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前原外相辞任:「サシで」首相の説得失敗…発覚日に辞表
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110308k0000m010131000c.html
「官邸に行ってくれ」。4日夕、参院予算委員会で外国人からの献金受領問題を指摘された前原誠司前外相は終了後、公用車に乗り込むと菅直人首相と会うため国会から首相官邸へ直行するよう指示した。
国会混乱を避けるため辞任する−−。前原氏は即断し、毛筆で辞表を書き、首相に「迷惑をかけて申し訳ない」と辞意を伝えた。首相は同席した枝野幸男官房長官とともに驚き、内閣全体の問題に波及する、と慰留した。
いったんは辞表を引っ込めた前原氏。首相らは「善意の個人献金で、前原氏に同情論が集まることを期待した」(政府高官)。が、自民、公明両党だけでなく、民主党内からも辞任論が噴き出し、風は逆に吹いた。
暴露したのは前原氏と同じ京都府選出の西田昌司自民党参院議員だが、周到に練られた計画ではなかった。知人から「前原氏が在日外国人の焼き肉屋のおばちゃんと撮った写真がある」との情報が寄せられ、計20万円(後に計25万円と判明)の献金事実を突き止めた。西田氏は脇雅史参院国対委員長に「えらいものを見つけたが、自民党にも同じ問題があるかもしれない」と相談したが、脇氏は「かまわないからやりなさい」と後押しした。
5日夕、元連合会長で首相の相談役でもある笹森清内閣特別顧問と会談した首相は、前原氏が辞めれば「閣僚辞任のドミノ」になる、と本音を明かした。閣僚の「わずかなミス」(周辺)でも政争の具となることへの懸念だった。加えて前原氏が閣内から去れば党内の支持が低下し、政権基盤の弱体化が加速することを恐れてもいた。
しかし、前原氏の辞意は固かった。6日、笹森氏に電話で「今日中に結論を出したい」と伝え、笹森氏も「潔く辞めることで菅政権が救われる」と助言。早期の辞任決着の流れが定まり、笹森氏は首相に伝えた。
「首相には4日に辞意を伝えた。このまま続けたら国会で追及されて信用を無くす。これから記者会見で辞めると言う」。6日午後、前原氏は東京都内のホテルに民主党前原グループの議員十数人を集め、宣言した。
日米関係立て直しを担い、首相を支える前原氏が辞任すれば菅政権が揺らぐ。福山哲郎官房副長官は「辞めたら政権がどうなってしまうのか」と抵抗したが、仙谷由人党代表代行は「続投すべきだと思うが、国会を考えたら難しい」と言うだけ。「今後、民主党政権はどうなるかわからない」など政界流動化を指摘する意見も出た。
「おれがサシで説得する」。6日夜、改めて辞意を伝えるため公邸を訪れた前原氏との会談前、首相は枝野、福山両氏に決意を告げた。しかし、約1時間10分に及ぶ説得にも前原氏は応じず、辞任を譲らなかった。
「かなり強く慰留したが、残念ながらかなわなかった」。7日午前、首相は辞任を了承した持ち回り閣議後に出席した参院予算委員会でこう答弁したが、前原氏への恨み節のように響いた。【野口武則、岡崎大輔】
毎日新聞 2011年3月8日 2時36分(最終更新 3月8日 2時58分)
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