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この国は、2度にわたって放射能の災禍を経験した。1度目は広島、長崎を中心に、40万人近い死者を記録した。2度目は現在進行中であり、余震は果てしなくつづき、街には緊急車両のサイレンが鳴り響く。今日で東日本大震災から6日目だというのに、被災地ではまだ何十万人もの人々が生きて救援を待っている。
※参考:大震災6日目、なお43万人避難 死亡・不明1万2千人超(共同)
原発の冷却に派遣された自衛隊のヘリも、放射能の強烈さに原子炉まで接近できず、ついにオペレーションを断念したという。
もうダメだ。
※参考:陸自ヘリの水投下取りやめ(産経)
※参考:米紙「大惨事の防止をあきらめたように思える」(読売)
被災現場で決死の救出に当たる人々を裏切って、ついそんな弱音も吐きたくなる。ここで、このまま死を待つことにするか。不精が取り得の人間は、そんな消極的な死生観に引きずりこまれそうにもなる。とはいえ、しかし……。
※参考:被災地に有志会員をボランティア派遣へ- 日本介護福祉士会(CBニュース)
※参考:東電に“一握りのヒーロー”決死の覚悟でとどまる50人(夕刊フジ)
※参考:警察の殉職者6人 不明は27人に 警察庁(産経)
ここはやっぱり、何ができるかを考えるときだと思い直す。スーパーに残り少ない食品を買いだめに走る、我欲の強い人となるか。それとも空腹を耐え抜いて、薄い財布から義捐金でも捻出するか。災禍は人間を試しているのだろう。
※参考:次は「どうぞどうぞ」の『ウエシマ作戦』が発動!?(ガジェット通信)
これは2度目の放射能に襲われた、2度目の敗戦なのだ。国民に選ばれてもいない我が国の首相は、こともあろうに支持率の低下にたいして、支持率1%になったって首相を辞めないよと言い切り、首相夫人は支持率にマイナスはないからねと夫をはげました。だが、東電と一緒になって大丈夫コールを繰り返したことは国民の記憶に残っている。いや、いまでも東電と一緒に大丈夫コールを続けているが、これで菅首相と首相夫人の首も吹っ飛ぶだろう。べらぼうめ。
2度目の敗戦から、日本は再生するだろうか。この災禍が収まってから日本を襲うのはインフレだろうが、かならず立ち直ると信じている。破壊と死人の山と貧乏人をたっぷり残すはずの日本には、しかし復興のエネルギーが充満するだろう。人々の多くは、それこそ私財を投げ打ってでも破壊からの再興に乗り出すはずだ。と期待する。
そのとき、成熟しつつある日本人の民主主義意識がモノをいう。中国、韓国などの、成長しつつある途上国の力も大きいだろう。ロシアも同じだが、国境がどうのとセコイことはなしだ。火事場泥棒が国際の場で通用するはずもない。
※参考:台湾の対日強硬派も応援(産経)
※参考:台湾の救助隊28人、日本へ出発(産経)
※参考:中国が3千元分の援助物質 韓国は救助隊102人を追加派遣(産経)
2度目の敗戦、これをしっかり記憶にとどめておこう。
けっして悪いことばかりではないからだ。
復興を見ずに、充満した放射能で死んでいるかも知れないが。
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