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震災復興で被災者に希望を 与野党の臨時増税は最悪手 国債10兆円を日銀引受せよ
2011.03.17 :夕刊フジ
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110317/plt1103171530001-n1.htm
11日の東北地方を中心とした超巨大地震はそれこそ日本を揺さぶった。災害時は、まずは人命優先である。マンパワーを最大限投入し、人命確保を行わなければいけない。人命救援は自衛隊等で徹底的にやるのがいい。
次に人命救援に支障が出ない範囲で復興が課題になってくる。被災地で助かった人の希望は復興なのだ。
震災復興の前例として、阪神淡路大震災では、1994、95年の補正予算で用意された震災関係費は3兆円だった。
関東大震災の時に有名なのは後藤新平内務大臣(元東京市長)の帝都復興策で、1925年の国家予算の3分の1に相当する5億円強の予算であった。後藤自身の当初案は30億円と国家予算の倍という凄い構想だった。自動車時代が到来する前だったので、後藤の発想は財源難と批判され、結果として当初より縮小されたが、それでも放射道路と環状道路という東京の基本骨格を作り、後世から高く評価されている。
そんなことを考えていたら、13日夕方にびっくりするようなニュースが飛び込んだ。菅直人首相が谷垣禎一自民党総裁と会談して、復興策の財源として臨時増税を検討するという。
弱り目にたたり目とはこういうことをいう。ここは、復興国債の発行で、それを日銀が直接引受するのがいい。日銀直接引受の分の国債は、実質的に財政負担にならない。例えば、その国債に対して金利を政府が日銀に払ったとしても、その分は日銀から政府への国庫納付金になるからだ。
日銀直接引受というと、必ず財政法で禁止されているという反論がある。たしかに、財政法第5条では、「すべて、公債の発行については、日本銀行にこれを引き受けさせ、又、借入金の借入については、日本銀行からこれを借り入れてはならない。」と書かれている。しかし、その後に「但し、特別の事由がある場合において、国会の議決を経た金額の範囲内では、この限りでない」と書かれている。
しかも、あまり知られていないが、すでに衆議院を通過した来年度予算の予算総則において、日銀保有国債分については、「財政法第5条ただし書の規定により政府が平成23年度において発行する公債を日本銀行に引き受けさせることができる」と書かれている。
要するに、復興国債を発行して、国会で議決すれば日銀直接引受はできるのだ。日銀直接引受は、昭和恐慌時に高橋是清が行い、世界でもいち早く脱出できたので、世界的にも評価の高い政策だ。復興規模は10兆円くらいはほしい。従来にない政治主導発想が必要だ。その上で、自助、共助、公助の精神で国難を切り抜けよう。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
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