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「徐かなること林の如く」沈黙を守ってきた小沢派議員の中の比例区議員16人が2月17日、突如会派離脱を表明、政局は一挙に混迷の度を深めている。果たして「動かざること山の如く」泰然としていた小沢氏はこれからどう動くのだろうか。ところで現在、来年度予算を通過させたい民主党執行部は菅の首と引き換えに予算を通してもらうよう公明党に掛け合っているようだ。
彼ら仙石一派の狙いは前原を次期総理にするべく米国と交渉していたようだが、脱小沢ではまた政権基盤が不安定になると米側は躊躇してきたようだ。しかし反小沢陣営には、肌合いの合わない小沢派と組むくらいなら自民党と組んだほうがましという考え方も強いようだが、菅、前原らの脆弱さを見抜いている自民党や他党は彼らとの大連立・連携には否定的だ。このように未熟な菅政権では早晩、政局が混沌とした状況になることを見越していた小沢氏が今後、政界再編を主導することは十分にありうる話だ。
今回の16人の行動は「孫子の兵法」の基本的考え方である「戦わずして勝つ」という時期がやってきたという小沢氏の判断が背景にあったのかもしれない。ところで16人に続いて名古屋市長選挙での河村氏の圧勝、佐藤夕子議員の離党など、菅政権を揺るがす事態が立て続けにおきている。恐らくこの動きは「名古屋市議選」や「東京都知事選」などの統一地方選挙に引き継がれ、激しく菅政権を揺さぶり続けるだろう。まさに「疾きこと風の如く」小沢政局が動き出したと言っても良いだろう。
ところで孫子は作戦行動の要諦とし「始めは処女のごとく、後には脱兎の如し」と説いているが、これは敵の狙いに嵌った振りをして、機を捉えて兵力を集中し敵を突破するという意味だ。現在まさに小沢氏は検察審査会による強制起訴や党員資格停止問題で処女のように強く反論せず相手の油断を誘っていたかのようにも見える。そして愈々いま、勝機を確信した小沢氏は小沢派支持議員を動かし菅政権に打撃を与えようと動き出したのだろう。
恐らく彼はすでに動き出す段階で既に勝ちを読みきっているであろうし、読めなければ動かないというのが「孫氏の兵法」でもある。小沢氏の胸にはここ3ヶ月から6ヶ月の中期戦略は出来上がっているとみるのが順当だ。我々には高次元の小沢氏の考え方を推し量ることは難しいが、彼の過去の行動から推し量るより方法が無い。彼はここ数ヶ月、得意とする「水面下に潜って様々な人間と会い根回し」をしてきたことは間違いないだろう。
恐らく国民新党や社民党はもとより自民党の一部や公明党、みんなの党等との政策協定の話し合いくらいは既に済んでいるはずだ。前原スキャンダルも新自由主義者の復活(郵政改革法案の挫折)を恐れる亀井氏(警察、検察にネットワークを持つ)が自民党の西田昌司参院議員を裏で動かし追及させた可能性も高い。どうやら菅、前原らは気がついたら四面楚歌だったという状況になりつつあるようだ。一方小沢氏は反転攻勢に転じ、「侵掠すること火の如く」果敢に政界再編に向け突き進むのではなかろうか。
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