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いくら菅や枝野、東電が安心コールをつづけたところで、国民はごまかせない。ヒステリックに「非常時、非常時!」と騒ぎ立てれば騙せたはずの従順な国民も、時代とともに管理統制が不可能になっている。その証明のひとつが、株価の動向である。株なんて、小川に流した浮きほどにも関心がない投稿者だが、震災の後先を理解するために「東洋経済」を引用する。損した得したと騒ぐ株主にも役立つか。ぜんぜん役立たないか。
(転載はじめ)
■信頼を失った国と東京電力、原発関連銘柄の復活はあるのか/東洋経済
今回の東日本大震災で不気味なのは、地震・津波と同時並行で原子力発電所の事故が進展、それを国民がテレビ中継で見ていることだ。残念ながら、国と東京電力の危機管理能力は「国民の期待値」を下回った。「これが映画なら」と願わずにはいられないが、厳しい現実が目の前にある。
今回の事故で、改めて原子力発電のリスクが世界に認識された。吹き飛んだのは原子力発電所の建屋だけでなく、原子力に対する信頼でもある。日立製作所や東芝の株価が事故前に戻るのはいつになるのか。日経平均株価の今後にも大きく影響を与えそうだ。
(福井 純 『株式ウイークリー』編集長)
(転載終わり)
いま現在の日経平均株価は、地震と円高による急降下のあとジリ高傾向にある。だが東電の株価は、11日の地震で半値まで沈下し、その後は容易に復活できないようである。要するに東電株は低迷中であり、この低迷は、福井氏によると日本の株価全体に影響するという。株の値段なんてバカでも予想できるので、投稿者にも可能なはずだ。地震で落ち込んだ東電株を、しめたと笑って底値買いするやつは必ずいる。問題は、底値からの回復が、原発への信頼に関係して超遅いと予想できることである。また何かが起これば撃沈する。
ゆえに短期の利ざやは期待できず、長期的にはリスクをはらむ――と予想されるから、金に細いやつは、半額になった資産を泣く泣く現金化してリスクの打ち止めをはかり、別ルートで殖産しようと考える。一方で、長期的な展望に基づき、少しだけ遊び買いするものも現れる。なので、しばらく東電株は地獄の底をのたうち回るだろう。半額で買えると喜んだやつは、東電の原発と運命をともにする外はない。
いずれにしても、これから先の東電には、巨額な出費が待っている。作業員、住民、農家などへの賠償があるだろうし、自衛隊や消防署、警察を動かした国税のツケも払ってもらおう。どうせトップは何億かの退職金をかすめとって辞任し、交代するのだろうが、税金のツケをそっくり払ってくれるなら、あとは社内の事情だ、知ったことじゃない。
ただ、モラルハザードだけは許さない。東電は政商だから、菅政権と内々で取引して税金のツケをパーにする可能性がある。それだけは許さない。小沢氏を追い出し、与謝野を呼び込み、自民党まで閣内に誘う増税政権、財政再建でひた走る財務省政権が、自衛隊の戦車まで動かした税金のツケを東電と内々でパーにするのは許されない。
こうして、東電とつるんだ菅内閣は国民に追い詰められる、といった近未来像が、東洋経済の短いコラムから推測できるのである。
政府広報部の日本のマスコミは、総がかりで東電と菅政権を守ろうとするはずだが、それをするためのハードルは高い。まず、国民生活に電気が不可欠キャンペーンから仕掛けは始まるだろう。一時的に東電の資産(火力、水力発電所etc)を政府(=国民)が差し押さえてもいいのだが、菅と経産省は歩調をあわせて、東電の存続のために全力で動くだろう。次に、もう一度、発電の効率を説き始める。原発の推進だ。
しかしハードルの高さは、国民が抱いた原発への不信にある。いま、政府も東電もマスコミも、盛んに事後キャンペーンの下準備はしている。ひとつには「計画停電」であり、もうひとつは、例の「想定外」発言である。今後ますます、政府・経産省・マスコミ・東電による「想定外」キャンペーンが繰り広げられるはずだ。今後はM10,0の地震と20mの津波に対応する原発を建造するから、大丈夫、安心だ、とかいうわけである。ウソである。新しく計画される原発は、実際の地震にも、実際の津波にも、遭遇する実験を経験するわけではない。机上の空論、言葉だけである。
なので、いまから始まっている原発キャンペーンは、言葉だけのあおりにすぎない。問題は、意識が成長しつつある国民が体験した現実、、実際の震災と放射能禍を、どこまで言葉だけで誤魔化しつづけられるかにかかっている。近未来の東電株など二束三文のはずだ。
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