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(日刊ゲンダイ2011/3/15)
March.15 2011
石原都知事が原発立地県の知事に吐いた大暴言 (日刊ゲンダイ2011/3/15)
[斎藤貴男「二極化・格差社会の真相」]
もはや嘆くべき言葉も見当たらない。原子力発電の反対派が主張してきた危険がことごとく的中してしまった。
推進した当事者らは万死に値する。原発マネーに群がった識者やタレントという名の宣伝マンたちにもいずれ十二分の責任を取っていただくのは当然だが、本稿では別の問題を指摘しておこう。
一昨年暮れのことだ。2006年9月までの5期18年もの長期にわたって福島県知事を務めた佐藤栄佐久氏に、私はこんな話を聞かされた。
「経済産業省の主催で開かれた、国の原子力政策をPRするシンポジウムの席でした。電力供給地の代表として参加した新潟県の平山征夫知事が消費地の意識改革を訴えたら、東京都の石原慎太郎知事がこう返したんです。『(供給地の)夜は熊しか通らない道は誰のカネで出来ているのか』とね。
かねて原発の安全性を叫んでは、『東京にも造ればいい』などと公言していた人が。いざ原発立地県の首長を前にすると、これだ。ええ、私自身は不毛な議論に付き合うのが嫌で、参加要請にも応じなかったのですが」
にわかには信じられなかった。石原知事とは差別と無責任に服を着せたものだと承知してはいたけれど、いくらなんでも。
だが本当だった。朝日新聞の2002年2月10日付朝刊が、ごく小さくだが報じていた。現在に至るまで、特に批判されてもこなかったのが不思議でならない。自分自身の懐を痛めたわけでもない石原知事に恩を着せられた側の人々が、そして今、まさに放射能の恐怖に苛(さいな)まれている。
なお佐藤氏はもともと保守の政治家で、原発も受容していたが、安全性に疑問を抱いて透明性や自治体権限の確保を求めたところ、収賄罪で逮捕・起訴された。いわゆる国策捜査だった疑いがある。私の取材も彼が東京高裁で有罪判決を受け、最高裁に上告したのを機に実現した。
石原知事はまた、2007年3月に発生し多数の死傷者を出した能登半島地震の直後にも、下劣な品性を丸出しにしたことがある。
「震度6の地震が来た。ああいう田舎ならいいんです。東京ならかなりの被害が出ただろう」
3選目の都知事選に臨む、葛飾区・JR亀有駅前での街頭演説だった。
はたして石原知事は今回も、得意の後出しジャンケンで4選を目指すことになった。東京の有権者は今度こそ、被災地の人々に最低限の謝意と誠意を示さなければならない。いつまでも人でなしの臣民のままでいないためにも。
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