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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%9C%E5%AF%9F%E5%AE%98
2011年3月 5日 (土)
これはウィキぺディアに掲載されている日本の検察制度の概要です。これは今日の岩上安身氏のサイトに掲載された検察官の様々な問題点を指摘するシンポジウムを視聴して感ずる事があったため、ウィキぺディアを検索して情報を引き出したものです。
端的に言って、日本の検察制度には検察官適格審査会なる組織が存在する事さえ知りませんでした。
実は私はアメリカの検察制度については少し知っていたのです。有名なアメリカの推理小説作家にE・S・ガードナーという作家がいて、ペリー・メイスンという法廷弁護士を主人公にした沢山の法廷事件(推理小説)ものを描いています。この中には、地方検事という身分を持った人物が出て来ます。この地方検事という身分こそ公的な選挙を経て選ばれる検察官なのです。
アメリカは連邦制を取っており、そもそもの独立からしてイギリスからの権力の独立を目指して、厳しい独立戦争を勝ち取った経緯があります。そして、検察官が絶大な権力を有し、国民をコントロールし得る権力を秘めている事を建国の当時から認識していたのだと思います。ですから、アメリカでは何年かに一度検査官の公選制を取っているのです。これはガードナーの小説にもありますが、戦前から存在しました。
ところが、日本では戦後新しく三権分立が確立したと言われて、司法の独立が日本国憲法の中に盛り込まれました。つまり、裁判権の独立ですが、その裏には検察官の独立性が謳われていなければならなかったのです。
今の日本の検察の腐敗と独走は目に余るものがありますが、そもそもの原因は不完全な三権分立にあったのです。
このウィキぺディアの資料にもありますが、検察官の適格性を審査する機関は確かに存在します。戦後65年を経て、これが正式に機能して検察官の審査が行われた事はいままでに一度しかありません。それが、このシンポジウムに出席している三井環氏の事件だったと述べられています。私は驚きました。
良く調べて見ると、検事の公選制をさせないために、様々な奥の手が使われたらしいです。検察官適格審査会制度なるものもそのために生まれたようです。しかし、これはまったく機能せず、戦後60年余りにわたって形骸化したままで、一方の検察審査会制度だけが表に残ってきたのです。 これは他にもある日本の三権分立の盲点であり、アメリカとは違う点です。今日の検察の不祥事を考える時、この点をよく考える必要があります。 残念ながら日本はまだ真の近代国家ではないと言われています。日本国憲法はアメリカから押し付けられたものであって、改憲の必要があるという指摘は正しいのですが、専らそれは戦争放棄の第9条のみを挙げていて、意味がすり替えられています。しかし、それは大いなる誤解です。真の改憲の意味は、しっかりとした三権分立を確立する事です。 欧米に比べて裁判所の国家予算が極めて少ないのも問題です。このため、「ヒラメ裁判官」を生み、裁判所の腐敗を生んでいるのです。 http://iwakamiyasumi.com/archives/6985
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