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2011⁄03⁄04(金) 12:18
小沢氏会見とNHK不祥事続出に見る記者クラブメディアの劣化とパーソナルメディアの胎動!
最近では、ユーストやニコニコ動画などによって、ある出来事や記者会見などを生中継でしかも、そのままフルで見られることができるようになった。
それを報道したマスメディアの記事を、個々人で精査することができるようになった、といえる。
昨日、名古屋の河村たかし市長の「減税日本」決起集会を何箇所かでやっていて、岩上氏のところが、それを全てフルで生中継していた。
それについて次のようにツイートした。
≪iwakamiyasumi5 河村たかし『減税日本決起集会』。
Video streaming by Ustream
http://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi5
http://ustre.am/usAQ 何がすごいって、こうしてマスメディアのフィルターを通さず、生でフルで見られるのがスゴイ!メディア流通革命だ!岩上安身氏はじめIWJスタッフに感謝! ≫
自分自身を振り返っても、マスメディアが流す情報を鵜呑みにしていた、というか、それしか情報入手の手立てが無く、それが全てだったから、一方的に洗脳され続けてきた。
その意味では岩上安身氏はじめフリーランスで、記者クラブメディア以外の情報を権力機構から目を付けられながらも闘って情報発信していただいている方々に感謝申し上げたい。
岩上氏などはユーストだけで7チャンネルあり、全国にいるIWJのサポーターが現地の情報を生で中継して流してくれるので、まさに情報流通革命が興っていて、これは今後すごいことになると期待している。
振り返ればゾッとするが、そうした環境の全く無い中で、一方的、意図的に報道され、一部利益を有する業界や官僚などと一緒になって攻撃されてきた報道被害者も随分と多いことだろうと思う。
過去の政治家で言えば、その代表格が田中角栄だろう。
今、ネットを通じて記者クラブメディア以外の多種多様な情報を得られる今日に至ってもなお、権力機構と一体となったマスメディアの一方的な攻撃に晒され続けている一人の政治家がまだ居ること自体、日本はまともではない、異常な国といわざるを得ない。
ただ、今でもマスメディアから流される情報が唯一だとする国民がほとんどなのが現状で、我々のように記者クラブメディア以外の報道に接する機会がある人たちのほうがマイノリティである。
そのように今もなお攻撃され続けている代表格であり象徴でもある小沢一郎氏の記者会見が、自由報道協会主催であり、その全てがユーストとニコニコ動画で中継された。
こうして中継されて全てを見ると、マスコミ報道に対する?マークが結構あり、特にタイトルでかなり偏向させているのがよくわかった。
その際のツイート。
arths2009 2011.03.03 19:43
≪小沢会見を通信社が通訳してるゾ!!「佐藤夕子議員が離党届=菅政権、弱体化に拍車−小沢氏は造反に理解(時事)」 http://p.tl/8us5、小沢氏、造反の16議員に理解 「自分の責任で行動」(共同) http://p.tl/tUgo ≫
この部分ではいかにも模範に理解を示したような書かれかたをしているが、実際には、「他人がとやかく言う筋合いではない」と言っているのにもかかわらず、いかにも陰で糸を引いている仕掛人の如くもっていこうとするものだ。
産経が、また昨日の小沢氏会見の詳報を文字化して報じているので、その仕事に敬意と感謝をしつつ、そのタイトルは無いだろうと釘を刺すのを忘れずに転載させていただく。
タイトルは≪「スタッフはダメよ、政治資金はダメよ、なんでもしっかり全部やれよ、という話は難しい」≫だったが、わかりにくいので変えさせていただいた。(笑)
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●小沢氏記者会見詳報@自由報道協会 (産経新聞2011.3.3 23:20)
民主党の小沢一郎元代表は3日、東京都内で「自由報道協会」が主催する記者会見に出席した。会見での主なやりとりは以下の通り。
【16人の会派離脱問題】
−−会派離脱を表明した民主党国会議員が、予算案の衆院本会議での採決を欠席した。どう受け止めるか
「16人のみなさんは、それぞれ国会議員として自分自身で判断して決断し、自分の責任で行動したことですから、それは他の者がとやかく言う筋合いではないだろうと思います。特に、やはり、2009年のマニフェストの原点に戻って、それを基準にして、予算であれなんであれ、すべての自分たちの行動を律していきたい、そういうことでありますので、それはそれでひとつの考え方であろうと思います。私は私の立場で現時点では予算に賛成の票を投じております」
【都知事選関連】
−−東京都知事選に神奈川県の松沢成文知事が出馬するが、政策の柱として首都圏メガロポリス構想を打ち出している
「僕は詳しくは知らないが、自治体というのはどういう性格を持った、どういう中身のものかというのがはっきりしませんので、なんとも論評のしようがありません。それから道州制というのもよく言われますけども、道州制というのも自治体だとするならば、その性格、中身はどういうものか、まったく議論されずに言葉だけでいわれている。私としてはもっと自治体というものの性格、中身、そして国と自治体とのあるべき姿、そういうものをトータルで議論しないと、ひとつひとつ、言葉だけでの議論はあまり意味がないと思います」
【金融政策】
−−日本の金融政策について
「日本の場合は、ゼロ金利を長年やっている。通貨の供給についても、可能な限りのことをやっていると思います。したがって、これ以上金融政策面で、どれだけの選択の幅があるかというと、それは割合少なくなっているのではないかと。通貨供給量をうんと増やしてゼロ金利、続けても現実に必要なところになかなか資金が流れない。特に、中小零細企業の資金繰りは非常に厳しい。競争力のある大手企業は自己資金が潤沢ですが、小さい、苦しいところにはお金が流れない。総量のうえではそういうことがなされて金利も低く、量も多くということをなされても、実態のほとんど日本経済を占める中小零細企業には、必要なところにはなかなか資金に流れないという実態面と、金融政策がとる幅が狭まってきているということで、それがまったくないとは言ってない。財政出動だけが必要とも申し上げたつもりはない。必要なことはやるべし」
「それから、いわゆる所得再配分をもっと一般の勤労者のみなさんに手厚くするべきじゃないかと。また日本的雇用システムが小泉内閣のときに破壊されたので、この雇用の仕組み、あり方、将来に向けて日本社会の中で、安定して働いていける、見通しの持てるような雇用のシステムを再構築する必要があるのではないかと。やはり、景気には個人消費が一番に役割。日本で6割、アメリカで7割のGDPを占めている。この個人消費が伸びないと、本当の景気回復はできてこない。その意味で、所得の再配分をきちんとすべきだ。年金や医療、こういったセーフティーネットがきちんとしませんと、一生懸命働いて積み立てても、年金をもらえるかどうかわからないという状況では、これまた消費の拡大につながらないし、先行き不安でますます縮小してしまう。金融政策一本やりではなくて、そういった雇用や年金や医療の問題、所得再配分の問題、必要なインフラには公共投資もやるというトータルの経済対策が必要だと思う」
【菅政権】
−−小沢氏は菅内閣を支持するのか、反対するか、やめてもらいたいのか
「あっははは。政局論は、この会見では僕は申し上げないことにしていますが、基本的なことでいえば、私は菅さんよりも、誰よりも彼よりも民主党の政権を成功させたいと願っておるところでございます。なんとかして、民主党政権でうまく政策を実行し、国民の期待に応える、というのが私の描いておったベストな形でございます。ただ、私が申し上げているのは、菅さんうんぬんということではなくて、やはり2009年に国民に訴えたその原点、基本的な政治のあり方を忘れてはいけないと。これを忘れたんではそれはもはや政権交代の意味がない。最近、なんだ、自民党と同じじゃないかとか、自民党よりもかえってよくないんじゃないか、というような批判をする人が多くなっていると聞いているが、そういうふうな感じを国民に与えるとすれば、それは民主党の政権としては非常によろしくないと思っております。ですから、国民の今日の、内閣、党に対する支持率が著しく下がっているのも、やはりその点にあるのではないだろうかと。私どもはもう一度原点に返り、初心をもう一度自分の胸に問い直して、そして国民みなさんの期待に応えるようにしなければならないというが、私の偽らざる気持ちです」
【TPP】
−−菅政権のTPP推進の暴走についてどう考えているか
「まず私は、基本的に自由貿易論者なので、なぜならば、自由貿易で一番利益を享受できるのは、日本であるということなので、自由貿易は可能な限り推し進めるべきだと思っております。ただ、その自由貿易を、自由競争をどんどん拡大していくためには、やはり、その準備、対応策をきちんと日本で国内でもっていないといけない。無制限な自由貿易は結局、弱肉強食の世界になってしまうので、それはどこの国でも同じことだ」
「その雇用とか、年金とか、あるいは農林水産部門でのセーフティーネット、そういうものをきちんと構築したうえで、TPP、自由競争というものを可能な限り広げていることが筋論だと思う。今回のTPPっていうのは、内容もよく知らないが、菅さんが突然とみえる形で打ち出してきたわけでありますが、それについては多くの、たぶん中身を知れば知るほど多くの人が時期尚早、ないしは反対という結論になってしまうんじゃないだろうかと思う。農林水産業、特に、農業分野にだけのように多くの人、考えておりますが、おっしゃるとおり、あらゆる分野に渡る。そう簡単に『はいはい』というわけにはいかないだろうと思います」
「もちろん、アメリカとの自由貿易協定もやるべきだと最初から議論してきたし、中身をきちんと知ったうえで国内的対応策もきちんとやって、そのうえでの自由競争は大いに結構なことだが、アメリカの議論も往々にして手前勝手なところもあるもんですから、そこはピシっと言うべきところは言いながら、時間かけて議論していくべきだと思う。拙速をすると、菅さんうんぬんじゃなくて、どの内閣、政府もたぶん命取りになるんじゃないかと。というのは、国民が知れば知るほど、現時点では、対応策のないままの現時点では、反対になるという可能性が強いと思ってます」
【外交姿勢】
−−日本の領土が危険にさらされている。ロシア、中国の両国に対し日本はどう臨むべきか
「政府、政治の役割は、国土と国民を守るということが最大の任務であります。そういう意味において、最近、指摘のような、隣国の動きがあるわけだが、さっきのTPPの話も、その他のことも共通した問題点をはらんでいるが、日本政府がきちんとした、自らの主張をしないところに、事なかれ主義の、まさに官僚主導のあれに乗っかって、明確な自己主張、日本国政府としての主張がないところに、余計、必要以上に侮られる結果になるのではないかと思っております」
「領土問題というのは、日米間で、沖縄返還、小笠原諸島の返還、平和裏に返還されたが、歴史上、戦争以外に領土がかえってきたという例はありません。大変領土問題は難しいが、今日、グローバルな民主化を目指すわれわれと人類の使命からすれば、きちんとお互いに話し合って、自分たちの主張をぶつけあいながらその結論を見いだしていくことが大事で、それがたとえロシア、中国、ことによってはアメリカという大国であっても、自己の主張はきちんとしっていくべきだろう」
【武器輸出三原則】
−−民主党の一部で緩和の動きがあるが見解を。小沢氏はかつて金丸信・自民党元副総裁がつくった「日本戦略研究センター」の会長を務め、緩和に賛成していたはずだが
「形のうえでは会長をしていましたから、多くの、戦略研究所を構成する意見がそうであったということはそのとおりだと思う。会長であった以上、自分の責任の範囲であることは否定しないが、武器輸出というのは、ひとつは経済的な問題がひとつ。もうひとつは、大量生産しないとものすごくコストが高くなる面もある。ちっとずつ、ちっとずつ、作っていくと、飛行機だろうが船だろうがべらぼうな金額になる。両面があると思います」
「ですから、そういう面で、特に、経済界や防衛関連のみなさんの中で強くなるということは知っておりますが、私はそのために武器輸出を広範に自由に認めていくべきだとは、ちょっと考えておりません。多少コストかかっても、ある程度は仕方がない。もうひとつはアメリカという、最も軍事産業の発達した同盟国がありますから、必要なものは買うことができるし、技術開発というのは常にやっていけることで、研究はできる。今、だんだん盛んになっている、経済界での議論には、私は全面的にくみすることができません」
【元秘書の公判】
−−陸山会事件の裁判を傍聴した。被告人質問では、石川知裕衆院議員の場合、思いつきで行動されていたり、引き継ぎをちゃんとやっていないなどの話がある。もうちょっと(事務処理を)ちゃんとやってくれていたら、と思ったりするのか
「会計報告の面だけじゃなくして、何の問題でもお互いにやればよかったなとか、そういう面はたくさんあるが、一方で政治家にすべてのことについて、完璧なことを望まれるんであれば、もっともっとスタッフを何十人も国民が認めてくれるとか、そういうことでないと。スタッフはダメよ、政治資金はダメよ、なんでもしっかり全部やれよ、という話は事実上、難しいので私としては、彼らなりに、いわゆる単純ミステイクはいっぱいあったと思いますが、精いっぱいやっていてくれていたんじゃないかと思っています」
【続日本改造計画】
−−「続日本改造計画」が完成するとのことだが、今この時期に書かれた理由、動機、改造するうえで感じていることは何か
「改造計画の続編といいますか、もう少し具体論に及んだものを国民みなさんに問いたいと思っていたのは、最近のことではありません。ずっと前から書いておりまして、5、6回推(すい)敲(こう)を重ねているので事実上、できているが、今日的な、いろいろな状況の変化、環境変化のこともありますので、実際に世に問うときには、またもう何回か手入れしなくてはいけないだろうと思っています。今すぐという予定はありません。何をしなくちゃならないのか、どうあるべきかというのは、もう出尽くしているんじゃないですかね。何しないといけないとか、みんなわかっている。あとは、やるかどうかが問題。したがって、私として、民主党政権がやるかどうか、やるんだという結論に行きたかったと思ってますし、今もそう思っていますけれども、大変、国民みなさんの見る目が厳しいのが現状ですので、なんとかしなくちゃいけないなあと思っております」
【議会制民主主義】
−−憲法で認めている三権分立は現在の日本ではきちんと機能しているのか
「三権分立というよりも、日本では日本国憲法の理想とする、民主主義、議会制民主主義、その理解がまだ十分に浸透していないと思っているし、実態の議会政治の流れでも、それがきちんと確立していない、というのが私の思いだ。この半世紀ぶりの政権交代も、それをきっかけとして議会制民主主義を日本に定着させたいというのが私の大きな大きな願いのひとつ。したがってなお、道遠しでありますけども、民主主義の定着のために最大の努力をしてまいりたい」
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この中では印象深いのは「外交姿勢」の箇所である。
最近は、ロシアにやりたい放題されていて、連日、北方領土関連の記事があり、本日も次のような報道があった。
●国後島でロシア国旗掲揚へ=与党青年団体が実効支配誇示(時事通信2011/03/04-00:41)
これは日本政府の外交姿勢が、完全に舐められているということだ。
会見時に次のようにツイートした。
≪小沢氏会見:中国やロシア問題について、「国土と国民を守るというのが政治の最大の任務。日本政府がきちんとした明確な自己主張がないところに余計に隣国に侮られる結果になる」 ≫
また『続・日本改造計画』の上梓がまだ先になるのには少しがっかりだったが、楽しみに待ち続けたいと思う。
※今日は、本来ここからが本題であったが、急用で中断してしまった。
先日のエントリーで≪NHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第3回 "熱狂”はこうして作られた」は面白かった。≫と書いたら、≪いつもマスコミ批判しているクセに、マスコミ報道を引用したり番組を褒めるのは自己矛盾だ≫などとコメントしてきた方がいた。
まず、我々一般人が取材できるわけでもないので、マスコミ報道の記事などを参照にするしかない。
それを自分で客観的に分析したり、精査して鵜呑みにするのでなく、参照にして自分のものにしていく、のが大事なことで、マスコミを否定しているものではない。
ただ、偏向報道や捏造記事、大本営発表鵜呑み記事などは断固拒否し弾劾していきたいと思っている。
先日、東京新聞に次のような記事が出た。ちょっと長いが引用させていただく。
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NHKで不祥事続出 しかも「ニュース隠し」?
『東京新聞:こちら特報部』(2011年3月2日付)
NHK関係者の不祥事が止まらない。年明け以降の二カ月余りで逮捕者三人、ほかに免職二人、そして金沢市の遺体遺棄事件で逮捕されたNHK金沢放送局の元委託カメラマン。多くの人が集まる組織で不心得者を無くすのは難しいとはいえ、あまりに数が多い。しかも「金沢の事件の報道が少なすぎる。事件を隠す気なんでしょうか」と視聴者の声が聞こえてきた。「皆さまのNHK」の中で何が起きているのか。 (加藤裕治)
丸刈りにマスク、グレーのパーカを着た男が金沢市内の病院の前に車いすで姿を現した。二月二十八日夜のNHKニュースに映ったNHK金沢放送局の元委託カメラマン若生康貴容疑者(35)の姿だ。同市の主婦福田春奈さん(27)の行方不明が伝えられたのが先月十八日。若生容疑者は、同じ日に自殺を図り、入院していたが、二十八日、福田さんの遺体を砂浜に埋めた疑いで逮捕された。本人は容疑を否認しているが、石川県警は殺人容疑も視野に入れて捜査を進めている。ところが地元・金沢市から「NHKは全然、このニュースを流さない」という声が聞こえてきた。
NHKに質問すると、広報局からの回答は「遺体発見の二月二十四日や、逮捕された同二十八日の『ニュース7』などで伝えた。ニュースの放送回数などは以前から答えていない」。
地域ごとに流すローカルニュースでの放送回数は教えてもらえなかったが、地元の視聴者の話によると、少なくとも地上波では夕に一回、その後はしばらく沈黙し、同二十一日夕に二回目のニュースを流した。いずれも地元だけ流れるローカルニュースで、遺体発見までの六日間、地上波ニュース番組での扱いは、極めて悪かった。
二十一日のニュースでは、現職だったはずのカメラマンの肩書に「元」が付いていた。二十代の会社員は「久々に流したと思ったら、あっさりニュースが終わった。人ごとのような報道に感じた。解雇したことを視聴者に知らせたいだけなのかと思った」とあきれる。
一方、民放は発覚当初の同十八日から繰り返し報道している。ローカルニュースで大きく扱うのはもちろん、全国ニュースでも報道し、ワイドショーも時間を割いた。新聞も地元紙や全国紙の地方面で連日、記事を載せているほか、東京の社会面でも複数回、記事を掲載している。
そんな報道ぶりの差について、元NHK甲府放送局長でNPO法人マスコミ市民フォーラム理事長の川崎泰資・椙山女学園理事は「自分たちの不祥事に触れたくないと考えるのは、ある程度仕方ない。とはいえ、私の住まいがある東京で見ていると、NHKの報道は極端に少なく感じた」と印象を語った。
事件を身近に感じる地元の人たちからは、さらに強い疑問の声も出ている。金沢市の漆芸家男性(27)は「NHKとしては痛い事件だろうが、報道機関としてきちんと知らせるべきだ」と憤った。
同市の会社員女性(47)は「大きな事件のないところだから職場はこの話題でもちきり。でも、NHKのニュースを見ても何も分からない。民放を見て情報を集めている。こういうことでは『NHKです』と受信料を集めに来ても信用できません。お金は渡せません」と語った。
そんな声はNHKにも寄せられている。広報局は「視聴者から寄せられているのは、民放に比べて放送が少ないといった声が大半です」と認める。放送するニュースの取捨選択については、「ニュース性をその都度判断している」と説明するのだが…。
年明け以降、NHKでは不祥事が連発している。別表のように、一月一日以降、正職員三人が逮捕された。さらに、刑事事件ではないものの、二人が不祥事で免職になった。これに同容疑者の逮捕が追い打ちを掛けた。
報道の現場で働くNHKの現役職員は嘆く。
「同僚との間でも、さすがにこの連発はまずいだろうと話が出ている」 NHK広報局も「正直なところ原因は分からない。分かっていれば、対策が取れるのだが…。むしろ外部から指摘してもらった方がありがたい」とお手上げの状態だ。
現場が特に深刻に感じているのは、二十代の若い職員の不祥事が目立つこと。「採用方法に問題があるのでは。組織におかしな部分があるのでは。そう考える職員が多い」と明かす。
一連の不祥事を受け、交通規則の順守や適切な情報取り扱いについての通達が職員に回ってきた。とはいえ、「金沢の事件で死体遺棄容疑で逮捕者が出たのは重大。研修や教育でどうなるというものでもない…」と職員。そして「どんな判断から主婦の事件の報道を控えているかは知らない。ただ、担当の記者はつらい思いをしながら取材しているだろう」と現場を思いやった。
別の職員は金沢の事件で若生容疑者の金銭トラブルが報じられていることに触れ、委託スタッフに対する待遇の悪さを説明する。「ボーナスは無く、残業は月四十四時間以内。月給は最大で二十五万円。副業に手を出す人もいるだろう」
地方では経費削減のため正職員を減らし、委託スタッフを増やす傾向にあるという。この職員は「カメラマンの二割近くが委託という放送局がある。ライトマンは、ほとんどが委託だ」と語る。 NHKは〇四年に発覚した番組制作費をめぐる不正支出事件を受け、「倫理・行動憲章」「行動指針」をまとめた。それに基づき、組織の見直しや研修などで不祥事の再発防止に当たっている。今回の一連の不祥事を受けては、二月二十一日のリスクマネジメント委員会で協議し、同二十三日の全国局長会議で再発防止への取り組みを指示したという。
しかし、前出の川崎氏は「組織の疲労が最大の問題。無責任体質が不祥事を招いている」と言い切る。「一月には一度は“内定”した人事を撤回する騒動のあげくに、報道経験がない松本正之・前JR東海副会長を新NHK会長に据えた。しかし、誰も混乱の責任を問われていない。さかのぼれば、不正支出事件を受けて海老沢勝二会長が退任しても、側近はそのまま残った」と指摘する。
そして「そんな上層部を見ているから、下は緩む。小手先の研修では改まらない。組織のあらゆるレベルで態度を見直さないと不祥事は今後も繰り返される」と警告する。
<デスクメモ> 地方に住んでいると、情報取得のためにメディアの占める位置が極めて高い。おじいちゃんもおばあちゃんも、うわさ話の次にテレビや新聞を信用している。特にNHKへの思い入れの深さは別格だ。「体裁が悪いから」と、「伝える」仕事を二の次にしてしまっては、そんな人々を裏切ることになる。(充)
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ちょうど、『カナダde日本語』様が「NHKは性犯罪者の巣窟か」とエントリーをしていて興味深かった。
まさにNHKの体質が劣化しているのではないか。何かが狂っているというしかない。
先日のエントリーで、「16人の会派離脱」の時に、ニュースウォッチ9の大越健介キャスターが番組内で、演出なども入れつつ偏向的報道をしていたので、次のようにツイートしたと紹介した。
≪NHKで大越がまた恣意的報道、会派離脱の16人は比例名簿で低い人達。自分はまさか当選するとは思わなかったような人たちで、この時に選挙を仕切ったのが小沢一郎。だから今回決起した。この報道にはクレームコールを! NHK・TEL:0570−066ー066≫(参照:2011年2月18日エントリー)
その後のことは書かなかったが、クレームの電話を入れて、最初に出た女性に要件を伝え、一応上席に変わってもらったら、スーパーバイザーという立場でそこの責任者の年配男性の態度が非常に粗雑で悪かった。
まず、視聴者に対する基本的姿勢ができてない。たぶん、この日は大越キャスターのお陰?でクレームがガンガン入り疲弊していたのかもしれないが・・・。
まあ、アウトソーシングでNHK本体ではないとは思うが、それにしても教育がなってない!
NHK全体が半官半民的な企業体質でお役所仕事をしてきたツケがまわってきているのではないか。
とにかく、この大越キャスターの小沢さん対する偏見は常々異常なものがあり、彼の番組内ブログでそれがよくわかる記事があるので、以下に抜粋させていただく。
『大越健介の直球WATCH』 (2011年02月16日) 「子どもはごまかせない!」より
前後するが、まず小沢さんについて次のように書いている。
≪民主党政権のもう一人の雄(?)、小沢一郎氏にしても同じことが言えそうだ。
たとえば高校の野球部員(子どもと言い切るには気が引けるが)だったら、小沢氏の振る舞いをどう見るだろう。チームメイトのひとりでも悪さをしたら、彼らにはすぐさま処分が待っている。実際、憧れの甲子園出場が決まっていながら不祥事発覚で出場停止となり、涙した球児たちは多い。理不尽だと思っただろう。しかし、彼らは耐えるしかなかった。その球児たちに、小沢氏はどう説明するのだろうか。
自分は法に違反したことはしていない。秘書はともかく自分は知らない。それでもマスコミは魔女狩りのように自分を叩く。辞めるつもりもないし、国会の説明に引っ張り出されるのもまっぴらごめんという心境か。ぼくは大人なので、その気持ちはわかる。しかし、高校球児たちはそこまで鷹揚ではない。さらに言えば、連帯責任という伝統をもつ日本社会は、おとなから子どもにいたるまで、小沢氏にだけ寛容になることはない。「検察審査会による強制起訴は、推定無罪の原則がより強く働く」、なんて言われても、その難解な意味を理解するよりも、都合のいいこと言ってらあ、という感じが先に立つ。≫
この前にスッカラ菅さんについても書いている。
≪菅首相の消費税をめぐる発言が揺れて続けてきた。増え続ける社会保障費をまかなうために、10%への引き上げを目安としたいと発言したかと思えば、選挙に敗北して議論を凍結。ところが、やっぱり期限を切って考えをまとめると宣言し、今度は必ずしも消費税は上げなくていいかもしれないと言う。大人ならあるいは、「菅さんも周りに気を遣って大変だなあ」と同情するだろう。党内にはすぐ食ってかかる反対勢力がある。野党を協議のテーブルに引っ張り出す必要もある。総理の苦悩を先回りして考えてあげたくもある。≫
この「もう一人の雄(?)」という表現や高校球児と比較して、置き換えつつ同情を引き出し、小沢さんを貶めている、その姑息さ卑屈さがにじみ出ている文章ではないか!
こういう態度や考え方が、そのままニュース番組に反映していると言える。
先日の「16人会派離脱」の解説などまさに演出から言い草などが、この文章そのものだった。
こうした偏向的報道は、公共的立場のNHKであるゆえに余計に我慢ならないのだ。
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