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亡国の政治はまだ続く 政権危機タレ流し情報の虚実
(日刊ゲンダイ2011/3/9):『日々坦々』の資料ブログ
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解散か総辞職かの窮地でも野党の党利党略に乗じて居座り続ける史上最悪の無能政権
◆辞任ドミノに追い込み解散をやられたら困るという税金ドロボーの国会議員の足元は見すかされている
大マスコミの政局報道には「虚実」がある。前原外相が辞任し、細川厚労相の専業主婦年金問題が炸裂したことで、大新聞は盛んに「閣僚辞任ドミノ」→「菅に問責」→「4月解散」なんてシナリオを書いているが、果たして、そうなるか?
確かに、ポスト菅の最有力候補、菅よりは人気のあった前原外相が辞めたことで、野党は遠慮なく菅のクビを取れるようになった。重要閣僚を失い、ますます、生気がなくなったスッカラ菅は党内の求心力も急低下。誰が見たって追い詰められているのは間違いない。
そこに細川厚労相の「私は知らなかった」答弁だ。民主党議員ものけぞり、菅政権は慌てて救済策を策定、細川は給与の全額返上を表明したが、こんな子どもダマシで騒ぎが収まるわけもない。いずれ、問責決議案を出され、辞任は必至。となると、「菅への問責も時間の問題……」に見えるのだが、ここから先が怪しいのだ。
自民党は“寸止め”で、菅を生き永らえさせるのではないか。そんな可能性が濃厚なのである。
なにしろ、ここで菅を追い詰めたら、予算の自然成立前に解散になり、統一地方選とのダブル選挙の可能性も出てくる。予算案はパーになり、菅が退陣して、別のシャッポになる可能性もある。
「いずれも野党にとって、困った展開です。4月の統一地方選とのダブルになるのは、公明党が嫌がっているし、野党は不人気の菅首相のままで統一地方選を戦いたいのです。それに自民党は候補者が全部、埋まっていない。4月選挙なんてできません」(政治評論家・浅川博忠氏)
◆6月まで"生殺し"にして話し合い解散
それじゃあ、4月以降の解散ならばいいかというと、これも違う。
「統一地方選直後の総選挙は、手足となる地方議員の動きが鈍る。そのうえ、政党助成金も減っているので、軍資金も不足している。こういう裏事情があるので、解散は先延ばしの方がいいのです。それだけに自民党は細川厚労相の問責は急がないと思いますよ。
じっくり料理すれば、民主党側が勝手にコケてくれる。焦る必要もないのです」(浅川博忠氏=前出)
自公の解散戦略は「6月解散、7月選挙」。これがホンネだ。だとすると、首相の問責決議案提出は会期末。新聞は「前倒しを検討」と書き、政局緊迫を煽っているが、今出しても、菅が粘れば、野党はずっと審議拒否を続けなければならなくなる。
「それよりは、国会審議の時間をたっぷり使って、菅政権のイメージダウンを狙う方がいい。その間に空白区の候補者探しなど、総選挙の準備を整えることもできますからね。会期末に問責決議案をちらつかせ、予算関連法案の成立と引き換えに話し合い解散。これが野党のオーソドックスなシナリオです」(国対関係者)
統一地方選で民主党を惨敗させ、その後も菅をネチネチと攻め立て、さらし者にする。生かさず殺さずの“生殺し”が野党の基本戦略なのである。
新聞を読んでいると、明日にも菅が辞めそうに見えるが、“期待”しない方がいい。野党の身勝手な党利党略で、世紀の無能首相が何カ月も生き延びる可能性があるのだ。
◆ヘタしたら菅政権がずっと生き延びる可能性
国民にしてみれば、「冗談じゃないよ!」という話ではないか。無能政権の迷走、混乱がここまであからさまになっている以上、野党の役割はハッキリしている。一刻も早く、当事者能力を失ったダッチロール政権を引きずり降ろすことだ。
それなのに、野党の頭の中にあるのは、こすっからい打算だけだ。国民生活を犠牲にしても、菅をしばらく生き延びさせようというのである。菅は内心、ニンマリではないか。前原が自滅し、野党が“執行猶予”を与えてくれているのだから、これほど楽なことはない。
そうやって6月まで粘れば、「社会保障と税の一体改革」の骨格が整い、TPPの参加表明の期限を迎える。このテーマは党内を二分するが、ひょっとしたら求心力にもつながる。しかも、大マスコミは増税とTPP参加にエールを送ってくれるのだ。自民党の“生殺し”作戦が裏目に出て、菅が生き延びてしまう可能性も出てくる。国民にとっては、悪夢の展開というしかない。
「自民党は菅首相を6月まで延命させて、社会保障と税の一体改革のプランを出させたところで問責決議を可決、解散に追い込むシナリオを描いているみたいですが、首相は解散しませんよ。というより、民主党がさせません。増税案で解散したら、大惨敗。自爆行為そのものだからです。目下の状況は攻めるネタに事欠かない与党だから野党は菅政権を追い込むことはできる。しかし、解散させるのは大変です。参院での問責決議案は通せても、衆院での不信任案可決には数が足りないからです。小沢グループが不信任案に乗る可能性も取りざたされましたが、小沢氏だって、せっかくつくった民主党を割る気はない。民主党の中から“菅降ろし”のうねりが出てこない以上、なかなか政権は倒れませんよ」(政治ジャーナリスト・野上忠興氏)
◆それぞれが勝手な思惑で菅をサポート
野党が国民のために本気で倒閣を目指すのであれば、捨て身で切り込まなければダメだ。ところが情けない自民党は、ホントは解散が怖い連中ばかりだ。民主党がこれだけコケているのに、自民党の支持率はちょっとしか上がっていない。民主党から離れた有権者は「減税日本」や「みんなの党」に流れている。だから、腰が引けているのである。
菅が政権にしがみついていられるのも、こうした野党のホンネを見透かしているからだ。そのうえ、トチ狂っているメディアは消費税増税とTPPをやらせたい一心で、盛んに菅にエールを送り、野党を叩く。ますます、スッカラ菅がイイ気になる。
どうかしているのではないか、この国は。
国政がメチャクチャなのに、バッジにしがみつくことしか考えていない国会議員は税金ドロボーというしかない。どういう利権があるのか、無能政権を後押しし、増税を企む大手メディアもムチャクチャだ。
「大新聞は首相をコロコロ代えるのは良くないと書きますが、そんなことは国民だって分かっていますよ。しかし、今の政権は人工呼吸器をつけて生き永らえているようなものです。しかも、その人工呼吸器は、今解散をされては困る与野党の身勝手な思惑でつけられている。内外には自由貿易や日米関係、中国、ロシア問題に景気、社会保障と課題が山積しているのに、こんな脳死政権でいいのか。ここは一刻も早く、解散・総選挙をして、民意に裏付けられた実行力のある政権に課題を突破してもらうしかありませんよ」(九大名誉教授・斎藤文男氏)
ただ漂っているだけのような首相、菅には一日も早く退陣してもらって、明日にでも選挙をして欲しい。これがマジメな国民の声なのに、そうはならない。亡国政治が何カ月も続くのかと思うと、暗澹(あんたん)たる気持ちになっていく。
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