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岡田君、「人の声」なら聴こえるだろう。
11年度予算案が、予算関連法案を除いて衆院本会議で議決された。そして、先に会派離脱届けを出した渡辺浩一郎議員など16人は、全員本会議での採決を欠席した。
この16人が欠席したことに関し、岡田幹事長は「国会議員としての最低限の責任を放棄した。役員会で厳正に対処する」と述べ、16人の代表である渡辺議員に対し、党員資格停止6ヶ月、他の15人には厳重注意の処分を下した。
一方、欠席した16人の代表。渡辺氏は「11年度予算案は、民主党のマニフェストと著しく乖離しているので、賛成できないが、反対はしない」と記者会見で述べた。
まだ、この16人は民主党を支持した国民の代表として、主張すべきことは主張し、自制すべきところは自制している。菅内閣も、岡田幹事長も彼らが反対票を投じなかったことに感謝すべきだと思うのは、何も筆者だけではないだろう。
欠席した議員の一人・高松和夫議員が、自分のブログに欠席した理由を述べている。
詳しいことは、本紙のニュースクリップ欄に転載されているので、そちらを読んで頂くとして、注目したのは、「私たちが『マニフェストに戻れ』と声高らかに叫んでも執行部は聞く耳を持たず、岡田幹事長は『党が決めたことには従ってもらう』の一点張りです」と書かれてあることだ。こう云うことを書かれるようでは幹事長失格だ。
マスコミは、欠席は小沢氏の指示だと言いたいらしい。毎日新聞は欠席議員が「神の声あれば出るけれど」と国対委員に電話で話したと報道しているが、どこまで真実なのだろう。裁判で「天の声」が否定されたので、今度は「神の声」だとは笑わせる。
それよりマスコミは、岡田幹事長に「民の声」「人の声」を聞くように説くべきだ。
マニフェストを守れとの「民の声」は、なにも欠席した16人の議員からだけではない。既に報道されたように、25日横浜市で開かれた党神奈川県連パーティで、岡田氏が衆院選マニフェスト見直しに理解を求めたところ、「マニフェストを守れ」「挙党態勢をちゃんとやれ」などと激しい野次が飛んだのが何よりの証拠だ。その野次に対して、岡田氏は「誰が見てもできないことをいつまでもできると言うのは、まさしく国民に対する不正直だ」と応酬したが、これほど不正直・無責任な発言はない。
国民が民主党に対して怒っているのは、マニュフェストを「誰が見てもできない〜」と決め付け、実行に向けての努力を全くしないからなのだ。マスコミが自らの既得権益を守るために、マニフェストを見直せとの世論誘導を盛んにしている。岡田氏は、これを世論だと勘違いし、国民が怒っている理由を無視している。マスコミが真に財源を憂慮するなら、電波オークションで2兆円の歳入増を計れと主張するはずだ。
「神の声」で動かぬ議員からの「民の声」を無視し処分する。それでは予算関連法案は、国会を通過しない。予算関連法案を成立させ、3月解散を避け、政権の延命を図るなら、「人の声」に耳を傾けることだ。それも池田氏(=公明党)の声ではない。
民主党の政権交代に最も尽力した「人の声」だ。それにはまず、小沢氏から出された「常任委員会・倫理委員会の皆さん 私の主張」に真摯に対応することだ。
確か、小沢氏に政倫審出席要請をした後での記者会見だったと記憶するが、ある記者が「小沢氏の喚問とか言っていますけど、小沢氏が何をしたのか教えて下さい」と質問したのに対して、岡田氏は「小沢氏が何も悪い事をしていないことなんか知っていますよ、でも今はこうしないとどうしようもないんですよ」と応えたことがあった。
岡田氏はこれを忘れてはいないだろう。それを踏まえて対処することだ。
小沢氏の申立書にあるように、処分理由は事実を無視しているし、処分内容は民主党の規則に違反している。それは常任委員会・倫理委員会ともに「処分ありき」で臨んだからだろう。およそ「クリーンでオープン」を標榜する政党の措置とは思えない。
これに対して、小沢氏の申立は筋が通っている。そう云う筋の通った「人の声」を素直に聞くべきだ。「神の声」は聴こえなくても「人の声」なら聴こえるだろう。
<徳山 勝> ( 2011/03/02 18:30 )
http://www.olive-x.com/news_30/newsdisp.php?n=104602
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