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今回のリビア危機はもちろん単独で起きたものではない。チュニジア・エジプトに起きた「革命」、バーレーン、イエメン、イランなどの争乱に続く、中東世界の地政学的な大きな変化の動きの一環である。これを数年前から予測していたLEAP/E2020のサイトでは、今回の動きの先にあるものをGEAB52号で予測している。それによれば、当然、この動きはサウジアラビアに波及するものだ。そして、それがすぐに王政が倒れることにつながらなくても、サウジの米国への不信感の増大という形をとってくると予測する。(親米政権のムバラクが、なすすべもなく、民主化プロセスによって打倒され、米国の助けもなかったことはサウジにとっては非常な驚きと打撃であった。)そして、その不信感が形をとり、サウジアラビアの原油取引がドル建てでなくなる時に、米ドルの大幅な減価が起きるとする(LEAP/E2020はそれを「ベルリンの壁の崩壊」に習って、「原油ドルの壁の崩壊」と称する)。
ドル建ての原油取引というものは、中東産油国と米国との間に微妙な政治的・経済的バランスを保つ重要な要素であった。その政治的なバランスが崩れそうな現在、ドル建ての原油という、ドルの価値を支える非常に大きな要素も変化せざるを得ないのだ。もちろん、それは、今日明日ということではない。だが、10年先というほど将来のことでもないのではないか。(ここまで、ヤマハFXの引用)
「ベルリンの壁の崩壊」が世界市場の開放/賃金デフレ/国際金融資本の恐竜化を・・そのマンモス(リーマン)を凍死させ、いま在る文明のミニ氷河期を招来させた。
翻って「原油ドルの壁の崩壊」は何を招来させるのか?
「原油ドルの壁の崩壊」はアラブ民主化?の地政学的変動に末に起きた崩壊現象の見方がある。
だが。アメリカが変だ・・。アラブドミノの先にあるものが、引用にあるような「原油取引がドル建てでなくなる米ドル離反」だとするなら・・ドルと石油で世界の覇権を維持してきた米国は何を目論んでいるのか。
アラブの暴動劇が米国州内でも起きうる州財政破綻は、米国の世界覇権体制のめぐり廻ったつけであるかぎり、米空母機動艦隊の覇権巡航は限界に来ているのだろうか。
ドルを満載した米空母機動艦隊の給油艦=アラブ利権を自ら減価させようと目論む裏でも、ドル札減価の輪転機を刷りまくっておる。
大戦以来の覇権維持は高くつき、対費用効果も薄らいできたので「いち辞めた〜」がオバマの本音だとするなら・・日本もそろそろアメリカと距離をおいた、普通の国になる時期ではあるまいか。
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