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「首なし政権」「政治力なき政権」「ホームルーム政権」などと揶揄されている菅直人政権をこのまま存続させていていいのか。こんな声が、与野党内から噴出してきている。早い話が、「菅内閣の総辞職」を求める声だ。3月19日付けブログでも指摘したが、東日本大震災に対して、いま日本に求められているのは、「総理大臣の政治力」である。
政治力と言えば、いかにも抽象的だが、ズバリ言えば、「他人への影響力=他人を動かす力」である。それも「「総理大臣」という地位から発揮できるものではない。言うなれば、「人間力」なのだ。「この人のためならば」という人間的共感が根底になければ、「政治力」にはならない。この意味で菅首相には、「政治力」が少しもないと言っても過言ではない。
だから、こんな「政治力のない総理大を担いでいてよいのか」という不満が生まれてくるのは、当然の帰結である。それにもかかわらず、菅首相と側近たちは、「総理大臣が直々に依頼するのを 断るとは何事か」と偉そうに「上から目線」で物を考え、物を言うから、だれにも相手にされない。意気に感じて、駆けつけてくる者がいないのである。
ところが、マスメディアも大半が、ひどい。こんな指導力も政治力もない菅政権に協力するのが、当たり前のような論調を張っている。マスメディアのなかでも、朝日新聞と読売新聞が、どうしようもなくひどい。毎日新聞は、わざわざ読むまでもなくもともとからひどい。
朝日新聞は3月19日付け朝刊社説(3面)で「大震災予算 危機対応へ大転換せよ」との見出しで「与野党はこの危機を克服するため、大局的な判断に立って力を合わせねばならない」と力説して、菅首相の下で一致団結することを求めている。だが、菅首相の下で一致団結ができると本気で考えているとしたら狂気だ。
統率力も政治力もない首相の下で、一糸乱れず活動できるはずはないからである。それどころか、「できる政治家」が、「ダメな政治家」に動かされることはあり得ず、むしろ、下克上の混乱を生み出す危険さえある。「犬」の世界でさえ、「リーダー犬」がいることを忘れてはならない。朝日新聞論説委員は、何を寝ぼけたことを言っているのか。
読売新聞は3月20日付け朝刊「社説」(3面)で、「「複合事態」克服へ司令塔作れ」との見出しをつけて、これもまた誠にトンマな論陣を張っている。以下の通りである。
「体制を立て直すには、課題ごとに司令塔を作り、指揮系統を明確にしたうえで、首相が統括する体制を確立することが肝要だ」 最大の司令塔である菅首相が、首相官邸を飛び出して東京電力本社に福島原発対策本部に出かけているようでは、いくら課題ごとに司令塔を作っても、無駄である。また、自民党に対して、こう苦言を述べている。「党利党略に走らず、最大限の協力をするよう求めたい」
党利党略に走って、小ざかしく姑息なことばかりしているのは、菅首相の方なのではないのか。こすいヤツだ。読売新聞は、そんなどこまでもバカで無能な菅首相をどこまで支援応援すれば、満足なのであろうか。あまり支持しすぎると、読売新聞まで「阿呆」と言われるようになるだろう。もういい加減にして欲しい。朝日新聞、読売新聞、ついでに毎日新聞が論説すべきは、「菅内閣の早期退陣」つまりは、「総辞職」である。これしか、国難を乗り切る手立てはない。ズルズルと間抜けな政権を頼りにしていたのでは、犠牲者を増やすだけである。
朝日新聞asahi.Comfは3月19日23時7分、「小沢氏が首相と会談 震災後初、政権への協力約束」との見出しをつけて、以下のように報じている。
「倒閣の動きを見せていた民主党の小沢一郎元代表が19日、菅直人首相と首相官邸で会談し、東日本大震災の対応で菅政権への協力を約束した。地元の岩手県を襲った大震災の後、小沢氏はほとんど東京都内の自宅にこもっており、公の場に姿を見せたのは初めて。 小沢氏は午前11時、スーツ姿で官邸を訪れ、鳩山由紀夫前首相らと被災状況の説明を受けた。首相との会談は『政治とカネ』の問題で離党を勧められた2月10日以来。小沢氏は約40分間の会談で『日々ご苦労さまです。総力を挙げて頑張ってもらいたい』と述べ、会談後、記者団の質問には答えなかった。
小沢氏は震災後の地元入りは警備の都合で見送り、党災害対策本部の総会も、被災地の統一地方選を延期する臨時特例法案を審議した17日の衆院本会議も欠席した。発信は、震災から6日後にホームページを更新しただけだ。『この度の災害は、戦後の荒廃期に匹敵するほどの危機的状況。今こそ、勇気と英知を結集して、危機を乗り切らなければならない』野党でさえ震災対策を優先して首相退陣や衆院解散の主張を封印する今、首相を引きずりおろす環境ではない。ホームページでは原発事故に触れつつ、『政府、東京電力には、正しい情報を迅速に公表することを強く求める』と菅政権への注文の形で辛うじて不満をにじませた。
小沢氏の地元の衆院岩手4区は内陸部だが、津波で壊滅的打撃を受けた陸前高田市などは中選挙区時代の地盤で支持者も多い。なのに小沢氏の発信が少ないのはなぜか。小沢氏周辺は、達増拓也知事や業界団体、旧知の官僚らと連絡を取り、『後方支援』に回っていると説明している。政治とカネの問題で党員資格を停止され、パフォーマンスと受け取られる言動を控えている側面もあるようだ。小沢氏支持の議員には、震災対策の前面に小沢氏を立て復権を目指す動きもある。
17日、小沢氏に近い議員十数人が国会内で集まった時は『地元を知る小沢氏が復興を担当するべきだ』『小沢氏を震災担当相に』との待望論が続出。小沢氏も周辺に『自分から申し出るわけにいかない』と、要請があれば受ける姿勢をのぞかせたという。だが、首相は自民党の谷垣禎一総裁に入閣を要請する一方、『脱小沢』路線を修正する考えはなさそうだ。19日の会談でも、小沢氏を要職に起用するそぶりはまったく見せなかった。(蔵前勝久)」
力のない人間は、真に力のある人間を恐れる。菅首相と小沢一郎元代表との関係が、そのことをよく示している。しかし、このことを見過ごしていると、「最小不幸社会」どころか、「最大不幸社会」が限りなく拡大していく。朝日新聞、読売新聞、毎日新聞などマスメディアこそ、逸早くこのことに気づくべきだ。最有力スポンサーである東京電力に対して、「福島原発をすべて廃炉にしろ」というよりは、「菅内閣総辞職」を求める方が、よほど簡単なはずであるのではないか。
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken
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