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民主党の佐藤夕子衆院議員(愛知1区)が民主党を離党し、河村たかし名古屋市長が立ち上げた政治団体「減税日本」に合流した。佐藤議員は、離党にあたり「菅政権は公約にない増税を言い始め、国民に目を向けていない」と批判。「発足当時の民主党と違う。発足当時の理念で行動されている河村氏と行動をともにしたい」と述べた。菅内閣が自民党的政治を続ければ、同じ思いの議員が後に続くことになる。
4日の日経ウエブ版によると、菅首相は、都内で民主党の仙谷由人代表代行と会い、今後の対応などを協議した。枝野幸男官房長官は4日午前の記者会見で「国民の理解が頂けないような行動をとる方が与党の中にいることは残念だし、遺憾に思う」と批判したそうだ。いまさら言うまでもないが、「国民の理解が頂けない行動」をしているのは菅内閣だろう。だから、内閣支持率が20%を切ったのだ。
また、岡田幹事長は佐藤議員に「離党願いは受理できないと伝えた」と語った。その上で「名古屋市議選投票日(13日)が過ぎたところで、もう一度良く話し合い、離党願いを撤回して頂けるよう努めたい」と語ったそうだ。だが、この離党を止めることは出来ない。名古屋市議選で、「減税日本」の候補者を応援すると言うのは表向きの話だろう。要は、今の民主党執行部を見放したと言うことなのだ。
そして最もアホなことを言ったのが菅首相。4日の参院予算委員会で、自民党山本議員の質問に対して、「民主党として当選したので、離れるのはなかなか国民の理解を得られない」と答えた。それに対してすかさず、「そこに座っている与謝野さんは自民党を離党して入閣した。国民の理解は得られるのか」と、きついパンチを浴びた。人間菅直人の他人には厳しく、自分には甘い性格を見事に突かれている。
しかも、その与謝野氏は4日の記者会見で、「減税日本は河村氏個人の政治団体だ。政党としては実体がない」と述べた。佐藤議員の離党を否定することは、自らを否定することになる。そこで「減税日本」を貶め自らを正当化した。本当に人間の屑だ。与謝野氏は、有権者が自民党に投じた票で、比例・復活当選した。従って自民党を離党するなら、議席を自民党に返すのが筋だ。それが憲政の常道というものだ。
これに対し佐藤議員は、愛知1区の有権者の負託に応じた政治行動を示した。愛知1区は名古屋市の北・東・西・中区からなる。過日の名古屋市長選挙では、これらの区で、河村市長が民主党候補に圧倒的な差をつけた。佐藤議員がその選挙区の民意に沿うのは当然のことである。だから佐藤議員は、「民主党に属したまま減税日本を応援するのでは、有権者に説明がつかない」と述べたのだ。
処で、4日の読売ウエブ版には「民主党執行部の一人は、佐藤氏離党の政権への影響を否定した。しかし、党内の多くは事態を深刻に受け止めている。まず懸念されているのは、4日告示される名古屋市議選への影響」とある。影響を否定した執行部は相当な政治音痴と言える。市議選に影響があるのは当然だ。既に、民主党名古屋市議団は、市議選を前にして、河村市長の掲げる政策に迎合する動きを示している。
それだけではない。民主党愛知県連は、既に菅首相退陣の声を上げている。民主党王国と言われる愛知県で、民主党の組織的崩壊が起こりつつあるようだ。一方、河村市長は「減税日本」を名古屋だけの地域政党に留める気はない。統一地方選では、東京の区議、市議選に、公認・推薦候補計約10人の擁立をする予定だ。そして、次の衆院選では政党として認められる5人以上の当選を目指すと言う。
この動きに共鳴する民主党新人議員は少なくないだろう。何故なら、彼らには自民党世襲議員のように、「ジバン・カバン・カンバン」で選挙が出来る者はいない。選挙区の支持者・有権者との約束・マニフェストを大事にし、有権者から「おらが代表として、よくやった」と評価されない限り、次の選挙では落選する。従って、マニフェストを次々と反故にする菅内閣の下では選挙は戦えないと考えるのは当然だからだ。
佐藤議員の離党を契機に、反菅の動きが活発化するのではないか。マスコミはそれを政局と批判するだろうが、政権交代に期待して民主党に投票した多くの国民を裏切ったのは菅内閣である。そしてそれを煽ったのがマスコミ。マスコミにはそれを批判する資格は無い。国民の期待した政権交代の実を成らす方向に、民主党の舵を切ることなら、たとえ政局だと批判されても決して間違ってはいない。
http://www.olive-x.com/news_30/newsdisp.php?n=104755
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