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菅政権は即刻退陣せよ、国民は皆殺し
(日刊ゲンダイ2011/3/19)
この後におよんで大臣が防災服のパフォーマンス
日本は本当に先進国なのか。愕然としたのが、宮城県気仙沼市で50代のボランティア男性が震災5日後に死亡した事例だ。お年寄りなどを中心に避難中の被災者の死亡が相次いでいるが、ボランティアの死は異例だ。かくも避難生活は過酷を極め、ストレスがたまっているということだ。
被災地からは「食料がない」「ガソリンがない」という悲鳴の声が相次いでいる。
福島原発の避難地域に位置し、物資が届かなくなった南相馬市長は連日のようにテレビで窮状を訴えている。
自治体の首長がなぜ、テレビという手段を使わざるを得ないのか。世論を動かさなければ、国が何もしないからだ。信じられない政治の怠慢が国民の眼前で起こっているのである。
それなのに、菅首相は悪びれもせず、きのう(18日)もテレビで「みんなで助け合って苦しい中の避難生活を乗り越えて欲しい」などと言っていた。
被災地でガレキを片付けているわけでもないのに各大臣が省庁ごとにデザインが違う防災服に身を包み、政治パフォーマンスを演じている姿を見ていると腹立たしくなる。
官邸の失態は被災者を“殺して”いることだけではない。
きのう、国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長が来日、菅や海江田経産相と会った。
「福島原発に対する日本政府の対応にガマンならなくなって、乗り込んできたのです。日本の情報提供に不満を示し、国際社会が一丸となって取り組むべきだと強調した。専門家チームも引き連れ、独自に放射線量も計測する。要するに、日本の情報は信じられないし、任せておけないということです。天野氏の来日は国際社会にせっつかれたからでしょう。世界が菅首相には呆れているのです」(官邸事情通)
◆児戯のような対策しかできないまるで中世時代の政治権力
原発事故がこれだけの惨事になったのは明らかに初動のミスだ。最初から海水をぶち込み、オールジャパンで対応していれば、こんな事態にはならなかった。菅は当初、東電任せで、その東電は1号機から4号機まで入れ代わり立ち代わりのトラブルに右往左往。事態はどんどん悪化し、手がつけられなくなった。その頃になって、ようやく危機に気づいた菅は狂ったように怒鳴り散らし、自衛隊、警察、消防を総動員、“特攻隊”のような命懸けの作戦を強要している。
こうした光景を見せつけられて、国民はかつてないほどの恐怖におののいている。福島県はもちろん、東京からも脱出組が相次ぎ、外国人は一目散に出国してしまった。みんなが日本政府を信用していないからだ。こんな政治がかつてあったか。信じられない政権だ。
「この期に及んで、自分の政治的延命しか考えていないのですから、ひどい首相です。原発対応では、ヘリ視察というパフォーマンスをやっている間に初動が遅れた。菅首相は災害を利用しようとしたわけで断罪されるべきです」(小林弥六氏=前出)
政治ジャーナリストの野上忠興氏は「しかるべきタイミングで辞任するべきだ」と言う。
「これだけ失態を続けているのですから、自分の能力、限界が分かったのではないですか。震災の混乱がある程度、収まった時点で、出処進退を明らかにすべきです」
元参院議員で数多くの危機管理を経験してきた平野貞夫氏もこう言う。
「本来であれば、国家非常事態宣言を出して、物流を最優先し、電力が足りないのであれば、強制的に娯楽施設の電気を止めたりするべき。その代わり、電車は止めない。それが危機管理。菅政権の失態で何万人が死ぬのか。恐ろしいことです」
それでも菅が辞めないのであれば、国民は声を上げるときである。
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