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予算案賛成の小沢氏に関する朝日の奇妙な記事
http://www.asyura2.com/11/senkyo108/msg/871.html
投稿者 pochi 日時 2011 年 3 月 02 日 16:36:34: gS5.4Dk4S0rxA
 


永田町異聞
2011年03月02日(水)

予算案賛成の小沢氏に関する朝日の奇妙な記事


政治記事というのは奇怪なもので、記者の憶測や解釈、あるいは当事者以外の政治家から漏れ聞いた話が、事実のように語られる。

たとえば、今日の朝日新聞、蔵前勝久記者の署名記事。小沢一郎氏が新年度予算案に賛成票を投じたことについて。

「予算案に賛成したのは、首相が簡単には退陣しないことを見越し、しばらくは党に足場をとどめて来るべき政局に備えるためだ。」

どこか、この文章自体に、違和感をおぼえないだろうか。小沢氏が予算案に賛成した意図を書いているのだが、どうしてそんなことが小沢氏の広報官でもない蔵前記者に分かるのか。

小沢氏がそう言ったという書き方でもなければ、蔵前記者がそう推測するという書き方でもない。

いわば主体のない文章。言霊が人間から幽体離脱して誰のものか分からなくなったようで、われわれ読み手の視点が定まりにくいのである。

この手の文章は、少なくとも二つの主体(人間)が入り混じり、誰がどの位置から見ているのか、視点がぼやけ、誤ったイメージやメッセージを送るもととなる。具体的に検証してみよう。

二つの主体とは小沢氏と蔵前記者のことである。いや、正確に言えば、蔵前記者と、蔵前記者の遠近法で描く小沢氏が、文章のなかで交錯しているといえる。

すなわち、小沢氏が行動や意思の主体と感じられるこの文脈の中に、実は小沢氏本人は存在していないのである。

分かりやすくするために、この記事を別の文章に書き直すとすれば、こんな感じになるだろう。

まず、蔵前記者の見方を書く場合。

「小沢氏が予算案に賛成したのは、首相が簡単には退陣しないことを見越し、しばらくは党に足場をとどめて来るべき政局に備えようと考えたためではないかと、(筆者=蔵前記者は)思う」

次に、他の政治家、あるいは官僚や秘書の見方を書く場合。

「○○によると、小沢氏は、首相が簡単には退陣しないことを見越し、しばらくは党に足場をとどめて来るべき政局に備えるため、予算案に賛成したらしい」

もうひとつのケース、すなわち小沢氏が予算案賛成の意図を蔵前記者に語ったのなら、素直に小沢氏がそう言ったと書けばいいだけのことで、この記事から見る限り、小沢氏に直接、取材したとは考えられない。

そこで、蔵前記者の記事をあらためて見てみよう。

「予算案に賛成したのは、首相が簡単には退陣しないことを見越し、しばらくは党に足場をとどめて来るべき政局に備えるためだ。」

小沢氏が言ったのでもなく、蔵前記者の主観なのか、他の誰かの見方なのかもはっきりしない、まるで神のお告げのような一文である。

そして蔵前記者はこの文章に続けて次のように書く。

「1日夕には党常任委員会が終わった後に党員資格停止処分への不服申し立てを提出。処分への反論をÅ4の紙8枚に書き連ねた。」

小沢氏が予算案に賛成したことを、さも重大な意味があるかのごとく取り上げたわりには、そのことを掘り下げもせず、党員資格停止処分に不服だという話にあっさり移っていく。

そのあと、会派離脱の16人のうちの一人に「これは『一の矢』だ」と言ったとか、親小沢派議員のパーティーで、解散になる可能性もあるから準備を急ぐよう支持者に訴えたとかいう話をつなげて、「倒閣 時機探る小沢氏」と見出しの躍る記事に仕立て上げた。

結局のところ、中身そのものは、最近の小沢氏にまつわる断片的な話をくっつけただけの「盛り合わせ記事」に過ぎない。

「小沢一郎は腹黒い」という、マスメディアの勝手な定理“”から出発したものの、論理的に筋書きを組み立てることができず、気迷いがちな「作文」になってしまったのではないか。

ただし、全体的な印象が、「倒閣へ陰謀をめぐらす小沢一郎」という感じになっているという点で、朝日としては納得の記事なのかもしれない。

それにしても、せめて署名記事くらいは、執筆者本人が何に価値を置く立場なのかという「本位」を定め、事実と推測の別を明確にして、一切ごまかしのないように心がける必要がある。

そうでなければ、読む側は人間から離れた言葉の群れと向かい合って戸惑うか、有無を言わせぬ神のお告げにひれ伏すしかなくなってしまうだろう。

記事の書き方の旧態依然とした習慣や伝統も、そろそろ変えるときが来ているのではないか。たまたま目についた蔵前記者の記事をとりあげたが、新聞界全体で取り組むべき課題である。


新 恭  (ツイッターアカウント:aratakyo)


http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10818056763.html
 

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コメント
 
01. 2011年3月02日 17:17:04: z5uQPVPWWg
この投稿の趣旨に強く賛同します。

>「予算案に賛成したのは、首相が簡単には退陣しないことを見越し、しばらくは党に足場をとどめて来るべき政局に備えるためだ。」

 と小沢氏は言っている、ならともかく、勝手な推測を断定的に書く記者の驕りに胸が悪くなる。勝手なストーリーを国民に押し付ける権利でもあると思っているのか。
 一昔前であれば、〜と思われるとか、〜と推測される、〜との見方が広がっている、くらいの表現にとどめておく位の良識はあったのではないか。
読者ではないが、朝日新聞はここまで腐っているのかと寒心に堪えない。



02. 2011年3月02日 18:13:53: ACjPo13Buk
やはり記者出身だけに着眼点が違う

凡人の自分ならあ〜そうなのかと思ってしまうが
こういう風に解説されると
今後他の記事を読み解く時の
参考になる。


03. 2011年3月02日 18:15:41: sD1WVoo32g
興味深い投稿です。
今後彼らの書くものを逐一分析するとおもしろいですね。
作文に点をつけましょう。

朝日新聞は今や裏社会で発行している新聞になりました。
きたない気持ちにならないとあんな記事は書けません。
自分をきたない、きたない気持ちにして書いているのでしょう。
私は購読していませんけど。


04. 2011年3月02日 18:50:08: 78IL90wTo6
 そうですね、朝日新聞は“アジテータ紙”に成り下がったのです。だから私は新年から購読をやめた。金を払って“不愉快な気持ちになりたくない”からです。

05. 2011年3月02日 19:46:39: EJniQ3GxYY
ここに出てくる蔵前勝久(34)は、小沢さんを貶めるために、同じような妄想捏造記事を定期的に書いているクソ記者ですよ。
菅さんと朝日新聞との約束を果たしているのでしょう。

http://www.asahi.com/politics/update/1127/TKY201011270002.html
http://www.asahi.com/politics/update/1022/TKY201010220407.html


06. 2011年3月02日 20:42:04: 2KZf27wF9o
この朝日の妄想記事の最後に(蔵前勝久) とあったがどういう神経なんだろw?
まだマシな人は朝日を去って、こんなのしかいないというところか。


07. 2011年3月02日 21:17:23: vbweCuz2DM

私も、今月から朝日をやめました。

年寄りがいるので、簡単ではありませんでしたが。。。。。。


08. 2011年3月02日 22:02:20: zyDfWPLM7Q
本当に仰るとおりだと思います。
テレビのコメンテーターと称する方々も同じですね。
本人に訊いたのでもなく、
「永田町ではそのように言われている」
「長年、記者として観てきた勘」
「誰もが思っている」
電波を数局で独占しているテレビで、こんな不確かなことに基づいて堂々と憶測、思い込み、私怨を話す人達の感性を疑います。
なるほど、と頷いてくれる国民ばかりだと思っているのでしょうか?
アホらしくて!!

09. 2011年3月02日 23:42:03: FMdMRKf5Fw
この書き方は、検事作製の調書に似ているし、それに載っかって裁判官が書く判決文ににている。裁判官の場合は、もう少し、いわゆる「持って回った言い方」になる。あやふやな検察主張にちょっと疑問もないではないがみたいな風を装いながら、「しかし、明確な反対証拠もないこと、全体的・総合的に検討すると、・・・断定出来る」となるのです。結局何で断定出来るのかは、一般の人にはさっぱり判らないのです。社会は、優秀な裁判官が言うのだから(自分には判らないけど)そうなのだろうということになる。

10. 2011年3月03日 02:39:11: VoHQXX9kmw
蔵前勝久=アビル=岩見=岸井

ということでOK?


11. 2011年3月03日 07:59:53: DtCsI6Tk6E
蔵前かこんなボンクラが記事をかけるんだから朝日ってよほど低脳集団なんだな。
こんなの信じる馬鹿がいるわけねぇぇじゃん。

朝日って三流新聞ってことでオーケェーだよねぇ。


12. 2011年3月03日 11:37:23: rnHeIJUeWo
永田町異聞さんのブログも読ませていただいています。
さすがに記者出身ですから
文章に対して的確な指摘ですね。

この蔵前さんという記者は、いままでの小沢氏の言動を調べもせず、
思い込みだけで書く記者ですね。
こういう手合いはリーク記事しか書けませんね。

たとえば、
「予算案に賛成したのは、首相が簡単には退陣しないことを見越し、しばらくは党に足場をとどめて来るべき政局に備えるためだ。」

小沢氏は予算案に賛成するのは意外であるニュアンスで書いている。
小沢氏は一度も予算案に反対とは言っていない。
取材していればわかることなのだが
予算案を通すことが国民生活第一といつも言っている。
予算案の審議に支障があれば、司法の場で説明する立場になったが
政治家として政治倫理審査会に出ると言ってきた。

結局、蔵前氏は小沢氏に取材もせず、
小沢氏の言動を整理もせず、頭のなかだけで思い込みで書くから
永田町異聞さんの指摘どおりの、駄文となってしまっている。

この人が、星浩氏のあとの朝日新聞政治部をしょってたつとしたら
朝日新聞の先行きはますます暗くなりそうですね。


13. 2011年3月03日 13:09:40: P1Zbl44E0c
朝日が星になるなんて何の冗談だ?
流れ星なら大歓迎だが・・・

14. 2011年3月03日 15:03:11: a6bulh7TYk
今までの報道で小沢氏が発言したとされる「新聞推測」記事に、今晩小沢氏が出演する自由報道協会のインタビューで聞いてもらいたい。

聞くことがあり過ぎて大変かなぁ。


15. 2011年3月03日 15:30:37: bm2MZB7ORk
朝日を止めた。朝からストレスが溜まらず、気分がいい。もっとも半世紀にわったて購読していた朝日・・・家人から反対は相当あったが、いまは東京新聞で慣れてしまった。本日の「特報」では、記者のコラムとして、”政治とカネ”なるものはそもそもあったのか、、、という書き出しで始まっている。冷静な取り組みであろう。

16. 2011年3月03日 20:01:21: pufQrOKRSg
ほんと朝日の文章の質は衰えてるね。ほとんど感情的、断定的なものばかりで読まされる側の立場になってみろと言いたい。

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