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今日19日には東京で小沢支持のデモが予定されていた。参加するつもりでいたが、11日の大震災で中止となった。これだけの災難にあって小沢支持も何もあるまいという気分も判る。こんな非常時に政争かと呆れて受けとめる市民も出るだろうし、この国難に、はい国政をお願いしますと差し出されては、どんな人間でも困るだろう。こんな時は、なるべく冷静に国をあげての対処に努めるべきだろうと考えた。
しかし一週間が経過した今、国の内外では、現内閣に対する不満や不信で溢れている。事態掌握の遅さ、対処能力の劣弱、説明の不足、等々日本国の程度が問われる事態になりつつある。自衛隊をはじめとする大人数の実力部隊を擁し、米・ガソリンをはじめとする豊富な物資の備蓄を保持している国の対応の仕方として現状はどうか。原発事故に対するその場しのぎにも見える対処の仕方と説明方法で今後一体どうなるのか。国の内外を問わず、憂慮する人々が増えている。
何故こうなのか? それは菅内閣がこれまでと同じ菅内閣だからだ。重要事項を自分で判断せず官僚や現場に任せ、しかもその責任も現場に取らせようとする。国の仕組みを変えるような大きな変革を実行する勇気はさらさら無く、これまで通りのやり方を踏襲する。しかしそのこれまでが崩壊してしまった場合、成す術を失う。大スポンサー東電や官僚の支配を受ける大マスコミに、いい加減な誤情報を流させ、それに乗っかって事態乗り切りを図る。そうした意向に忠実な、仲間内だけの内閣でお茶を濁し、抜本的な内容を持つ意見に耳を傾けようとしない。現内閣の持つこうした弱点がこの震災時にあって、そのまま露呈しているのである。
では、どうしたら良いのか?
元よりこの国難に向かって国の全力を注ぐよう力を傾注すべきである。能力ある者たちはその能力をフルに動員すべきであり、それに向けて皆が協力すべきである。
しかし非常時であっても選挙はあるだろうし、政治活動も必要である。デモなどの示威活動が必要な時もあるだろう。それは国民の当然の権利として断固守られるべきである。政治状況などを配慮するのは必要だが、臆することなく正々と実行すれば良い。
福井孝典ホームページ http://plaza.rakuten.co.jp/fukuitakanori/diary/201103190000/
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