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【何が菅直人をここまで変えたのか。市民派だった政治家とは思えない変貌ぶり・・ (岡留安則「東京ー沖縄ーアジア」幻視行日記 】
2011.02.28 02:31
■2月某日 永田町はまさに風雲急をつげると言った様相を呈している。民主党の激しい内部抗争の結果、ひたすら自滅への道を歩いているとしか思えない。せっかく実現した政権交代をブチ壊したA級戦犯は、仙谷由人代表代行であり、その尻馬に乗った菅直人総理である。
自らの失政を棚上げして政権交代の理念を次々と撤回し、政権交代の立役者である小沢一郎に党員資格停止処分を強権的に発動。その結果、衆議院比例区選出議員16人の会派離脱を招き、愛知県知事選や名古屋市長選の敗北の総括もしない無責任な執行部に対して、原口元総務大臣は「日本維新連合」を組織して、地方分権と減税を旗印に地方との連携の動きを始めている。
今のところ、誰が考えても民主党執行部に予算と予算関連法案を通過させる方策はない。にもかかわらず、かつての連立相手だった社民党との政策協議にも失敗し、あろうことか足元の民主党内部から反乱が起きているのだ。それも執拗な小沢潰しに目を奪われ、カンジンの政策は思いつきでクルクルと変更し、政権交代の理念を投げ捨てているのだから、自業自得の極みというしかない。
それでも、危機感の一つも感じられない菅総理の不感症ぶりに驚かされる。
昔からの菅氏を知る立場から見れば、驚き桃の木山椒の木である。「総理になりたかっただけの男」と揶揄されるのはホントだったのだろう。こちらが、その本性を見抜いていなかっただけの話なのかもしれない(トホホ)。
少なくとも政権交代前後の菅氏は、小沢、鳩山のトロイカ体制の中でも、イラ菅といわれた短気も出さずに人間的にも穏やかで人柄も円満に見えた。おそらく、小沢、鳩山というキャラの引き立て役に回り、自らの性格を抑制していた部分があったのかもしれない。悪く言えば、野党時代の迫力が消え、いささか人間的に精彩を欠いているようにも見えた。しかし、それが政権交代の原動力となったトロイカ体制の展開のためにはプラスに働いたともいえる。
考えてみれば、菅氏が頭を坊主にして四国八十八寺回りを始めた頃から,「オヤ」と思わせるところはあった。ルサンチマンの塊ともいえる仙谷氏とも共通する精神性をどこかで内在させ続けてきたのかもしれない。(ルサンチマン:強者に対しての、弱い者の憤りや怨恨、 憎悪、非難の感情)
T女史との不倫スキャンダル、年金未納で政治的に失脚した体験(後に役所のミスだったことが判明)、伸子夫人が銀座の酒場で脳梗塞で倒れ奇跡的に生還した出来事も今日の菅氏の精神形成に影響を与えているのかもしれない。総理になってからの独善性、独裁制、理性的判断よりも感情的な判断を優先させる性格は、もともと市民派だった政治家とは思えない変貌ぶりである。何が菅直人をここまで変えたのか――興味深いテーマである。
少なくとも、辺野古新基地容認を速攻で決めた背景には、それ以前から防衛・外務官僚、御用評論家やメディア関係者との論争の中で、沖縄県民よりも対米追従、官僚追従の方が、政治家として楽な途であるという現実主義に埋没した経緯があったのだろう。そうでなければ、あれほど沖縄に通い、沖縄県民の気持を理解していたはずの人間が冷酷なまでの政治判断を速攻で決められるはずがない。その点は確信犯といっていいだろう。
鳩山前総理の「海兵隊の抑止力は方便」発言に対しても、政府の答弁は「鳩山個人の発言」であると閣議決定した。菅内閣は鳩山氏の真実暴露に対して「なかったこと」にするための火消しに躍起なのだ。こんな、菅政権に沖縄県民が期待が持てるはずがない。
予算案及び関連法案が通過しなかったら、潔く辞任すべきである。大げさに言えば、このままでは百害あって一利なしだからだ。
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