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前回(3/2日記)で「消費税アップする前に、先ず官民格差をなくせ」と言う趣旨で書いた。官民格差をなくすには、国民(民間人)の失った収入を少なくとも元の水準に戻すか、公務員の所得を減らすしかない。公務員の人権費(国家公務員、地方公務員、独立行政法人など)は年間、30兆円を超えている。最近年の公務員給与は減少傾向にあるものの、民間人に比べれば年間収入が200〜300万円も開きがある。
昔の公務員(武士)は「武士は食わねど高楊枝」と言ったものである、近年は公務員は公衆に奉仕する者として公僕と言われていました。筆者の記憶だがバブル前までは、給与も民間人の方が高かった。90年代以降の公務員の年間人件費は約30兆円であり、ここ20年間の合計で600兆円に達する。この金額はこの20年間に国が増やした借金の合計額に匹敵する。
なんのことはない、国の借金はそのまま公務員を養うために、高い給与を支払われた結果に過ぎない。財務官僚がその事実を知らないはずがない。財務省のホームページには『国の借金は、いずれ税金で返さなければならす、将来世代への先送り・・・』と言い、「財政均衡」の正論(苦笑)を説いています。どうしても消費税アップを企むのであれば、少なくとも「官と民の格差はなくす」ことが、前提でなければならないだろう。
現在の官僚の高額給与は、そのまま官僚たちの特権意識と傲慢さを反映したものだろう。昔の官僚(武士)のような清貧を求めるつもりはさらさらないが、官僚の存在意義は社会に貢献する公僕であることに変わりない。
社会の不正を正すべき存在としての検察が、特権意識の誇りを持つのはある程度やむを得ない。しかしその前提として、西欧社会で言われるノブレス・オブリージ(noblesse oblige:権力者は社会の模範となるように振る舞うべきだという社会的責任)は、洋の東西を問わないはずである。
既述したが、検察は「裏金問題」が指摘されており、又、小沢一郎氏の「政治と金」にまつわる捜査は、まさしく煙のないところに火を放って小沢氏を貶めるための工作だったと言わざるを得ない。国の借金はこういう悪徳検察を養うためにも使われているのである。
以下は、小沢事件の発端となった小沢氏の元秘書大久保隆規氏の3月1日の裁判における被告人質問の生々しい模様である(日刊ゲンダイ3月2日 掲載からの転載、http://gendai.net/articles/view/syakai/129158 )。「開いた口が塞がらない」とはこのことである。
小沢元秘書裁判 法廷でバクロされた前田元検事の酔っ払い事件と寄行
やっぱり、とんでもない奇人変人だった
1日東京地裁で小沢一郎元秘書の大久保隆規(49)の被告人質問が行われた。大久保元秘書は今回の事件のキーマン。陸山会の会計責任者であり、水谷建設からのヤミ献金事件の首謀者と報じられてきた。しかし、明らかになったのは特捜検事のあまりにズサンな取り調べ。法廷内は一時爆笑に包まれるほどだった。
●大阪特捜部から応援、「司馬遼太郎」気取り
陸山会事件で大久保を取り調べたのは、大阪地検特捜部の証拠改ざん事件で起訴された元検事の前田恒彦(43)だ。西松事件に続き、再び大久保を逮捕した6日後の昨年1月21日から応援に駆り出され、15日間にわたって取り調べを任された。
「前田検事にやられた。ダマされたと思う」大久保は弁護側の主尋問にこう怒りをあらわにすると、次々と前田のズルイ手口と奇行を暴いていった。
「石川さんは認めているよ。アナタが“受けて”あげないと、石川さんはキツイんじゃない」
前田検事から、石川知裕議員が「完落ちした」と伝えられた大久保は、自分も調書のサインに応じてしまった。しかし、この時点で石川の完落ち調書は作成されていなかった。完全なダマシ討ちだ。
さらに大久保が「ビックリした」と証言したのは、前田の調書の作成術だ。事務官を退出させた上で、ロクに質問もせずに手元の資料などを見ながら黙々とパソコンで勝手に調書を書き上げてしまう。あの巨体に似合わず、愛用のノートPCはB5判ほどのミニサイズ。身を縮めながら、「いま作家の時間だから」「司馬遼太郎みたいだよね」と、笑えない冗談まで口にしたという。
一心不乱にキーボードを打っていると、興に乗ったのか、唐突に大久保を指さし、「ここで大久保さん登場!」「ハイ! この発言はアナタ、言ってますよ!」と奇声を発する。こうした前田の驚愕の振る舞いを大久保が法廷で再現。身ぶり手ぶりを交えたリアルな形態模写に、法廷が笑いに包まれたのだ。
検察側は「改ざん検事」の存在を法廷に持ち出されることを極端に恐れている。「前田検事の取り調べの任意性は争点じゃないぞ」と異議を申し入れたが、あえなく裁判長は却下。続く大久保のバクロはさらにすごい内容になった。「衝撃的過ぎて、怖くなった」という10年1月下旬の“事件”である。普段なら午前10時には取調室に呼ばれるが、この日はなかなか声が掛からない。1時間ほど待って、ようやく呼び出されて取調室に入ると、顔は真っ赤で目の赤い前田が待っていた。
「大阪から一緒に応援に来た後輩と朝5時まで飲んじゃって……」酒の臭いをプンプンさせながら、大久保に「アナタの子供も“犯罪者の息子”と呼ばれ、結婚もできないかもしれないな」と詰め寄る。
●こんな男の「作文」で小沢は強制起訴された…
当日の悔しさを思い出し感極まりながらも、大久保は前田のこんな意味深なセリフを再現してみせた。
「オレもいろいろなことをしてきました。やっちゃいけないことにも手を出しました。今回の取り調べを最後に検事を辞めようと思っています」この時期、前田は大阪の同僚に電話でフロッピー改ざんを打ち明けていた。実際に前田は自ら秋霜烈日のバッジを外すことなく、郵便不正事件のフロッピー改ざんで石もて追われるように検察組織を去った。
こんなロクでなしで奇行奇声の酔っぱらい検事の作文調書が、陸山会事件の検察シナリオになり、小沢元代表が検察審査会で強制起訴される判断材料に使われたのだ。検察審の「市民11人」メンバーも元秘書の裁判を傍聴し、自らの不明を恥じたらどうだ。大新聞は都合が悪いから、陸山会事件の裁判を詳報しないが、とにかく何から何までデタラメすぎる。
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax
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