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慎太郎、東京1区で“救国出馬” 与謝野、海江田に殴り込み!
2011.03.09
国政復帰がささやかれる石原氏。与謝野氏や海江田氏が陣取る東京1区に殴り込むのか【拡大】
東京都の石原慎太郎知事(78)は都議会最終日の11日、自らの進退を明らかにする。すでに都知事選(4月10日投開票)への「不出馬」を周囲にもらしているが、注目は「次なる一手」。混迷する国政に復帰して「救国内閣」の先頭に立つ可能性がささやかれているのだ。その新たな“居城”として浮上しているのが、与謝野馨経済財政相(72)や海江田万里経済産業相(62)と激突する「東京1区」という。
「あいつもサンドイッチになってかわいそう。けれど、親子の関係と、政治家の関係は違いますから」
石原氏は8日、「4選出馬」の要請を続けている長男で自民党の石原伸晃幹事長に責任を問う声が上がっていることについて報道陣にこう語った。都知事選不出馬の意志はどうにも固いようだ。
現時点で、石原氏は去就に関する直接的な発言はしていないが、先月27日のフジテレビ系「新報道2001」ではこう語っている。
「日本人の心の荒廃を取り戻す運動をしたい。日本人を覚醒させる運動をしたい。国民全体が、政治家を含めて強い意思を持たないと。米国の言うことだけを聞いていちゃダメ。自分で自分のことを決められなくなったら、国家は終わりだ」
石原氏は、民主党政権がデフレ経済から脱することができず、日米、日中、日露外交でも大失策を重ね、国民全体が意気消沈していることに強い危機感を抱いているとされる。周囲にも「国の政治がしっかりしないとダメだ」と語り、国政復帰の可能性を示唆している。
こうした中、与野党の選挙担当者の間では、「もし、石原氏が立ち上がる(=次期衆院選に出馬する)とすれば、どの選挙区か?」が話題となっているという。
自民党議員時代の地盤・東京3区(品川区、大田区北西部、大島、三宅島など)は、3男の石原宏高前衆院議員がリベンジを目指して活動しており、「子供の領地を取り上げるわけがない」(自民党関係者)と除外。
菅直人首相の地盤・東京18区(武蔵野、府中、小金井市)は、「打倒民主党」「打倒菅政権」という意味では象徴的だが、ここでも、自民党の土屋正忠前衆院議員が日々熱心に活動している。
土屋氏は夕刊フジの取材に「石原氏は能力も魅力もある。私も大好きな政治家だ。国政復帰は考えにくいが、私の選挙区から出ることはない。有権者が許さない。彼は誇り高い男だけに18区はないよ」と語る。
では、一体どこか?
実は、東京1区(千代田、港、新宿区)が有望視されているのだ。自民党関係者が語る。
「ここは、石原氏も結党に協力した『たちあがれ日本』の同志らを裏切って民主党政権で入閣した与謝野氏と、民主党の小沢一郎元代表に近い海江田氏という大臣2人の選挙区。石原氏は、与謝野氏を『軽蔑します』と突き放す一方、政界有数の『小沢嫌い』としても有名。国会議事堂や都庁がある東京1区は日本の中心でもあり、『東京のど真ん中から日本を変える』という強いメッセージにもなる」
石原氏は先月中旬、旧友である国民新党の亀井静香代表や自民党の野中広務元幹事長、古賀誠元幹事長らと会食し、亀井氏が提唱する超党派の「救国内閣」について熱く語ったという。
亀井氏はこの救国内閣のトップに、自民党内にも民主党内にも支持がある石原氏を考えているとされ、「いつまでも田舎大名をやっているんじゃない!」とげきを飛ばした。亀井氏も石原氏の「東京1区」出馬を検討しているとの指摘もある。
都知事退任後は文筆活動に専念するとの見方もまだ強い石原氏だが、「救国」「憂国」を大義名分に出馬する可能性は十分。その出陣場所として、東京1区は最もふさわしい選挙区と言えそうだ。
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