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米国務省のケビン・メア日本部長を「更迭」というが、メア発言は、そもそも自民党時代の日本政府の「ホンネ」と、保守文化人の「ホンネ」を代弁しただけのものだろう。 - 文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20110310/1299722297
アメリカの植民地支配の手先として、テレビ画面での言論活動に忙しい青山ナニガシは、メア発言が飛び出した原因は民主党や鳩山由紀夫前首相等の「沖縄対策」にあると言っていたらしいが、勉強不足も甚だしいと言わなければならない。メア発言は、そもそも自民党時代の日本政府の「ホンネ」と、保守文化人の「ホンネ」を代弁しただけのものだ。たとえば渡部昇一に代表される昨今の思想的に劣化した保守論壇に君臨する保守文化人がこれまで繰り返してきた「沖縄県民は金にきたない」とか「騒げば金になるということを知っている」というような「沖縄差別発言」、つまり「沖縄蔑視論」とメア発言はまったく同じ種類のものである。前沖縄総領事で、現「米国務省のケビン・メア日本部長」は、これらの発言が日本の本土の保守論壇で頻繁に繰り返されているということに精通していたが故に、またこれらが日本人の大多数の「ホンネ」だろうと盲信していたが故に、うっかり口を滑らしたというに過ぎない。だから、自民党議員や保守思想家、保守文化人が、メア発言に激怒している図は、自ら天に唾するようなものなのだ。ところで、「さもありなん」と思うのだが、ケビン・メアは、近く国務省(外務省)を辞めて日本に永住し、日本でテレビコメンテーターのような仕事を始めるつもりだったらしく、TBSの「杉尾ナニガシ」部長と個人面談していたということだ。「朝ズバ」のコメンテーター就任の話が、この発言でポシャッたというわけである。いずれにしろ、日本のテレビ・ジャーナリズムを取り巻く笑えぬ喜劇である。
…米、メア部長更迭へ=普天間への影響回避
時事通信 [3/10 08:27]
米国務省のケビン・メア日本部長が沖縄県民を「ゆすりの名人」などと侮辱した発言が伝えられた問題で、同国政府がメア氏を更迭する方針を日本側に伝えていたことが10日、分かった。日米関係筋が明らかにした。沖縄県などが発言に強く反発したことから、早期の事態収拾を図り、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)移設への影響を抑える狙いがあるとみられる。
メア氏の発言をめぐっては、沖縄県議会などが謝罪と撤回を要求し抗議する決議を採択。枝野幸男官房長官はルース駐日米大使に「事実なら極めて遺憾で、容認し難い」として、「しかるべき対応」を求めていた。
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