http://www.asyura2.com/11/senkyo109/msg/573.html
Tweet |
◎クリントンは日本部長を即刻解任せよ
2011-03-09 07:37 :永田町幹竹割り
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-09
これほどスチューピッドな外交官は、戦後の日米外交史でも珍しい。国務長官・クリントンは日本部長・ケビン・メアを即刻解任するしかあるまい。なぜならこともあろうに担当国の国民を本音で侮辱しているからだ。今後普天間移設交渉など重要課題を考慮すれば、この日米関係に刺さったとげは、化膿する前に抜かねばならない。中国、ロシア、北朝鮮などが固唾を呑んで見守っており、極東の安全保障にも影響する要素をはらんでいるからだ。日本政府の対応は大使を呼びつけないなど生ぬるい。ハンドリングによっては政権に跳ね返ることを肝に銘ずるべきだ。
昨年12月3日に国務省で行った学生に対する講義は、オフレコを前提としただけに真実味がある。朝日新聞によると出席した14人中5人がメモをとり、つき合わせた上での公表である。その動機も学生たちが沖縄を訪問してメアの指摘と違う現実を確認したからだという。さすがに米国の学生は自立している。
国務省の日本部長というポジションは、日米関係のかなめ的存在であり、筆者も特派員時代は頻繁に会いに行ったものだ。米国人は外交官でもざっくばらんでオフレコを前提にすればよく本音を語る。しかし、一般人を前にオフレコでもこれだけの発言をする外交官はいまい。性格の異常性を感ずる。沖縄総領事時代もその発言が物議を醸していた。こうしたケースではよくGHQ最高司令官・マッカーサーの「日本人は12歳」発言が例に挙げられるが、マ元帥の言わんとするところは「アメリカがもう40代なのに対して日本は12歳の少年、日本ならば理想を実現する余地はまだある」という点にあった。「12歳」が精神年齢ととらえられてが独り歩きしたのだ。
メア発言は違う。確信犯的だ。「和の文化を日本人はゆすりの手段に使う」「沖縄はごまかしとゆすりの名人」「怠惰でゴーヤーも裁培できない」などの一連の発言は沖縄県民どころか日本国民全般に向けられたものでもあろう。本来ならば、「ルーピー鳩山」の「抑止力方便発言」並みで、ばかばかしくていきり立つ気にもなれないが、問題はそれほど軽くはない。米政府の本音部分が露呈してしまっているからだ。たとえば「日本政府が現在、支払っている高いホストネーションサポート(接受国支援)は米国にとって有益だ。私たち米国は日本に関して非常によい取引を得ている」という発言だ。国務省の数字によると日本の直接支援の額は、32億2843万ドル、これは同盟国全体の41億4335万ドルの79.9%にあたる。これは苦しい財政事情の中で“思いやり予算”をひねり出している日本政府をも愚弄する発言であると同時に、米国にとっていかに「笑いが止まらない」支援であるかを物語る。思いやり予算ではどちらが「ゆすりの名人か」お伺いしたいものだ。
発言は民主党政権にも及ぶ。「民主党政権は沖縄を理解していない。まだ自民党の方が、最近の民主党よりも沖縄に通じていて沖縄の懸念について理解していた」あたりはもっともでもある。「(民主党の)3分の1の人たちが、軍隊がなければより平和になると信じている。そのような人たちと話をするのは不可能」という下りも国務省の本音が出ている。
いずれにしても、これだけの発言に対して日本政府の対応は生ぬるい。外相臨時代理の枝野幸男がルースとなんと電話で会談して抗議したが、この場合大使を呼んで抗議し、日本部長の辞任を求めるのが妥当だ。政府は度重なる対米失政の羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹くべきでない。ここぞという場合に及び腰では国際的になめられる。この発言は沖縄県民の感情を逆なでして、県議会は発言と謝罪を求める決議を可決した。ただでさえ暗礁に乗り上げている普天間移設問題は、鳩山発言に加えて、メア発言でにっちもさっちもいかなくなってきた。国務次官補・キャンベルが“個人的”に謝罪の意を表するくらいでは収まらない。とりあえずメアの解任は、日米関係の将来を考えるなら早ければ早いほどよい。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK109掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。