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星浩の菅首相へのよいしょ
2011/03/05 :重信川の岸辺から
http://plaza.rakuten.co.jp/mz5na/diary/201103050000/
広告を買わされているのか新聞を買わされているのか分からないのが朝日新聞の現状である。その残りの貴重な紙面の半分以上がスポーツ記事その他で占める。残されたわずかな紙面をつかって、かつては船橋主筆が長大論文を書いた。今でも時々若宮啓文元論説主幹が長文のコラムというものを書く。「本社コラムニスト」だそうだ。そして、さらに二つの社説と編集委員の書く「記者有論」という記事がある。まるで朝日新聞社のお説教、あるいはプロパガンダの場であるかのようだ。
今日の記者有論は星浩編集委員である。彼のコラムの題は「菅氏はやめるか 「覚悟」あれば首相は強い」である。
彼は前半と後半の半ばまで小渕首相のことを書く。いいたいのはこういうことである。
まず小渕氏がこんな話をしたとしてその言葉を紹介する。「首相というのは内閣支持率が低くても辞任する必要はない。首相が辞めるのは、総選挙で負けるか、内閣不信任案が可決されるか、自民党総裁選で負けるか、そして病気になるか、そのくらいしかないんだ。」
その後小渕氏は病気で辞めることになるが、考え続けたことがあったとして以下のように書く。「そうして、沖縄の米軍基地の実情を世界に知ってもらうためにサミットの沖縄開催を決断。いずれは消費税率を引上げて、財政再建を果たしたいと考えていた。」
以上から星浩は、首相は原則として辞めなくていい、沖縄への配慮と消費税増税を強調したいのである。
そしてここからが彼の一番言いたいことである。
「さて、菅首相。「小渕理論」でいけば、総選挙は2013年夏まで引き伸ばせるし、内閣不信任案は、衆院は民主党の圧倒的多数だから可決される可能性は小さい。民主党代表の任期は12年秋までである。そんな事情からすれば、菅氏を辞めさせることはかなり難しいし、本人もここで辞任するつもりはないようだ。
いま、菅氏に問われているのは首相としての「覚悟」である。社会保障と税の一体改革や「平成の開国」を目標としてかかがるのは妥当だと思う。ただ、それらを実現するために与野党を粘り強く説得していく意気込みが伝わらない。支持率が下がり続けるのも、国民が菅氏の「覚悟」を感じ取れないからだ。小渕氏が身を削りながら務めた首相の座。その強さと厳しさを誰よりも痛感しているのは、菅氏自身だろう。」
つまりひとことで言えば、居座れということである。そのためにコラムの一段半をついやして小渕氏を紹介し、小渕理論なるものをでっちあげ、辞任の必要はないとするのである。
だが、鳩山氏の場合も同じ条件であったはずである。その鳩山氏を引き摺り下ろしたのは誰だったのか。私は鳩山氏も支持するものではないが、星浩の論はご都合主義の最たるものだと批判する。
新聞社の編集委員が「税の一体改革」と「平成の開国」は「妥当」などというのもおかしいが、これは「「覚悟」があるなら応援しよう」という例の社説と一貫する。ジャーナリズムとして異常なことである。
そして、菅首相に足らないのは「覚悟」だといい、支持率低下も国民に「覚悟」を見せていないからだという。ここまで一政権の首相をよいしょし、TPPや消費税増税という悪政を強行せよと激励するとはこれまた異常きわまる。
国民は首相の「覚悟」など期待していない。もうこれ以上居座って悪政を強行してほしくないといっているのである。首相とその周辺のあまりの無能さにあいそを尽かしているのである。星浩は、それを分かっていて詭弁を弄している。これが「ジャーナリズム」だとはとてもいえない。
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