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小沢一郎のことになると気が違ったように騒ぎまくるマスコミ。朝日新聞が、鳩山由紀夫の５人の故人献金を報じたときは、一斉に後追い報道に狂奔したマスコミ。前原疑惑には、静というより、冷淡な反応である。後追い報道もいかにもおざなりである。前原の言い訳に至っては、バカバカしさの極致であるが、これにもマスコミは反応しない。今やマスコミは、小沢叩き以外には、感応しなくなってしまっているらしい。
＊＊＊前原外相：後援会、収支報告書に誤り（毎日新聞 2011年3月2日）
前原外相の事務所は「誤認による記載ミス。（購入した）会社名が事務所の名簿になく、パソコンで検索した画面の一つをそのまま記載してしまった」と文書で説明。＊＊＊
「会社名が事務所の名簿になく」？そこで「パソコンで検索」！しかし、どんな検索をすれば社名と所在地と社長名がごちゃ混ぜになるのだ？適当に結果をごちゃ混ぜにしてくれる、そんな検索ソフトがあるのか？パソコン未熟者のわたしには見当もつかない。
＊＊＊政治資金収支報告書：前原外相団体、誤記載 外相、隠蔽を再度否定 （毎日JP 毎日新聞 2011年3月4日）前原誠司外相（衆院、京都２区）の関連政治団体の政治資金収支報告書に誤りがあった問題で、前原外相は３日、実際にパーティー券を購入したのは東京都千代田区にある経営コンサルタント会社と明らかにした＊＊＊＊＊
千葉県四街道市、東京都港区、そして今度は「東京都千代田区」かい！
会社名も三つ。社長名も当然三つ、ということになる。その「東京都千代田区」にあるらしい会社の名前は誰が知っていたのか？ほんとは知っている人がいたのに、「パソコンで検索」したのか！これは誰が見ても、当該会社の名前隠しであるが、マスコミにはそれを追求する論調は皆無である。
今度はTBSがどういう訳か先行した。何か変だ。今日の参院予算委員会。わたしの心象風景をひっくり返すような質疑があった。あくまでも論理ではなく心象である。国会のごろつき右翼の男と女が予算委員会でわめいていた。自民党の西田なんたらと森なんたら子というやつだ。猛烈にこいつらに腹が立ってきた。わたしもこんなところで前原誠司を弁護することになろうとは思わなかった。
西田は前原のパーティー券購入のインチキを暴き立てていた。当然わたしも、もっとやれと思っていた。気分が変わったのはその後である。西田は前原の五万円の献金について攻撃し始めた。年間五万円、四年で計２０万円である。その出どこが「在日の方です」という前原の答弁に鬼の首をとったかのようなはしゃぎぶりである。確かに、法律上、問題があるかもしれない。まして外務大臣である。しかし、年間５万円である。中学生の時からかわいがってくれていた人物であるとか。
その人物からの五万円の献金を、「あなたは在日朝鮮人だから受け取れません」と、もし前原が言ったとしたら、そのことの方が人間として非難されるべきであろう。「在日の方です」と答えた前原に人間としての潔さをわたしは見た。かといってこれだけで、これまでの前原の悪業を帳消しにできるわけではないが、この一点で多少ではあるが、許してもいいか、と思ってしまったのも事実である。
それにしても自民党の議員の程度の低さには唖然とさせられる。菅政権のどうしようもない体たらくにもかかわらず、浮上の兆しも見いだせない。菅・前原を追いつめて喜んでいるのかもしれないが、国民はこの論戦？の水準の低さにはあきれ果てている。確かに彼らは菅政権を攻め立てている。
「で、それで？」
昔から前原坊やをかわいがってくれていた焼き肉屋のオバちゃんからの五万円の献金を、会の場で取り上げる西田昌司という男の下司根性こそ厭うべきものである。パーティー券やそのほかの政治資金で攻め立てるのなら結構だが、こういうところからは攻めてはいけない。惻隠の情という言葉もある。
もっとも前原に、これ以外にも韓国・北朝鮮とのつながりが浮かび上がれば、アウトであろう。そして、「在日」という言葉がとびだしたことで、今後、風向きが変わり出すかもしれない。決していい傾向ではない。
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