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産経新聞 3月8日(火)11時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110308-00000531-san-pol
共産党の機関紙「しんぶん赤旗」の今年2月の月間純増部数(日刊紙・日曜版合計)が約1万2千部に達し、7年ぶりの大幅記録となる“躍進”を果たしていたことが8日、分かった。4月の統一地方選に向け、同党指導部は手応えを感じ取っているようだ。この勢いは本物なのか…。
共産党広報部によると、例年2月は春の転勤や転居のシーズンを控え、「しんぶん赤旗」の発行部数は落ち込む傾向にある。しかし、今年は1月の純増が5千部余だったのに対し、2月は平成16年2月以来の水準となる約1万2千部を記録したという。
同党指導部は昨年9月の第2回中央委員会総会(2中総)で、統一地方選をにらみ党勢拡大への最大の基盤と位置づける「しんぶん赤旗」の拡張について全党に号令をかけた。
大型選挙前には通常、こうしたムチが入れられるため、瞬間風速的に発行部数が増えるのは珍しくない。だが、共産党広報部は「国民が民主、自民の二大政党の政治には展望がないと見極め始めている。勧誘ではなく、党本部に直接購読を申し込む読者も増えている。支持層の裾野(すその)が広がっている証しだ」と話す。
共産党は「しんぶん赤旗」の総発行部数を公表していない。昭和50年代のピーク時には350万部を超えたとされるが、近年は党勢衰退とともに減少し、「現在は日刊紙、日曜版を合わせて140万部程度」(関係者)とみられている。
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