
「世川さん。
今の日本の法律では、
非常事態宣言も、戒厳令も、出せないんです。
ですから、
国民は誰も気づいていないけど、
あの計画節電って、実質的な戒厳令ですよ。
電力不足って口実を使った、実質的な治安維持策ですよ。
23区を囲んで、周りを全部停電させたら、
大暴動は起きないでしょう」
「そうか、
たしかに、そうだな」
……、
なかなかに説得力のある解説だった。≫
飛躍もあるが、ありえそうだとも思えてしまう。
計画停電という大変に無計画なものを国民に押し付け、これによって火事や交通事故で死亡者を出している。
もう東京電力は、一度潰して国営化して立て直したほうがいい。
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消防、自衛隊、警察の命がけの放水で、危機を脱したかに見える福島原発だが、放射線物質は飛散し牛乳や野菜などに放射能の異常値として出てきている。
●栃木・群馬でもホウレンソウから放射性物質検出(読売新聞 3月20日22時14分)
≪東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け実施した食品のサンプル調査で、栃木県でも宇都宮市など4市町のホウレンソウから暫定規制値の最大約2・8倍の放射性ヨウ素や、規制値の1・6倍にあたる放射性セシウムが検出された。 栃木県は20日、農業団体に対し、出荷品の自主回収と今後の出荷自粛を要請した。
群馬県でも規制値をやや上回る放射性ヨウ素などがホウレンソウから検出された。≫
●放射線量、茨城・栃木・群馬で平常時より高い値(朝日新聞2011年3月19日23時53分)
千葉県旭市の春菊からも放射性物質が検出されたそうだ。
●築地市場の春菊から規制値の2倍の放射性ヨウ素 千葉県産(日経新聞2011/3/20 22:30)
また福島の屋内退避区域になっている飯館村では、水からもヨウ素が検出され水道水は飲むことができなくなっている。
●水道水飲まないよう要請 基準3倍超の放射性ヨウ素(共同通信2011/03/21 09:59)
≪福島県飯館村の水道水から20日、1キロ当たり965ベクレルの放射性ヨウ素が検出され、厚生労働省は村に対し、水道水を飲むのを控えるよう要請した。福島県は21日朝から給水車を出して対応する。
厚労省によると、検出されたのは村の簡易水道の水。国の原子力安全委員会が定めたヨウ素の摂取制限の基準は1キロ当たり300ベクレル。
「今回の値の水を一時的に飲んでも直ちに健康に影響が出ることはなく、代替の飲用水がない場合は飲んでも差し支えない。手洗いや入浴などの利用は可能」と説明している。
飯館村は21日朝、職員がチラシを持って各戸を回って説明。県の給水車が到着するのを待たずに、備蓄分から1人当たり3リットル配布した。職員の杉岡誠さん(35)は「村民からは『煮炊きはいいのか』という声があるが、『煮沸はしないように』と伝えた。もう少し早く周知してほしかったとの声が多い」と話している。
飯館村は一部が福島第1原発の半径20〜30キロ圏で屋内退避区域になっている。≫
記者クラブメディアでもネットでも、とにかく煽るなと、根拠のない風評被害、風説の流布といって、原発反対の意見を必死に封じ込めようとしている。
その成果も虚しく、外国人はどんどん東京脱出をしている。
昨日ホテルオークラに行ってきたら、お店の従業員が「各国の大使館関係者が全国から集まっていて、バスに乗って全員帰国しました」という話を聞いた。表に出ている以上に東京脱出は進んでいる。
また、各国の原子力政策も見直しを迫られている。
本日の東京新聞には『世界の原発事情』として1ページを使っていた。
特に原発をグリーンエネルギーとして推進してきたアメリカの痛手が大きく、2005年から原子力政策への推進へと転換し2035年までに電力の8割を原発を含むエネルビーで供給することを表明して、原発建設の融資保証として2兆9000億円を計上したばかりだったとのことだ。
石油の安定供給が益々難しくなる中、各国も原発推進にシフトしてきただけに、今回の福島原発事故の打撃は多かれ少なかれあるということだ。
ちなみに各国の原子炉数と建設中の原子炉数( )と原発依存度を%の数字を記しておく。
日本54(3)24.0%、米国104(1)19.3%、中国13(28)2.0%、韓国20(6)34.0%、ロシア27(10)15.7%、インド17(6)1.8%、イギリス19(0)13.6%、ドイツ17(0)23.5%、フランス59(1)77.1%
フランスの依存率77.1%と中国の建設中の原子炉が28というのはスゴイ数字だ。
日本は三分の二は石炭、石油、天然ガスによる発電である。
最後に同じく東京新聞の『こちら特報部』で先日取り上げた広瀬隆氏のインタビュー記事が出ているので、転載させていただく。
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どうする原発行政 作家・広瀬隆氏に聞く
反原発のバイブルともなった「東京に原発を!」。あれから三十年後、米国スリーマイルアイランド原発事故と危険レベルが同等の惨事となった福島第一原発。作家の広瀬隆さん(68)は昨年、十五年ぶりに原発に関する本を出版。その中で地震と津波の被害で日本の原発が危機にさらされることを予測し、今回の事故を「人災」と語る。三割の電力を賄う原発行政はどこに向かうべきなのか。 (秦淳哉、鈴木伸幸)
「事故後に炉心溶融が起こりそうになった時、必ず水素爆発は起きると思った。爆発が分かっているのに誰も指摘できない。事故後に対応すべき人が原子炉を理解せず、計算できない集団だったことは驚きだ」
東京都内の自宅で、広瀬氏は福島第一原発事故への対応から話す。
まず止めて総点検
広瀬氏は一九七九年、スリーマイルアイランド原発事故を機に原発の取材を始め、問題点や危険性を世に問うてきた。
原発事故は炉心溶融から放射性物質が放出される事態となり、八十キロ圏内の住民が被ばく。それでも水素爆発を食い止めることには成功した。
「私は原子力関係者を批判する立場だが、爆発を回避させた米国の計算能力は高く評価している。日本ではそれができずに爆発させてしまった。最優先の電源確保も今ごろやっている。国力を挙げての対応が遅い」
政府は「ただちに健康に影響するレベルではない」としているが、福島県の原乳や茨城県のホウレンソウからは規制値を超す放射能が検出された。原発敷地内で働く作業員らの被ばく量も一〇〇ミリシーベルトを超えている。 「とにかく被ばく量を最小限に抑えてほしいのが今の心境。今回の事故が実証したのは、危惧していたことが起これば、すべての原発が福島原発と同じ状態になる可能性があるということだ」
広瀬氏が憂慮する理由は、仮に長い時間をかけて福島第一原発の状態が沈静化しても、日本が地震から逃れることは今後もできないためだ。
そうした地震に無防備な原発への危機感から昨年八月、著書「原子炉時限爆弾」を出版したという。「太平洋プレートの動きが活発化している。今後も日本周辺で大地震が続く可能性もある」
だが、経済界からは早くも原発の危険性を忘れたかのような発言が飛び出している。
日本経団連の米倉弘昌会長は十六日、記者から「日本の原子力政策は曲がり角か」と問われ「そうは思いません。今回は千年に一度の津波だ。(地震に)あれほど耐えているのは素晴らしい」と強調。見直しの必要性について「ないと思う。自信を持つべきだと思う」と述べた。
「全然分かってない」と広瀬氏は言う。「『千年に一度』と言われるが、実際に被害を大きくしたのは津波。百年余り前の一八九六年に起きた明治三陸地震でも、岩手県沿岸の綾里で三十八メートル、田老でも十四メートルを記録した。決して『想定外』ではなかったはずだ。素人の私でも予測できるのに、対策を取っていないのは『人災』だ」
地震に無防備「浜岡」も危うい
広瀬氏が「今後の危険」として最も心配するのは、静岡県御前崎市の中部電力浜岡原発だ。
「十五日夜の静岡県東部地震で、私の自宅も揺れ、一瞬『東海地震では』とヒヤッとした」
東海地震とは、静岡県の駿河湾沖で周期的に起こる海溝型の巨大地震。海に近い浜岡原発は海面から五〜八メートルにあり、手前に十〜十五メートルの砂丘があるだけだ。「津波で被災すれば、その影響は瞬時に出る」
中電は浜岡原発の1号機と2号機を廃炉にしたが「残る3、4、5号機も止めて、ウラン燃料は静岡県外のどこか安全な場所に移してほしい。国会内や中電本社ビル、経済産業省ビルに移すことを検討すべきだ。問題が発生すれば、最大の責任者なのだから」と言う。
一九九五年の阪神大震災以来、「日本は地震の活動期に入った」とする説を広瀬氏は懸念する。「九七年に鹿児島県北西部地震が川内原発(鹿児島県)を、二〇〇三年の三陸南地震と〇五年の宮城県沖地震が女川原発(宮城県)を、〇七年には中越沖地震が柏崎刈羽原発(新潟県)を、〇九年に駿河湾地震が浜岡原発を、それぞれ襲った」
ただ、今回のような事故を避けられたのは「幸運だったから」。しかし教訓にできなかった。
「自家発電装置を含む完全な停電(ブラックアウト)は想定できる事態。だが、最悪の事態を招いている現状からして、日本には何ら準備ができていなかった」
事故後、東電が建設中の東通原発(青森県)の工事は中断され、電源開発(Jパワー)の大間原発(同)も休止した。浜岡原発で新設計画の6号機に反対の声が強まる。
政府や電力会社が新規増設に走る原子力政策はどうするべきか。
依存政策転換を
広瀬氏は「われわれ日本人は国内の全五十四基の原発を一度、止めて、立ち止まる必要がある」と総点検を主張する。
だが、電力需要の30%を原子力に頼っているという現実がある。福島原発事故で、東京電力は計画停電を実施し、電車の運行縮小などで市民生活に大きな影響が出た。不便な生活に消極的な人も少なくない。
「日本では正しく情報が伝わっていない。専門家が事態を過小評価する。パニックを抑えようとしているのだろうが、まずは真実を伝えるべきだ。福島原発と同じ原子炉がある米国では、かなりの危機感を持って報じられている。そうした報道を知っても『原発を』と言えるのだろうか」
首都圏は「電源」の多くを失った。夏場は電力需要が高まるが「〇八年のリーマン・ショックを経ての不況で需要は落ちている。火力発電にはまだ余力がある。無駄な需要もあり、節電は常に取り組めばいい」。
代替エネルギー開発促進せよ
日本が脱原発の方向に動けば、需給逼迫(ひっぱく)から石油などのエネルギー価格が高騰する可能性が高い。「過去には『あと数十年で枯渇する』と喧伝(けんでん)されていたが、新たな油田が開発されるなど埋蔵量はある。その間、自然力を生かした再生可能を含め、代替エネルギー開発を促進すればいい。投機マネーの問題はあるが、最終的には実需で価格は落ち着くのでは」 そして広瀬氏は今回の惨事を、新たな「日本再興」に踏みだす一歩とすることを願う。「再び原発で事故があれば、影響を最も受けるのは子や孫の世代。核廃棄物の問題もある。ドイツも脱原発という方向を変えてはいない。便利さや生活の質を落としても、見直すべきだ。今回の事態こそは教訓としてほしい」
ひろせ・たかし 1943年、東京生まれ。65年、早稲田大学理工学部卒業。大手メーカーの技術者を経て執筆活動へ。81年の著書「東京に原発を!」は「安全ならば送電コストがかからない首都圏に建設しては」とのアンチテーゼを掲げて話題に。著書に「資本主義崩壊の首謀者たち」など。
<デスクメモ> 言葉は少々乱暴だが再び「ヒバク国」となった日本。今度は自分たちの手で福島原発周辺の大地を放射線物質で汚し、多くの人が風向きにおびえる。これからも原発依存でいくのか、それともエネルギー政策を見直し「貧しく」も安全な暮らしを選ぶのか。国民一人ひとりに突き付けられていると思う。 (呂)
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3号機が爆発したビデオは、まさに原爆のきのこ雲を連想させた画であった。(参照動画:「brainwash」)
先日のエントリーで今回の地震・津波・原発事故の流れをみて次のように書いた。
≪戦争のご記憶がある方は、この現況をいつか見た場面だと思うだろうか。(あくまでも想像であるが)不謹慎かもしれないが、戦後の焼け野原と、今の東北地方の津波で街全体が無くなっている爪あとと、どこか似ているような気がする。それに広島、長崎の原爆投下も今の福島原発事故にダブる。≫
フランスのテレビで、この3号機の爆発映像を流しながら、日本にいる救援隊を引き返したほうがいいのではないかという論調で、実際にフランスとドイツは帰国措置をとっている。
世界では、日本は広島、長崎に続いて3度目の被ばくを経験している、とも言われているのではないだろうか?
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