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2011/03/11(金) 09:46:51
民主党最高顧問であり党倫理委員長でもある渡部恒三の発言は、まさに党内のコンセンサスなんだろう。
執行部は一度たりとも渡部恒三の発言に修正や批判を加えたことはない。
『比例議員などは選挙運動もせずに、比例名簿に載せてもらって当選してきた議員』
『議員というのは自分の名前を書いてもらって当選してきた人たちのこと』
渡部恒三は、テレビで思いっきり比例議員を侮辱していた。
当然こんな奴をお手本にする奴らもいる。
裏切り者、造反者…笠原多見子衆院議員に猛批判 (YOMIURI ONLINE 2011年3月6日 )
ここでおもっいきり罵声を浴びせられているのは、民主党会派離脱を表明した16人のうちの一人である。
当人は、新会派の幹事長である。
新会派が衆議院で認められたという話は聞かないから、正式な会派と言えるかどうか。
しかし彼らは新会派としての意識を持って行動している。
彼らはほとんど地方議会での議員歴があったり、国政に挑戦したり、小沢一郎政治塾の塾生として学んだりした経歴の持ち主である。
渡部恒三のいうようなポッと出の素人集団ではない。
思いがけず宝くじに当たってしまったような幸運なだけの人たちではない。
むしろ歴戦の強者(つわもの)である。
【会長】
渡辺浩一郎(比例東京〈2〉 日本新党→)(新進党→)(自由党→)民主党(小沢グループ)工学博士
【会長代行】
豊田潤多郎(比例近畿〈2〉 大蔵省→(新生党→)(新進党→)(自由党→)民主党
【幹事長】
笠原多見子(比例東海〈1〉 岐阜県議会議員
【その他】
三輪信昭(比例東海〈1〉 愛知県議会議員を4期
▽熊谷貞俊(比例近畿〈1〉 大阪大学教授
▽菊池長右ェ門(比例東北〈1〉岩手県議会議員、宮古市長
▽高松和夫(比例東北〈1〉 秋田県議会議員(5期)。
▽水野智彦(比例南関東〈1〉 2007年、無所属で千葉県議会議員選挙次点落選。
▽渡辺義彦(比例近畿〈1〉 参院2回落選 自由党→民主党
▽石田三示(比例南関東〈1〉 2007年千葉県議会議員選挙落選
▽川口浩(比例北関東〈1〉 茨城県議会議員
▽石井章(比例北関東〈1) 元取手市議会議員。旧藤代町議会議長。
▽大山昌宏(比例東海〈1〉 小沢一郎政治塾
▽小林正枝(比例東海〈1〉 小沢一郎政治塾
▽相原史乃(比例南関東〈1〉 小沢一郎政治塾
▽川島智太郎(比例東京〈1〉 小沢一郎秘書
さて、その幹事長笠原多見子氏に対する攻撃である。
ここにわたしは現在の民主党のどうにもならない本質を見る。
民主党岐阜県連の定期大会が5日、岐阜市内のホテルで開かれ、出席者から笠原多見子衆院議員の会派離脱や国の新年度予算の衆院採決欠席について批判が相次いだ。
大会前に開いた県連常任幹事会では、衆院採決欠席について、笠原氏に厳重注意した。
大会では、出席者から笠原議員に対し、「民主が一丸となってやるべきところなのに、笠原議員の取った行動は納得できない」「笠原議員の行動は民主の裏切り者、造反者と呼ばれてもおかしくない」などと批判の声があがった。
大手マスコミとまったく同じ論調である。
彼らは、その主張に何の疑問も持たない。
ここにこそ、この国の政党政治の問題点が潜んでいる。
政党と個々の議員との関係についてである。
確かに現在の日本の政治は、政党政治と言えよう。
しかし、議員は単なる投票マシーンではなかろう。
たとえ比例議員であったとしてもである。
彼らはそれぞれの個人の履歴・歴史をもって議員になっている。
衆議院選挙におけるシステムが彼ら個人の名前を書くやり方ではないとしても、彼らの背後には彼らを応援する人たちが確かに存在しているのだ。
名無しのA氏やB氏ではないのだ。
”党議拘束”という言葉がある。
笠原多美子氏に対する攻撃は、”党議”絶対という姿勢からであろう。
しかし選挙区、比例選出とを問わず、彼らは大人であり政治的信条をもって選挙を戦ってきたのである。
党の決定で、議員を縛り上げることが果たして成熟した議会政治と言えるのか。
少なくとも、”党議”で個々の議員の行動を制約できるとするならば、そこには自ずと前提条件が必要になる。
党内での民主的手続きということである。
この手続きを欠いた党議拘束は正当性を持たない。
そして現在の民主党が正当に民主的手続きを踏んで党運営を行っていないのは、あまりにも明白である。
今回の16人の行動は、彼らの側に正義がある。
正義と政党政治のあり方との対立である。
というより彼らの行動は、政党政治の本質への疑問を突きつけたものといったほうがいいのかもしれない。
もし変える必要があるならば、正義の基準ではなく、政治のあり方の方であるのは当たり前のことである。
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昨年までの記事は下記にてご覧下さい。
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